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木の良さを最終消費者まで伝える窓口として

関東森林管理局東京分局・ ウッディランド東京

◯ ウッディランド発足当時の背景と目的


「ウッディランド東京」は、林野庁・東京営林 局が昭和 60年に木材に関する知識の啓発及び国 産材の普及宣伝を行うことを目的とし、東京都江 東区に東京木材サービスセンターの名称で開設し  14年が経過しました。
開設当時は、住宅着工戸数の減少に加え木造率 の減少、木材需要における国産材比率の低下等の 影響から、林業・林産業にとっては非常に厳しい 状況が続いていたときであり(現在も続いていま すが)、木材需要の拡大等に積極的に取り組むこ とが急務の課題となっていた時代でもありました。
しかしながら、当時の林業界は山元までのいわ ゆる「川上」を念頭に置いた政策が主体で、どち らかというと「川下」については、製材工場・工 務店等の対策までが主であり、真の木材の消費者である一般国民(エンドユーザー)に対しての対 応は遅れがちの傾向にありました。
林野庁としては、最終消費者である一般の国民 が森林・林業の大切さ・重要さを理解し、また住 宅についても木材・国産材をもっと利用したいと いう考えから、教科書への林業の復活、森林倶楽 部等のサークル活動を通じた森林とのふれあいの 推進、分収育林・ふれあいの郷(別荘用の提供) 等によるふれあいの場の提供等々一般の国民への 森林・林業のPR及び国産材の需要拡大の拠点施 設として、林野業務ではこれまで例のない「川下」 に重点を置いた施設として設置し運営してきまし た。
◯ 国産材のPR基地として
先に述べたとおり、ウッディランド東京の役割 は「国産材の需要開発と普及宣伝」でありますが、 そのための活動は次の四点に重点を置き進めてき ました。
国産材の需要開発のために
●大規模木造施設の設置  それぞれ特徴のある工法で建築された木造の展 示館、情報館、多目的ホーム、大工室等を公開す ることにより、木造の建物のPRを行っています。
●国産材住宅・ログハウスの展示  現在、国産材を活用した住宅メーカーと連携し た6棟のモデルハウスがありますが、それぞれ国 有林材を使用した住宅、ヒノキ、ヒバを使用した 住宅、木造3階建住宅、ログハウスと特徴的な住 宅を展示し、ユーザーの多種のニーズに応えて います。
●木の展示館の中の「ウッドショップ」等を活 用し、木材・木製品等に対する一般消費者ニー ズの調査・把握など、木材の需要開発・販路拡 大を行っています。
啓発普及のために
●イベントの開催  ウッディランド東京の話題性・知名度を高め 来場者の増大を図るため、年3回のイベントを開 催しています。
その対象は木材関係者に限らず 一般の大人から子供まで楽しめるものとし、森 林・木材とのふれあい及び体験を重点に実施し ています。
なお、外部で主催する各種イベントにも参加 し、木材のPR及び木工品等の販売を行ってい ます。
●木工教室等の開催  一般の人に少しでも木とのふれあいをもって いただくため、また、木材利用の拡大を図るこ とを目的として木工教室及び木彫塾(彫刻教室) を開催しています。
●小セミナー等の実施  ウッディランド東京には要請があったものだ けで年間約70団体、2千名の見学・取材・研修 等の申込みがありますが、これらの団体等の要 望に対しては小セミナーの実施及び説明・案内・ 指導を行いPRに努めています。
また、単独で訪れる方も多いことから、場内 に説明用の看板を設置し、パンフレット、ビデ オ等により自由に見学・学習できる設備を整え ています。
情報サービスの充実
●インターネットを活用し、ウッディランド東 京等のPR及び営林局・関連業界等の協力によ る木材に関する情報の提供を行っています。
●木に関する情報提供機能の充実  一般の方からの相談・照会に対応できるよう 資料の収集・整備を図り、また、外部機関への 紹介・斡旋を行うなど情報提供の役割を果たし ています。
{地域住民への森林に関する学習及び憩いの場 の提供}  ウッディランド東京内には57種類303本の樹 木があり、工場及びマンションが立ち並ぶ当該 地域の住民及び学校関係者等から学習の場、更 には憩いの場として親しまれ、活用されています。

○ 今後更に木の良さ・国産材の良さを伝えるために
ウッディランド東京は、我が国最大の木材消 費地である首都圏において木材・国産材の需要 開発のためのPR基地として運営し、これまで 一定の成果を上げてきたものと考えています。
また、近年は、他の木材・住宅関連業界も木 材及び国産材のPRを積極的に行い、住宅資材 としての木材の効用については多くの方々に理 解が得られ住宅に木材を使用したいという人が 70%以上いるというアンケート結果が出ており、 こうした木材に関するPRにささやかながら役 だっていると考えています。
問題は、消費者の気持ちに反して、木材の使 用が年々減少しているという現実にありますが、 その原因と考えられる、木材は「高い」、「扱 いにくい」というイメージの払拭に努めなけれ ばなりません。
更に循環資源であることによる 環境保全効果、調湿機能・断熱効果・防ダニ等 の薬効等による健康保全効果、快適性・安全性 の確保等、木材の持つ長所を更にPRをし、ど うしても木の家でなければ住みたくないという 人がひとりでも多くなるよう努力することが木 材・住宅産業に携わる者の使命であると考えま す。
さて、ウッディランド東京では、国、団体、 民間の企業が一体となり木材に関する総合的な PR基地として、木に関するさまざまな情報の 提供、イベントの実施、国産材の住宅展示、木 材・木製品等の販売、木工教室等を行なってき ましたが、これらを総合的に行っている組織は 他にありません。
ウッディランドに行けば木に 関する情報は何でも得られるということから、 電話、Eメール、直接訪問等によりあらゆる分 野の質問、セミナーの依頼、見学等が行われて います。
勿論、私共だけでこれらすべて対応す るのは困難であり、関係団体の協力、斡旋、指 導に基づき実施していますが、いずれにしても、 得られるという認識が十分浸透しているものと 考えています。
ウッディランド東京で行っている活動は、今 すぐ営利に結び付くという内容ではなく、息の 長い地道な活動ですが、非常に重要な使命を担 っているものと信じています。
そのためには、 関係する方々の更なるご理解、ご協力、ご指導 がなければ目的を達成することが困難でありま すので今後もよろしくお願いします。
毎年行われる、大阪造幣局の通り抜けの情報や植えられているサクラが紹介されています。掲載されている写真は、実際に造幣局の桜の通り抜けに足を運んで撮影したものです。全体像や花のアップ、葉の様子など、いろいろな角度から撮影された写真が楽しめます。100種類をも超えるサクラの写真は見応えがあり、実際に造幣局の通り抜けに行ってみたくなります。また、写真と一緒にサクラの解説も詳しく載っています。植えられているサクラの種類別に何本植えられているのかなどの詳細な情報もあります。この他にも、全国に植えられているサクラがもとになっている切手が多数紹介されています。ホームページは 造幣局のさくら です。
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