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から始まる言葉

マーキング 
marking 印をつけること。罫書く(けがく)こと、墨付(すみつけ)けをすることをいう。
マーチ
marchantable マーチャンタブルの略。米材のうちの並等。普通品のこと。
マイマイガ
Gypsy moth 森林害虫の1種。年1回発生。卵は4月から5月にかけてふ化し、幼虫は夕刻から夜にかけてマツ、スギ、カラマツなどの針葉樹、ハンノキ、サクラなどの広葉樹の葉を加害する。全葉を食害すると隣接樹に移動して加害する。この害虫はしばしば大発生して暴食するので被害は著しい。防除法は、幼虫が活動をはじめるころDEP剤を散布する。
前板 (まえいた)
1.drawer front board 引出しの前面の板のこと。普通は側板、先板より厚く、よい木材を用い、ノブなどがつく。2.茶室などで床の前に入れた板畳のことです。
前加工 (まえかこう)
pre-work 一つの加工作業をするのに先立って、その作業に支障のないようにあらかじめ必要な加工をすること。
前桐箪笥 (まえぎりだんす)
引出し前板や前面、天板、地板、棚板、側板の前端にだけ桐を使用し、他は杉材などを使用した箪笥の事。
前処理 (まえしょり)
pre treatment 一つの作業をするのに先立って、その作業を効果的に行なえるように、あらかじめ必要に措置を施すこと。木材塗装の着色に先立って行なう漂白などのことをいう。
曲がり (まがり)
1.crook 製材品が長さ方向に曲がっていること。曲がりの程度は材の長さ方向に沿った内曲面の最大矢高の弦の長さに対する百分率で表す。2.Warp 製材時の基準面から逸れたことを言う。
曲り階段 (まがりかいだん)
直階段の途中で90度に曲がる階段。階上に近いところで曲がる場合と、階下に近いところで曲がる場合がある。曲がり方も踏面(ふみづら)の形状を、三角形の段板ではなく台形にすると曲がり方が楽になる。→かいだん
曲り矩 (まがりがね)
square rule さしがね(指金、指矩)ともいわれ、わが国独特の尺度と定規を兼ねた、計測用具。長手1.5尺(45㎝)、妻手7.5寸(22.5㎝)を標準とし表目と裏目の寸法比を1対1。414(正方形の一辺対角線)としたもの。ステンレス製、真鍮製などがあり、わが国大工建築術の基本となるものである。
曲り材 (まがりざい)
crook wood 材が曲がった材。1本の材で同一方向に曲ったものを単に「曲り」といい、二つの曲りが異方向にあるものを「重曲」、三つ以上の曲りを「乱曲」のいう。
槙科 (まきか)
Podocarpaceae 樹木の科名。いぬまき、なぎなどの針葉樹。
巻立て (まきたて)
stacking 木材を木材会社の木場や埠頭や集荷場所に一時的に保管するため、積み上げることをいう。ごぼう積み、椪(はえ)積み、桟木積などの積み方がある。
まきり (まきり)
小刀のこと。アイヌ語より転じた語。
幕板 (まくいた)
apron board、modesty panel、end rail 1.横に長く張った板の総称。織部床の上部に設ける雲板もこの例である。2.卓子、机、テーブルなどの甲板の下にあって脚の上端をつなぎ、甲板を支える部材。机の下部三方を囲む板。
楣 (まぐさ)
lintel 洋風建物の入口や窓の上部にある横木。上部の壁を支え、また開口部を構成する部材となる。一種のひさし(庇、廂)。
間口 (まぐち)
frontage 建物や敷地を道路側や南側などの主要な方向から見たときの幅のこと。それに対して直角な方向は「奥行」という。
枕 (まくら)
piece 物を受ける小さい当て材。かい物、飼物のこと。
枕梁 (まくらばり)
wall plate 敷桁と同じ。壁の上部にあって柱と柱とを連結するもの。
マクロ組織 (マクロそしき)
macro-structure 肉眼で見える物体の組織。
曲げ加工 (まげかこう)
bent work 材料を何らかの方法で曲げて、そのままの形で固定してしまう処理または工作。木材の場合は加湿加熱によって塑性を与えて曲げる曲げ木加工。必要な部分に鋸の挽込みを行なってする挽曲げなどがある。
曲げ木 (まげき)
wood-bending、bent wood 木材に適度の水分と熱を与えて軟化させ、それを型枠に沿って曲げ、その状態を保って乾燥して変形を固定する加工。木材が軟化すると、圧縮の破壊ひずみが非常に大きくなることを利用し、木材にハガネの板(帯鉄)を沿わせ、それを一体として曲げ、帯鉄に引張り力が、木材に圧縮力が働くようにして曲げるトーネット法がよく用いられる。曲げ加工ともいう。曲げ木家具、ステッキ、スキーなど二利用される。家具用としてはオーストリアで古くから行なわれたが、わが国では明治末年より始められた。ブナがこの特性がもっともある。
曲げ物、曲物 (まげもの)
round chip-box、bent wood 針葉樹などの薄板を、湯で加熱しながら曲げ加工した製品。曲げわっぱともいう。材料の樹種はヒノキ、スギ、モミ、エゾマツなどを主に使う。曲輪の接合部は装飾を兼ねサクラの樹皮を使って留める。神社のひしゃく(柄杓)などはこれでつくられている。
曲げわっぱ (まげわっぱ)
すぎ、ひのきなどの柾目の薄板(へぎ板)を円筒形にし、接ぎ目を桜皮などでつづり、これに底や蓋をつけた容器。ひしゃく(柄杓)、菓子器などに用いる。木曽地方、秋田県大館などの細工が有名。「曲げ細工」「曲げ物」ともいう。→へぎいた
鉞 (まさかり)
broad axe 両手で使う大形の斧(おの)。
柾目 (マサメ)
straight grain、quarter sawn grain  樹木の年輪に対して直角方向に切ったときに現れる面。木理に平行に木取りをするので幅の広い板は取りにくい。また歩留まりも悪い。しかし柾目の板材は、板目材に比べ変形や収縮することが少ない。柾目には木取り方法、樹種、樹齢などによって、糸柾、追柾、平柾、本柾などの市場での区分がある。] 
柾目木取り (まさめきどり)
edge grain conversion 製材木取り法の1つである。丸太から柾目板または柱などの角材を採材する方法。板目材などを採材するのに比べて歩止まりが悪いが、板の両面の収縮差による反りや狂いが小さく外観美がある。
柾目挽き (まさめびき)
製材法の一つで、柾目の材を得る挽き方。樹心の方向に木取ると、本柾といわれる柾目の板を得るが、すべてを樹心の方向に木取るとほどまりが著しく落ちるので、追柾(おいまさ)も取る木取りにすることが多い。四方柾(しほうまさ)の柱は対角線を樹心に向け、四面とも追い柾となる。→せいざいきどり
間仕切り (まじきり)
partition 室と室との仕切り。箱の内部の仕切り。
間仕切壁 (まじきりかべ)
partition wall 屋内の空間を仕切るための壁のこと。両面とも室内に面する壁になる。視線、音、通気などをとえぎる程度、意匠に応じて、構造や下地や仕上げ材料が変わり、防音シートや断熱材を壁内部に組み込むこともある。
麻実油 (まじつゆ)
hempseed oil 大麻の種から採った乾性油。
マシンカット
用語自体は機械加工の意味だが、主に工場で機械によりカットや加工された丸太で構築する工法のことをさす。
間透き (ますき)
木材の浮彫りで基盤になる平らな部分を削りとること。凸部の間の沈んだ平らな部分を鑿(ノミ)ですきとること。「地透き」ともいう。
マスキングテープ
masking tape みつまたを混ぜてつくった和紙の片側に粘着剤を塗ったテープ。塗装の際の見切りや、塗分けのときに張る。
マソナイト
masonite 硬質繊維板の一種。木片チップを高熱圧釜に入れ、これを急激に排出、解砕してつくるボード。
町家 (まちや)
町中の民家。本来は「店家」と書き、平安、鎌倉時代の京では、商業を営む住居であった。室町時代以降にあっては、都市の発達に伴い町地に経つ商職人の住居である。天災や戦禍を経て更新され、今なお美しい町並みとして残る町家を各地で目にすることができるが、その数は減少の方向にある。町屋とも書く。
マツクイムシ
マツ類を食害するキクイムシ、ゾウムシ、カミキリムシなどの穿孔性甲虫類の総称。「松くい虫」による被害と言っても、松くい虫がマツを枯らしているのではなく、線虫とカミキリの共同作業によるもの。1ミリメートルにも満たない「マツノザイセンチュ」が原因であることがわかっている。マツノザイセンチュウによって引き起こされる松枯れを「マツ材線虫病」と呼び、被害を防ぐための研究や対策が進められています。
マツクイムシ抵抗性マツ
マツ枯れの主な原因とされている「マツの材線虫病」に対して、強く耐える松のこと。被害が激しい場所・地区で枯れずに残っているマツを選び、それらを育成することによって耐久力のあるマツがそだつようにしている。
燐寸軸木 (マッチじくぎ)
match stick マッチ捧のことをいう。どろ、さわぐるみ、あかまつ、ひめこまつ、しな、やなぎなどが適材である。
マッチング
matching 1.塗装用語で、色合せのこと。2.また、木目合せ、杢合わせ。表板として化粧単板を継ぎ合わせて模様を構成すること。追まさ張り、ブックマッチ、ます張り、一本矢張り、ダイヤモンド張り、市松張り、ランダムマッチ張りなどがある。
マット仕上げ
mat finish 艶(つや)消し仕上げの意味。
マットフォーミング装置
mat forming machine パーティクルやファイバーをマット状に成形するための装置。
松木食い虫 (まつのきくいむし)
まつのきの新芽だけを食い荒らす害虫。四国、九州に棲息する。
マニフェスト
manifest 積荷明細書(運送目録)のこと。[
間柱 (まばしら)
stud 荷重を支えるためではなく、壁をつくるための骨組みとするために、本柱と本柱の間に立てる柱。本柱より細い材料を使う。大壁の場合、柱の二つ割り材か三つ割り材を用いる。
間引き (まびき)
通風や日当たりがよくなって植物が十分に生育できるように、生長に応じて込み合った部分の苗や枝、生育の悪いもの、徒長したものを取り去る作業。
マリンペイント
marine paint 船の底に塗る防錆(ぼうせい)塗料。
丸木舟 (まるきぶね)
独木舟とも書く。原木をくりぬいて造った舟(くりふね)。縄文時代以降鎌倉時代を通じて造られ、室町時代に複雑な構造船ができるまで舟の主体をなした。材質としては、榧、松、樟が利用された。インドネシアなどではラワン材(メランティ )で造られているが、樹種としては最適ではない。
丸卓 (まるじょく)
茶の湯で使われる置き棚の一種。天板、地板ともに丸の一重棚を二本柱で支えた形式のもの。利休好みは桐木地で、地板に短い足が3つ付いている。
丸太 (まるた)
log 立木を伐採後、長さが1.9m以上6m未満に玉切りしたものをいい、建築用丸太のうち、直径14cm未満のものを小丸太、14cmから30cmまでを中丸太、30cm以上を大丸太という。
丸太材積表 (まるたざいせきひょう)
log volume table 木材材積表の一種。丸太の実材積を示した表と丸太から利用可能の材積を示した利用材積表(アメリカのlogrule)とがある。
丸太柱 (まるたばしら)
丸太をそのまま用いた柱の総称。上皮を剥いだ程度の荒いものから、縛り丸太、磨き丸太など装飾性の高いものがある。
丸のみ (まるのみ)
gouge 穂の断面および刃先が円弧状のもの。
回り縁 (まわりぶち)
天井が壁に接する部分に設ける見切り部材ヒノキ、スギなどの角材を用いる。茶室などでは細丸太や竹材を用いることもある。子供部屋や洋室の場合は細くして軽く見せることもある。広間では二重回り縁とすることがある。

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