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巻頭言

日本らしさが切り拓く21世紀


日本らしさが切り拓く21世紀
  〝21世紀〟が意識されるようになったのは10年ほど前からではないでしょうか。
 おぼろげながら〝21世紀〟という言葉の響きに、新しい時代を感じるようになり、 それがだんだん強くなった90年代、そして2000年でした。
 期待を持って迎えたはずの21世紀ですが、年初から伝わってくるのは暗いニュース ばかりです。
株価の低下、円安、エクアドルやインドでの大地震、世界各地での大寒 波や洪水などの異常気象、大臣や官僚の悪態、子殺し・親殺しをはじめとする凄惨な 事件等々・・・。
 「これでは21世紀への期待はできないのでは?」と言われそうな1月でしたが、間 違いなく時代が動き出しているのではないでしょうか。
 20世紀の発展は、驚異的であると同時に脅威的でした。
自然と資源も、環境も、人 の心も踏みにじり、競争原理を正当化して戦争と破壊で資本主義的成長が追求されまし た。
 その発展の裏では数限りない矛盾を膨らませ、その矛盾の綻びを縫い切れないまで に拡大してきました。
 90年代の後半に近づくにつれて、隠し切れない矛盾や腐敗、押え切れない怒りが表 面化し、様々な種類の膿となってタレ流されました。
 あがき続ける20世紀は、膿をタレ流しながら歴史の舞台から去って行ったのですが 、まだ膿はいっぱい残っているのです。
 世界のバブル崩壊をエサにして作られたアメリカのバブルも終焉に向かっています 。
いのちを持っているガイヤ(地球)自身も浄化を必要としています。
20世紀型のシ ステム自身が持っている矛盾と、作り出した矛盾は、これからの大掃除で取り除き、 それを乗り超えていかなければなりません。
 21世紀初頭は、20世紀の膿を取り出しながら、新しい時代づくりをすすめざるを得 ないのです。
年初からの悪い事柄もそのプロセスとして捉えるべきではないでしょうか。
 〝21世紀〟という言葉の響きは、間違いなく人々の意識に新しい時代づくりを働き かける力を持っているような気がします。
何となく違う時代の響きを感ずるところか ら、意識の変化が始まります。
 もうすでに多くの人々の中に「20世紀のままではいけない」という意識が広がって きています。
90年代後半に近づくにつれて行動となって現れている自然や環境、健康 への要求、本物志向があります。
20世紀型政治、経済システムへの批判、衣食住に始 まる借り物西洋文化への疑問などは、新しい時代づくりの礎石となるものです。
 そして一方では、21世紀を指し示すような数々の〝本物〟が生まれ、真理の探求と 現代科学の枠を乗り超えた技術や商品の開発、未知なるものの解明もすすんできてい ます。
 「木のこころ」ではこれまで、まだ一部ですが、近代科学と常識の枠を乗り超えた 事象や理論、封印されていた日本の歴史の真相などを紹介してきました。
 このことを通して言えることは、20世紀的視野では、決して真実は見えず、21世 紀はつくれないということです。
20世紀の枠組みがつくり出した矛盾を、20世紀的 手法で解決することはできないのですから、実に当たり前のことです。
 21世紀に大切なことは、第1に自然と人間の関係の見直しです。
人間が自然をつ くったのではなく、人間も自然に生かされていることを知り、自然の摂理に従う、 そんな存在の仕方を実践することです。
そこから自然との調和と共生が始まります。
 第2は、この地上に生きている者同士が競い合うことから生まれる良いものは何 もないということです。
認め合い、理解し合い、心を結び、力を合わせることで時 代を動かすことができるのです。
それは人間らしさを大切にし、「和」と「愛」のこ ころを育てることです。
 第3に、現代科学が検知できず、認めない宇宙とこの世の不思議、超ミクロの世 界への理解などを広げることです。
それがこころの時代、本物の時代への道です。
 これが21世紀初頭の基調であることはこれまでにも書いてきたことですが、「そ のこころは」と問われれば、「日本らしさの中にある」と答えることができるのです。
 古来からの日本民族の生き方は、自然と共生し、「和」と「愛」の精神を土壌とし ていました。
知らされていない上古代の文献は、宇宙の真相・超ミクロを理解し、 神代からの精神文化を語っています。
 21世紀のカギは、まさに日本らしさの中にあると言えるのです。
古きに還るのでは なく、古きから流れる日本のこころを知り、今をつくることこそが必要となっている のです。
 木という素材と、木の家づくりは、文字通り日本のこころを形にするものであり、 日本らしい精神文化を育てるものでもあるのです。
 志をひとつに素晴らしい21世紀を!            酒井哲夫
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