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耐火構造 (たいかコウゾウ)
建築基準法で定められた耐火性能を備えた構造のこと。鉄筋コンクリート造、レンガ造などが相当する。→準耐火構造
耐火木材 (たいかもくざい)
fire proofed wood 改良木材の1種である。木材の欠点である可燃性を化学的処理によって改善した木材。燐酸水素2アンモニウム、オルトホウ酸、硫酸アンモニウムなどを木材に注入して難燃性を教化する法と、尿素、チオ尿素、メラミンなど合成樹脂に燐酸系化合物を加えた発泡性防火塗料と、硼砂、亜鉛華を加えた非発泡性防火塗料を木材に塗布する方法がある。JAS認定製品。難燃合板などがその例である。
耐朽性 (たいきゅうせい)
decay resistance、durability 木材あるいは一般的な材料の腐朽に対する抵抗性。ヒバ、ヒノキ、クリ、ベイスギ、ウリン、チークなどは耐朽性の高い樹種であり、エゾマツ、ブナなどは耐朽性の低い樹種である。辺材に比べて心材の耐朽性が高い。
耐候性 (たいこうせい)
weatherability、weather resistance 雨、日光、水湿などの環境条件に暴露した場合でも、接着性能や表面性などが低下しないような性質。
耐光性 (たいこうせい)
light resistance JISでは「たいひかりせい」と読まれる。太陽光、カーボンアークまたはキセノンランプなどの光線にさらした時の退色など色の変化に対する抵抗性。
太鼓落し (たいこおとし)
Waney 断面が太鼓形になるように丸太の両側を削り落とすこと。1.米材のキャンツ(ウェニー)も同様のもの。2.造作化粧用に用いる。3.構造的に使うとき、丸太で使ったほうが強度的にも有効だが、作業の容易さを優先した製材法。
太鼓材 (たいこざい)
太鼓落しにした材料。材種はマツ材が多く、見え隠れの小屋梁にしばしば用いられる。上下 背と腹 は丸みが残ったままだが、両側面が平面なので、済み付けは丸太と比べ容易で、はるかに作業効率が良い。今日では、平角 ひらかくが増えて太鼓材の使用は減少している。日本で最初のウッドデッキは中川木材産業が施工したものだが、間伐材を太鼓挽にしたものを利用した。
太鼓戸 (たいこど)
flush door 太鼓張りにした扉。フラッシュドアのこと。中空張りの戸。
太鼓張り (たいこばり)
flush press 枠組の両面に板などを張ること。つまり、下地になる骨組の両側に神や板を張り、中空の版構造をつくる技法。皮を張った太鼓になぞらえた呼び方で、「太鼓」ともいう。太鼓張り襖(ふすま)、太鼓張り障子、フラッシュ戸がその例。
太鼓張り障子 (たいこばりしょうじ)
組子の両面に障子紙を張ったもの。断熱性が高く、寒冷地で使われる。韓国で多く見られる。
太鼓挽き (たいこびき)
square cut 製材木取りの形式の一つで、太鼓落しとした後、材を倒して端から板類を製材する木取り法。土木材用に利用することが多い。
退色 (たいしょく)
fading 経年変化や紫外線の影響で木材の表面の色合いが変わっていくこと。
耐震性 (たいしんせい)
地震に対してその建物が絶えられるかどうかの安全性の度合い。木造住宅においては、耐震要素 筋かいや構造用面材を用いた耐力壁など の適切でバランスの良い配置と接合部の正しい納まりが、耐震性を高める植えで重要である。
耐用年数 (タイヨウネンスウ)
機械や設備機器などの使用可能な年数。
タウンハウス
town house 隣り合う住戸と壁で仕切られたおおむね3階までの連棟式集合住宅。敷地の権利状態によって分類される。日本では中世にかけて京都、大阪で発達した「店家(まちや)」がその典型。過去から集合住宅としてツーバイフォー工法等で建設されてきたが、マンションほど普及していない。しかし家と家の間の無駄な隙間がなく、敷地が有効に使え、かつ庭がつくられるので、最近では団地づくりにこの形式が採用されている。
高床造 (たかゆかづくり)
高い柱を立ててその上に床を張った建物。出雲大社本殿、正倉院正倉、 法隆寺綱封蔵など
択伐 (たくばつ)
selective cutting 主伐の1種で、林地内の伐採時期の木を数年~数十年ごとに計画的に繰り返し伐採(抜き切り)すること。伐採によりその林地の状態が大きく変化せず、持続的に次の世代の樹木を発生させることができるのが特徴。当然手間は増えるが、無用な伐採と環境の急変が避けられ、自然の復元も速やかに行われる可能性が高い。
択伐林 (たくばつりん)
selection forest 計画的な択伐の繰り返しにより林分の状態が大きく変化することなく、持続的に管理されている森林のこと。
蛸 (たこ)
土木木材業界用語。地業工業や杭打ち工事に使用する木製の突固め道具。大きさによって「大蛸」「小蛸」などという。
たすき掛け (たすきがけ)
筋交の組み方の一種。片筋交いが片側方向のみに取付ける野に対し、と対角線に掛けるのが「たすき掛け」。。筋交いを設けた壁は耐力壁と呼び一定量の割合が建築基準法で定められている。
立会寸検 (たちあいすんけん)
売買者双方が立会で寸検し受渡しすること。
立枯れ (たちがれ)
damping-off 樹木が木材腐朽菌や病虫獣害などによって枯死すること。
立枯病 (たちがれびょう)
damping-off  スギ、ヒノキ、カラマツ、マツ類などの針葉樹及びハンノキ、カンバ類の広葉樹が幼苗時に侵される樹の病気のこと。これは5つに分けられる。1.まき付け種子が土中で腐敗する地中腐敗型。2.発芽幼苗の子葉が枯れる首腐型。3.発芽幼苗の根元が侵されて倒れる倒状型。4.まき付け苗、床替苗等の細根が腐敗消失し、地上部はしおれて枯れる根腐型。5.土ばかまの発生しやすいところで発生し、木化不十分な茎の皮を環状に侵すため、上部がしおれて枯れる裾腐型。。病原菌はRhizoctoniasolani、Fusarium、Cylindrocladiumscoparium、Pythiumなど。防除法はチウラム剤、チウラム、ジクロン混合剤などにより種子を消毒し、床づくり後カーバム剤を30㎝千鳥模様で1穴3cc注入し、ビニールで床面に被覆する。また春まきでガスくん蒸をしない時はチウラム剤かキプロタン剤を他面へ灌注するなどある。
タッカー
tacker 鋲(びょう)打ち器のこと。屋根や外装の防水紙、ラス張りの際に使用されるコの字型のくぎをうちつける工具。ホッチキスの大型のようなもの。主として空気の圧力で打つ。
タッチアップ
touch up 修正する、仕上げるという意味で、とくに塗装の最終の点検修正仕上げ作業のこと。
建端 (たっぱ)
立端とも書く。1.物の高さ寸法のこと。建物の最上部や床高、軒高などの高さを表すときにいう。2.部材や部位の天端や最上部のことをいう。
建入れ (たていれ)
垂直、水平を正しくとること。建てられた柱などの垂直度のこと。「建ち」ともいう。棟上(むねあげ)げされたばかりの木造住宅の骨組には歪(ゆが)みがあり、おもに柱の倒れを垂直に矯正(きょうせい)することによって、各部材の水平や出入りが矯正される。これを「建入れ直し」という。
建方 (たてかた)
建築の現場において構造部材を組み立てること木造住宅では土台の据え付けから始まり、柱、梁、小屋組みの棟上げまでの作業工程をいう。
建具屋 (たてぐや)
建具を作る人。職人。「指物屋」ともいわれる。アメリカでは「カーペンター carpenter 」、イギリスでは「ジョイナー joiner」という。
縦継ぎ材 (たてつぎざい)
製材品を繊維方向に接着剤で継いだ木材のこと。継手はフィンガージョイントを用いる。縦継ぎ材は短材のよい部分だけ集めるため、節などの欠点がなく一般造作材、家具用材、集成材などにも活用されている。
立付け (たてつけ)
fitting work 建具の敷鴨居などの取り付け具合。開閉の調子の良否。
立て羽目 (たてばめ)
upright panel 羽目板を縦向けに張ったもの。
立山杉 (たてやますぎ)
Tateyama cedar 富山県の立山山系の天然スギを源流として県下各地に植栽。雪害、寒冷、乾燥に耐えるすぐれた特性をもっている。用途は建築用材、土木用材、電柱、車両材など広く使われる。富山県の木に選定されている。
棚板 (たないた)
shelf board 書棚、食器棚などの物を並べる横板。側板へは小穴接ぎなどで固定する方法と、太? だぼ 、金具などで固定し、板の取りはずしが自由になるものなどがある。
棚卸し (たなおろし)
stock taling 決算や整理のため、製品、部材、材料などの在庫分を帳簿と引き合わせて数量を調べ、その価値を評価すること。
谷積み (たにづみ)
uncoursed masonry 森林土木工事における石積み工法の1つ。石と石との接ぎ目が谷形をした堅固な石積法。
タリーマン
tally man 検量する人をいう。本船が貨物の積込み、または荷おろしのとき、その数量を点検する専門職。
垂木 (たるき)
common rafter、rafter 棟木と桁の間にかける細長い斜めの棒状部材で、屋根下地を支えるもの。屋根板を受ける木。屋根下地を直接支えるものを野垂木、軒裏にあらわれるものを化粧垂木という。
垂木掛け (たるきがけ)
差掛け屋根や庇の垂木を壁側で受けるために取り付ける横木で、垂木側に引張られてもはずれないように、柱に十分に緊結しておく。
樽丸材 (たるまるざい)
cooperage  日本酒の容器として古くから使われてきたスギを主とする樽材のこと。秋田スギ、吉野スギなどは樽丸、酒榑(さかぐれ)生産地として知られている。樽丸材は年輪均斉なものがよく、本、末同大材が採材上有利なところから樽丸材の生産地では長伐期密植による集約育成が行われてきた。
垂れ (たれ)
drip 塗料などがぬった面より垂れ流れること。
タワーヤーダ
伐採現場などの集材機械。自走出来る車両に架線集材用の支柱がついいるもの。従来の架線設置や取り外しの作業がないので作業時間の短縮になる。
タンガロイ
tungalloy 炭化タングスタンの商品名の一つ。
短枝 (たんし)
普通の枝である長枝に対する語。枝には、よく伸びた枝(徒長枝)とその年伸びた枝の基部付近から出る生長の少ない枝(短枝)があり、短枝は組織が充実していて、花芽や実が結実しやすいという性質があります。
単層フローリング (たんそうフローリング)
single layer flooring 構成層が一つのフローリング。基材の表面に厚さ1。2mm未満の単板を張り合わせて化粧加工したものを含む。
単層林 (たんそうりん)
単一の年齢の樹木だけが生育している森林。あるいは樹冠の部分が均一になっている林。同一種の樹木を同時期に植える人工林に多い。
タンニン
Tannin 単寧とも書く。フェノール性高分子を主成分とし、主に樹皮に含まれる物質。植物の樹皮、葉、果実、根などの中に含まれる成分で、一般には「渋」ともいう。特に茶の葉、カキの実、カシの葉や樹皮などに多く存在する。酒造り、漢方薬や染料、漆、木材などの防腐剤として利用される。茶の柿渋、漢方薬として親しまれる。
単板裏 (たんぱんうら)
loose side 薄い板の裏側。
単板表 (たんぱんおもて)
tight side 薄い板の表側。多くの場合化粧面になる。
単板積層材 (たんばんせきそうざい)
laminated veneer lumber LVLの略号を用いることがある。ロータリー、レースまたはスライサーなどによって原木からむいた単板を繊維方向(木目の方向)を平行にして積層接着したもの。通直材は柱、梁用、わん曲材は家具部材に使用される。
大工 (だいく)
capenter 現在では木造建築の技能者をいうことが多いが、指物大工、船大工、橋梁大工、宮大工、仮枠大工、その他などに分けられる。それぞれ専門の技能者をまとめるリーダーを頭領や棟梁(とうりょう)という。
大工手間 (だいくでま)
木造の工事に関わる大工の報酬・手間賃のことである。作る建物の面積や使用木材の量、建物の複雑さなどから会社や組織によって金額が決められる。他の業界の職人と異なるのは、誤った材料の取り付けや、製作間違いをしても、その責任で手間賃が引かれるということがない。
台輪 (だいわ)
pedestal ものの上もしくは下にある平たい横木で、上にあっては下のものにかぶさる部材、下にあっては上に載るものを支える部材をいう。 1.柱および頭貫(かしらぬき)の上にあって、桝組(ますぐみ)やかえる股をいただく横木。 2.鳥居の上にあって、笠木および島木(笠木の下に位置する逆台形の横木)を受ける部材。 3.付(つけ)書院の最上部、最下部に取り付く横木。それぞれ上台輪、下台輪という。 4.箪笥(たんす)などの最下部に位置する台座の部分指物(さしもの)の地板の下に渡す横木。本体と一体化したものと分離できるタイプとがある。⑤戸袋の最上部に取り付けた横木。この戸袋を台輪戸袋という。⑥おもに2階床組で、根太(ねだ)もしくは小梁と同じ上端でそろい、大梁の上に渡し掛けて管柱(くだばしら)の下端を受ける横木。⑦箱物の家具などを据え付けるために、床に直接置く台。ちょうど建築や幅木のような役割をもつ。
抱き足場 (だきあしば)
丸太もしくは単管を使った足場で、1本の支柱の両側に水平材を固定した足場。本足場をかけられない狭い場所や軽微な作業の場合に用いられる。現在では丸太はあまりつかわれていない。
ダボ
部材を接合させるとき双方に穴を空けておき、その中に挿入する木製の丸棒のこと。ドイツから伝わった工法で生産効率が良く、ダボ組み又はダボ接ぎと言う。ダボは被接合材より比重がやや大きく、含水率が1~2%小さいものを用い、溝付き、圧縮したものを用いる。2.ログの横ずれを防ぐためのもので鉄、木製がある。3.棚の高さ調節するための棚受けのこともダボと言う。
だら挽き (だらびき)
製材木取り法の一種。製材木取りは原木の製材条件に対して最も有利に木取る技術であり、だら挽きもその一つで原木の一方の側から次々に等厚に挽いく方法。小口挽き、丸挽きともいう。
段板 (だんいた)
階段の踏面の板状部分。踏み板のこと。
団地共同森林施業計画 (だんちきょうどうせぎょうけいかく)
orest management plan cooperative organization 森林法第18条に定められている森林施業計画。森林所有者が数人共同して1つの森林施業計画を作成し、認定を求めるものである。
断面2次モーメント (だんめんにじモーメント)
材料の曲げにくさを表します。梁などのたわみの計算に必要な係数。曲げモーメントに対する梁の部材の変形のしにくさを表した量。

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