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2024年11月に掲載したもの

 /中川木材産業 2024年11月29日

英国研修旅行で驚いたことのひとつ、それは「窓」です。 窓枠が木製であることは予想していましたが、驚いたのは窓の桟(さん)まで木製だったことです。見学した多くの窓では桟にほとんど変形がなく、鉄に塗装を施したものだと思い込んでいました。ところが、1つだけ傷んでいる窓があり、よく見ると木の表面が見えていたのです。 実は、当社のホームページでは、英国の窓を特集したページがあります。https://wood.co.jp/.../company_trip/eng-study/4window.html  これらの窓はすべて木製で、美しさと歴史的な価値を感じさせます。 ところで、日本ではほとんどの家でアルミサッシが採用されていますが、イギリスでは木製が主流です。この違いはなぜ生まれたのでしょうか。以下に、考えられる理由をまとめてみました。 1. 文化的・歴史的要因 イギリスでは伝統的な建築スタイルが重視され、木製窓がデザインに調和することから支持されています。また、歴史的建築物の保存規制が厳しく、木製窓の修繕や交換が義務付けられる場合もあります。 一方、日本では戦後の住宅需要の急増に対応するため、大量生産が可能なアルミサッシが普及しました。復興期から高度成長期にかけて、木材は「古く、腐りやすい」という固定観念が強まり、アルミサッシは「未来的な素材」として憧れの対象となりました。この背景から、結露という欠点があるにもかかわらず、アルミサッシの採用が広がりました。 2. 気候の違い イギリスは比較的温暖で湿度が低い気候のため、木製窓が湿気による劣化を受けにくく、長持ちします。 一方、日本は高湿度で梅雨や台風があり、カビや腐食が発生しやすい環境です。そのため、耐候性と耐腐食性に優れたアルミサッシが適しています。 3. エネルギー効率と断熱性 木は断熱性能が高く、イギリスでは寒冷な冬を快適に過ごすために適した素材です。一方、アルミは熱伝導率が高く、断熱性に劣ります。 近年の日本では、高断熱性能を備えた樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシが普及し、気密性を高めることでエネルギー効率が改善されています。 4. 材料の問題 イギリスでは地元産の木材が利用され、持続可能性の観点からも支持されています。 日本では家具や窓に使用される針葉樹材の加工技術が途絶えたほか、広葉樹材は高価で大量供給が難しいという課題があります。また、木製窓の耐用年数を延ばすためには防腐処理や塗装が必要ですが、白木文化を重視する日本ではペンキ仕上げの窓が普及しませんでした。 5. 規制と保守 イギリスでは木製窓の定期的な塗装やメンテナンスが一般的です。 一方、日本では低メンテナンスで耐久性のあるアルミサッシが、特にメンテナンスの手間を省きたいニーズに応えました。 6. 業界の努力 いままでになかったアルミサッシが日本で普及したのは、日本の木工業界は中小企業が多く、研究開発の余裕が限られています。しかし日本のアルミサッシメーカーは大手企業が多く、継続的な研究開発と新商品の投入、営業活動を積極的に行いました。その結果、短期間でアルミサッシが日本の標準仕様となりました。 結論 イギリスで木製窓が主流なのは、気候、文化、歴史的な建築様式、そして材料特性に適しているためです。一方、日本では効率性と低コスト、そしてメンテナンスの手軽さからアルミサッシが普及しました。それぞれの背景には、国ごとの歴史と価値観の違いが反映されています。

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 /中川木材産業 2024年11月22日

ロンドン・ヒースロー空港 (Heathrow Airport) でのひとコマです。空港内にはさまざまなお店やレストランがありますが、その中でもひときわ目を引くバー&レストランを見つけました。日本でも近年流行している「中古足場板」を利用したデザインが特徴です。近代的、あるいは近未来的なデザインが多い空港内で、この温かみのある雰囲気はどこかホッとするものがありました。そのためか、店内はほぼ満席の賑わいでした。 日本では、木製の足場板には国産のスギが使われています。鉄製の足場板が主流ですが、スギ材は軽量で取り扱いやすいため、一部の現場では重宝されています。この足場板は建設現場で使用された後、通常は廃棄されますが、当社ではこれを回収し、再利用可能な形に整えています。釘やセメントなどの付着物を除去し、洗浄を行った上で、「中古足場板」として販売しています。(古物商の免許が必要です) この中古足場板には、以下のような大きな特長があります。 リサイクル資材として、CO2の固定化に貢献していること 長年屋外で使用されてきたため十分に乾燥しており、軽量で反りや割れが生じにくいこと 古材ならではの風合いがあり、デザイン的な魅力を持っていること 写真のように、店舗設計者のセンスによって、新たな価値を持つ魅力的なインテリア素材として生まれ変わっています。

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 /中川木材産業 2024年11月18日

先日の英国研修旅行で印象に残ったことのひとつは、高速道路のパーキングエリアの建物に木材が巧みに使われていたことです。内外装において、実用性とデザイン性を兼ね備えた木材の利用がとても印象的でした。 特に目を引いたのは、丸太をほぼそのまま使用している点です。しかも、長い丸太が多く使われており、真っ直ぐなものを見つけるのは簡単ではないはずですが、それをうまく取り入れていることに感心しました。 室内にも自然素材である木材が使われており、そのおかげで空間全体に温かみが感じられ、目にも心にも優しい雰囲気が漂っていました。

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 /中川木材産業 2024年11月13日

先の英国研修旅行では世界遺産のキュー植物園にももちろん訪れました。海外旅行の際は、必ずその都市の植物園を訪ね、樹木の写真を撮ることにしています。 さて、キュー植物園の見どころの一つが「空中回廊」です。3階建ての高さがあり、エレベーターと階段がありますが、エレベーターには「故障中、動くけれども自己責任で乗ってください」というプレートがかかっていました。そのため、私は階段を利用しましたが、手すりに注目してください。 欧米の多くの場所では、このように手すりの天板が斜めになっています。日本では平らなものが一般的ですが、これは雨水が流れやすくするための工夫です。水が滞留すると、木材の腐れが進行するからです。基本的に、エクステリアの木材製品はこのような考え方に基づいて作られています。では、欧州と日本、どちらが木の性質をより理解しているのでしょうか。

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 /中川木材産業 2024年11月 5日

英国研修旅行での体験 ヨーロッパでは、日本よりも以前から高速道路の防音壁に木材が利用されていますが、中でも英国が最も活用しているのではないかと感じました。 ロンドンから東南にある海岸近くのライ (Rye) や、西のコッツウォルズ (Cotswolds) へは、高速道路を使って移動しました。ライへの道中では M20、コッツウォルズへは M4、そして外環状高速道路の M25 などを往復しました。(イギリスでは、国が直轄で管理する幹線道路の頭に「M」が付けられています。) バスから外を眺めていると、防音対策が必要とされる場所のほとんどが木製の防音壁で構成されていることに気づきました。特別な構造物というわけではなく、シンプルに板材と支柱で作られ、もちろん防腐処理が施されています。見た目からして、かなり前から設置されているように感じます。 景観の面でも、日本の鉄やステンレス、アルミ製の防音壁より、周囲の風景に溶け込んでいる印象を受けました。

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 /中川木材産業 2024年11月29日

先の英国研修旅行で驚いたのは、民家、ショップの窓が桟まで木製だったことです。多くの窓は鉄製に見えましたが、実は木製で、ほとんど変形がなく美しいものでした。 会社公式フェィスブックページでは少し詳しく英国の木製窓の説明をUpしました。https://www.facebook.com/wood1911 英国では木製窓が主流ですが、日本ではアルミサッシが一般的です。その背景には、気候や文化、歴史、材料特性の違いがあります。例えば、イギリスは湿度が低く木材が長持ちする一方、日本は高湿度でアルミが適してと言われています。木製窓とアルミサッシ、それぞれの特性を知ると木製窓への期待が出てきました。

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 /中川木材産業 2024年11月25日

土曜日曜日に先の英国旅行の写真をやっと整理できました。参加社員からすべての写真を集め、その中からまとめました。424枚を5日間にわけて、訪問地別に掲載しました。 イギリス高級住宅地、ライ、シャフツベリー、コッツウォルズ、教会を改造したレストラン、ウィンザー城などに興味のある方はぜひごらんください。 https://wood.co.jp/13-company/company_trip/england/  英国での木材利用はまだ編集中です

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 /中川木材産業 2024年11月22日

英国旅行の帰りに、当然ながらロンドン・ヒースロー空港を訪れました。毎回のことですが、搭乗時間ギリギリまで空港内を歩き回り、さまざまなお店を見て回ります。 空港内には多くの店舗やレストランがありましたが、その中で特に多くの旅行者が集まるお店を見つけました。人が少ないレストランもある中、このお店は満席状態で賑わっています。その理由の一つは、店舗の外装や内装に木材を使用していることにあるようです。実はこれ、建設現場で使用されていた足場板をリサイクルして再利用したものです。 空港内には近代的や近未来的なデザインの店舗が多い中、この温かみのある木材の雰囲気が、どこかほっとさせてくれる空間を生み出していました。

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 /中川木材産業 2024年11月18日

先日の英国研修旅行で、さまざまなことを学ぶ機会がありました。ロンドンからフランスに近い海岸の町 Rye (ライ) や、中央部の Cotswolds (コッツウォルズ) を訪れる際、高速道路をバスで利用しました。その中で、特に印象的だった点を3つご紹介します。 1つ目は、高速道路が無料で利用できること。これは日本とは大きな違いで、驚きました。 2つ目は、防音壁として木製の塀が多く使われていたことです。田舎に入ると低めの木製フェンスも見かけましたが、日本でよく見られる鉄製や合成樹脂製の塀はほとんどありませんでした。自然と調和した景観が印象的でした。 3つ目は、パーキングエリアの建物に木材が巧みに使われていたことです。温かみのあるデザインで、心地よい空間が演出されていました。 こうした木材の活用方法には、環境との共生という視点が感じられ、日本との違いを学び得ることができました。

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 /中川木材産業 2024年11月13日

イギリス研修旅行から戻ってしばらくたちますが、写真の整理に手がつきません。 帰国後、中国地方(山口広島)旅行やその他諸問題でなかなか時間がとれません。早く整理したいのですが。 写真はウィンザー城近くの、ちょと有名な「傾いたお店」です。 イギリスの人はなんても大事にするとは聞いていましたが、日本ではNGですね。 会社公式フェイスブックページでは英国の木材の使い方を少しづつUPしています。 https://www.facebook.com/wood1911/

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 /中川木材産業 2024年11月5日

週末にインドネシアから2名の若者が訪ねてきました。彼らはジョグジャカルタのリーサーチグループ「Hyphen(ハイフン)」に所属する男女で、以前からメールや電話で質問を受けたりやりとりをしていましたが、わざわざの訪問には驚きました。先日はズームミーティングも行いましたが、私のインドネシア語は拙くなり、英語も少ししか話せないので、意思疎通が不十分なままでした。 彼らは茨城県のアーカスプロジェクトに招聘され、8月30日から11月27日まで守谷市のアーカススタジオで滞在制作を行っているとのこと。研究テーマは千里万博のインドネシア館や、その後の日本人との交流に関するものでした。 今回の訪問には日本人通訳の方も同行してくれたおかげで、しっかりと会話ができ、昔の楽しい思い出もよみがえり、とても有意義な時間を過ごしました。残念ながら記念写真を撮り忘れてしまいましたが、これを機にインドネシア関連のウェブページをリニューアルしました。写真はその一部です。https://wood.jp/indonesia/1971-73/yuhi/yuhi.htm

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