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高気密化がもたらす健康への影響

  日本に高気密・高断熱住宅が持ち込まれたのは、住宅の洋風化とともであったことは、先に見た通   りですし、創刊号でも随所で触れましたが、改めてその問題を全体として整理し、健康との関係で   考えてみます。
 

民族と住まいの基本から考える


このように高気密・高断熱住宅というのは、日 本に持ち込まれた背景からして極めて意図的で、 日本人自身の生活の中から生み出されたものでは ありません。
その上、いくつもの面から健康を破 壊する要素を限りなく持ったものだと言えるはず です。
 最近注目を浴びているエアシステムやソーラー 系の工法は、従来の高気密住宅からの一歩脱却を めざしたものとして評価されるものですが、単な る小手先の改良に止どまらないものであることを 期待したいものです。
 それは、室内汚染や電磁波の一部を改善するも ので良しとするべきではないということです。
 古来から日本人が作り、育ててきたのが何故木 の住まいだったかを考えてみることが必要になっ ています。
 材料としての木や土がそこにあったからで、鉄 や石や工業化された資材がなかったからでしょう か。
それとも智恵と能力がなかったからでしょう か。
決してそんな問題ではないことは誰が考えても ハッキリしていることです。
 どの民族を見ても、その住まいと住まい方は、 その民族らしさを持っています。
 その民族らしさを形づくる要素として考えられ るのは、一番目に、その地の気候風土があります。
暑い、寒い、雨が多い少ない、台風や地震等の地 理的条件等々が考慮され、それに適した造りにな っているのを見ることができます。
 二番目には、どの民族も、その土地の材料を生 かして造っています。
その土地の石や土、木や木 の葉であり、自然の恵みのないところでは動物の 皮等が使われています。
その土地の材料を生かす のが最も自然であり、最もその土地に合った住ま いを作れるからです。
 三番目には、造り方に民 族性が現れます。
農耕民族と狩猟民族、森と平原 ・海沿い・砂漠等の民族性、それにその民族の特 性(勤勉性、技術力、排他性や友好性・・・)等 が表現されます。
 これらの総体として考えると森の民族から農耕 へとすすみ、木と土が豊かであり、四季の変化と 温暖多湿で、勤勉で技術的向上心が強く、平和的 (本来は)な日本民族の造ったのが木の住まいであ り、自然と調和し共生することを旨とする宗教性 が根づいた造りと住まい方を作り上げてきている のです。
 そしてこれらが全体として自然と宇宙のエネル ギーに取りまかれ、ゆらぎの中でマイナスイオン をいっぱいに受け、癒しと蘇生の住まいと住まい 方だったのです。
ここにこそ日本らしい民族性と民族の叡智が生 かされた住まいがあります。
日本らしい本当の健 康住宅の姿は、こんな自然の中での住まい、自然 住宅とでも言うべきものではないでしょうか。
 しかし、現実には多くの人々が近代住宅、高気 密・高断熱をはじめとする洋風もしくは洋風的住 宅に住んでいます。
 この対策の初歩的考え方は創刊号でも触れてい ますが、これからの住まいづくりを、より健康住 宅に近づける努力と、現在の住まいの蘇生化への 対策が大きな課題となっています。
 最後に言えることは、その前提としての考え方 の問題、意識の持ち方の問題です。
 高気密にはじまる現代の住まいは、数限りない 健康破壊要素を持っています。
そしてその下で暮 らしているのが現実です。
 本誌が主旨としているのは、危険性を騒ぎ立て ることではなく、事実としての現実を知ってほし いということと、そこから、自らが蘇生化に向か って生きようという意識をまず持ってほしいとい うことです。
そこから変れるのであって、電気製 品をひとつ減らしたからという単純なものではな いはずです。
 健康と人間らしい生き方への強い意志と決意を 持ち、意識を変えることから健康を考えたいもの です。
京都府立大学名誉教授の梶田煕さんによる南米の植林事情をまとめたホームページです。木の情報発信基地の中にあるコンテンツのひとつです。南米の中でも特にブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイについて取り上げています。世界の森林・林業状況、南米の概要、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、森林認証、おわりに、参考文献、リンクにタグ分けされています。それぞれ表やグラフなどが使用されていてわかりやすいです。リンクからは、国土交通省や林野庁、(独)建築研究所 、(財)建材試験センター、(社)全国木材組合連合会、木の情報発信基地などにつながっています。ホームページは 南米の植林事情  です。
 
 
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