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から始まる言葉

筏ホゾ (いかだほぞ)
raft type tenon ほぞの一種で乙字型のホゾ。、床框 などの、ほぞに使用
維管束 (いかんそく)
vascular bundle 木部と師部から成る複合組織。
イギリス標準規格 (イギリスひょうじゅんきかく)
British standard イギリス工業規格協会が定めている規格で、木材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどの試験法と品質規準が規定されている。
育成単層林 (いくせいたんそうりん)
主に植林された林業地の木の全部、あるいは大部分を一度に伐採し、その後一斉に植林をする方法で管理されている森林。樹齢や樹高のほぼ等しい樹木から構成されている森林ともいえる。これと正反対の管理をするものとして育成複層林があるが、環境的にはこちらの方がより自然に近い。
育成複層林 (いくせいふくそうりん)
従来の林業地のように一斉に伐採するような方式の地区ではなく、部分的に伐採し、そこに新たに苗木や自然の若木を植えたりしている森林。樹種、樹齢や樹高の異なる樹木によって構成された森林。利点は大きくなった木を伐採しても、それ以外の木は残り、常に森に緑が残るので、森林のもつ公益的な機能が維持されます。針葉樹と広葉樹の混ざった森も可能です。
育苗 (いくびょう)
nursery practice 植栽造林に用いるため優良な苗木を育成することで養苗ともいう。育苗される苗木には、 1.播き付けて養成する実生(みしよう)苗 2.挿し穂を挿し付けて養成する挿し木苗 3.天然性の稚苗を林地から苗畑に移植する山引き苗などがある。
育林 (いくりん)
silviculture 森林を維持管理するのは、水源確保、防風、木材や生産物、環境保全など、それぞれの目的がある。その目的に合った林や樹木に育てることをいう。下刈り、除伐、枝打ち、間伐、その他の管理などがある。「造林」は同じ意味だが、森林の更新や保育の面を強調して使われ、「育林」は森林の保育段階の面を強調して使われる。
生け垣 (イケガキ)
自分の敷地と隣家の敷地の境界や、敷地と道路の境界などに、塀の代わりに植える樹木のこと。主に低木が使われる。ブロック塀のように、地震で倒れることもなく、冷たさもないことから、Co2の固定化にもなり、住宅街に緑の空間を提供できる。
井桁 (いげた)
模様の名称。井の字形に組んだ形。
井桁積み (いげたづみ)
crose piling 木材を井桁(げた)のように縦、横に積み重ねること。狂いをきらう楽器用材(ピアノなど)や高級家具類用材を天然乾燥する場合、通風をよくするため井桁積みをする。
石川県の木 (いしかわけんのき)
「あて(档)」が県の木として指定されている。
居定勾配 (いじょうこうばい)
"木負や芽負の下部の勾配、またはそれを受ける垂木の勾配。 垂木の上面には反りを持つことが多いため、木負や茅負の下面の勾配は垂木自体の勾配より少し緩くなるためにいう。"
板蛙股 (いたかえるまた)
板蛙股とも書く。虹梁上で上方の荷重を受ける構造材として1枚の厚い板から作られている。装飾のための刳り抜きがないため過重を受けることができる股。
板敷き (いたじき)
板張りの床のこと。針葉樹ではヒノキ、スギ、マツなど、広葉樹ではナラ、ブナ、ケヤキなどがよく用いられる。床板の厚みは、根太など床下の構造により異なるが、12~15mmが多い。また天井板を兼ねて25~40mmの厚板を2階床に用いることもある。
板決り (いたじゃくり)
halving 板を取り付けるため、梁や足固めなどの一部を欠取ること、またはその部分。。
板修羅 (いたしゅら)
wooden slide おもに木曽地方で行われる運材装置のことであり、底に厚板を使い、両側に防護丸太を置いて急勾配の箇所に用いられる。
板の間 (いたのま)
板張り仕上げとした部屋の総称で、土間や畳敷きの座敷に対する語。
板ばね (いたばね)
wood spring 木材の弾力性を利用した加工材の押え装置のこと。
板塀 (いたべい)
板張りの塀のこと。形式により、大和塀、目板塀、屋根付き塀、土台据板塀、ささら子塀、櫛形塀、柵板塀、上吹抜け板塀、透き板塀などある。和風住宅に利用。ブロック塀にくらべると軽く、地震が多い日本では板塀はみなおされてきている
板目 (イタメ)
flat grain、flat sawn grain 木目。原木を年輪の接線方向に製材したとき、その面に現れる山形や波形の木目のこと。また、丸太の中心からずれて挽くとほど、年輪が平行ではなく山形などの木目が現れる。幅広の材料が取りやすく、製材歩止まりが良いので、製材の効率が良くなる。板などの一般の木材は、ほとんど板目である。板目に取られた材料は、柾(まさ)目のものと比べると、収縮が大きく割れやすく、木表側に反りが出やすい。
一次接着 (いちじせっちゃく)
primary gluing 合板や積層材、集成材などを製造する場合の単板や挽板などのエレメントを集成接着すること。
一重回り縁 (いちじゅうまわりぶち)
天井回りの縁の形式の一つ。一重の見切り部材で納めたもので、二重縁に対する語。
1年枝 (いちねんし)
その年に伸びた枝のこと。
市浜 (いちはま)
委託材を競売するため集荷陳列する所。
一番玉 (いちばんだま)
"first cut wood  根元に一番近い所から取った丸太。元玉ともいう。 直径が大きく節も少ないが、材質は二番玉に劣ることが多い。以下先端に近づくに従って、二番玉、三番玉・・末玉と呼ぶ。"
一木造り出し階段 (いちばんぼくつくりだしかいだん)
一本の木材から削り出した階段。
一木造 (いちぼくつくり)
木彫像を一本の木材から彫ったもの。これに対して2個以上の木材を組み合わせて彫ったものを寄木造という。
一枚鉋 (いちまいがんな)
鉋刃が一枚の鉋。一枚鉋は削り艶(つや)を出す仕上げに用いられる。逆目(さかめ)の生じやすい部分を削るには不向き。
一丁取り (いちょうどり)
1本の原木から1丁の平角を木取ること。通常では平角は心持材となる場合が多い。
銀杏歯 (いちょうば)
swage set 製材機の大割用帯鋸機械にかけられる鋸歯の一種をいう。普通の鋸歯は左右交互に振分け、歯振であるが、大型帯鋸の歯型は銀杏型とし、歯先の両方の実角があさりの役目をする。三味線の撥に似ているところから撥型歯振ともいう。
1類合板 (いちるいごうはん)
type Ⅰplywood 財団法人、日本合板検査会(JAS格付機関)による接着力試験に合格したもの。合格品にはの証紙がはってある。完全耐水性で、戸外、建築外装用やコンクリート型枠に用いられる。フェノール樹脂接着剤などを用いたものが標準で、長期間の湿潤に耐えるもの。
1角丸身 (いっかくまるみ)
one angle wane 製材品の規格上欠点とされる丸身が残ること。
一閑張り (いっかんばり)
漆塗装工法のひとつである。木地に紙を張り、その上に漆を塗って仕上げたもの。
一季咲き (いっきさき)
年に1回、一定の期間だけ開花する植物の性質。バラやカーネーションのようにもともと一季咲きの植物が、品種改良によって四季咲きになっていることもある。
1級建築士 (いっきゅうけんちくし)
1 class autholized architecter and builder 建設大臣の免許を受け、1級建築士の名称を用いて設計、工事監理などの業務を行う者。
一間 (いっけん)
1.長さ寸法を指す。本間(ほんけん)で6尺5寸、新間(しんけん)で6尺。2.建物の規模を表す使い方。単に柱間を指し、その数を表すことで堂宮の規模を示す。例えば一間社とは、間口が一つだけのやしろのこと。七間堂は間口が七つの仏堂のこと。
一間入り (いっけんいり)
板類は現在、製材の日本農林規格によって入数が定められているが、規格制定以前は各地方ごとに製品の相違があった。「1間入り」「1間半入り」と称し、間入りとは1束の板の入数の延幅が1間幅で大体1坪(3.3㎡)入りであった。
一枝、一支 (いっし)
1.本繁垂木の割付けの場合に、垂木幅と垂木のあきの和を一枝という。2.枝は古代において、垂木など比較的細い材料を数える場合に用いられた単位。
井筒 (いづつ)
井戸の地上部分にこしらえた低い囲いのことで、木、石、土質などを用い、方形や円形に造る。
一方 (いっぽう)
古くから用いられている木材の品位呼称。杣(そま)角、丸太、挽角などで1材面が良いもの。1方無筋、1方小筋などの呼び方をする。
一方擦り (いっぽうずり)
" 丸太を1面のみ製材した材で構造材。住宅の2階梁などに使用される。現在では角材が使用されることが多い。"
一本取り (いっぽんどり)
1本の原木丸太から1本の角材を木取ること。また、心持ち材のところから心持ち材ともいう。
糸鋸 (いとのこ)
"fret saw 細い鋼材に鋸歯を刻んだ鋸。曲線挽きや透き抜き挽き用に使われる。 透かし抜きなどの細かな曲線加工に用いる。糸鋸歯には、軟木用、堅木(かたぎ)用、一般用がある。「弾(はじ)き鋸」「弦(つる)掛け鋸」ともいう。"
糸鋸盤 (いとのこばん)
fret saw bench 細い鋸(糸鋸)を使い電動で上下に往復させ、板材などの曲線挽きや透き抜きをする木工機械のこと。回し挽き鋸ともいう。クラフト作家の小黒三郎さんが組木の作品を発表し、ウッドクラフトの先駆けになったが、一般の人も板と糸鋸盤があれば作品を作れるので利用者が増えた。ミシン鋸ともいう。
糸柾 (いとまさ)
.string edge grain 年輪幅が糸のように非常にせまい(約1~2㎜程度) 柾目のことで、糸柾目の略である銘木として取引きされる柾目の材。柾目が糸を直線に引いたように密にそろっているもの。木曽ヒノキ、秋田スギ、魚梁瀬(やなせ)スギなどに見られる高級製材品。これらの材を得るには通直で素直で緻密な丸太を歩留まりの悪い柾目取りする必要があり、なかなか得ることが困難。卓球のラケットでペンホルダータイプはムクのヒノキの板を使う例が多く、この板に糸柾の材があれば最高級品で打球感も素晴らしい。
犬走り (いぬばしり)
建物の外周部にもうける巾約1メートルくらいの通路。設けることによって、建物が泥はねを受けないようにできる。コンクリートで作られることが多い。歩くと音が出る砂利を敷き、防犯対策とすることもできる。
猪の目 (いのめ)
ハートマーク。神社などの妻の破風の合わさった直下にある懸魚(げぎょ)に彫ったイノシシの目がハートに見えるから。
猪目懸魚 (いのめげぎょ)
懸魚(げぎょ)のひとつで形がイノシシの目に似ているところからいう。
茨城県の木 (いばらぎけんのき)
「うめ(梅)」が県の木として指定されている。
茨垂木 (いばらたるき)
唐破風の軒裏の垂木。植物のトゲのある形に見えることから茨という。
芋継ぎ (いもつぎ)
straight joint 木造継ぎ手の一つである。外見は突付けのようでも内部はホゾとホゾ穴で結合されているものである。芋矧(はぎ)ともいう。
芋矧ぎ (いもはぎ)
plain jointまたはrubbed joint 板の幅方向の接ぎ手の一つで、単純に繋ぐだけのもの。しかし接着する面は平滑にする必要がある。接着にはクランプや治具などで圧縮する。一帯となったものは想像よりも強固な接着になるので、多く利用されている。摺(すり)合せ矧ぎ、平矧ぎなどともいう。
忌地 (いやち)
soil sickness 同じ植物や同じ科の植物を同じ場所に何年も植え続けると、病害虫が多発したり植物の生育が悪くなること。また、その土地。連作障害ともいい、マメ科やナス科、ウリ科の植物に起こりやすい。一定の養分が不足することなどが原因といわれている。林地での忌地はまだ実証されていない。嫌地とも書く。カラマツ林を伐採した跡地に再びカラマツを植えても生長がよくない現象をもいう。
入会権 (いりあいけん)
right of common 特定地域の住民の団体が特定の山林原野に対して共同利用を営む慣習上の権利。なお、市町村や財産区の所有する山林原野のうち、その市町村の住民の一部だけで旧来の慣習によって使用することが認められている権利を旧慣使用権という。入会権は所在住民の生活上の必要から自然発生した慣習によって認められた権利であり、契約や時効の規制はないが、一般的な社会道徳の義務は負わなければならない。
入会林野 (いりあいりんや)
common farm forest 民法で規定する入会権の目的となっている林野。その地域の住民が昔からの慣習の下に共同して管理し、採草、放牧、木材生産などに利用していることをいう。
入側 (いりかわ)
side board 1.濡れ縁と座敷との間のある縁側部分。神殿造りにおいては、廂(ひさし)の間にあたる。その幅は1間から1間半程度が取られる。またこの部分を畳敷きとすることもあり、その場合は「縁座敷」と呼ばれる。 2.引き出しにあっては、その両側の側板をいう。
入母屋 (いりもや)
semi-gabled roof  社寺や住宅建築などの屋根の形で、寄せ棟屋根の両端が、一部分、切り妻になっているもの。
入れ子 (いれこ)
1.建具の仕様のひとつであり、框に直接取りつけないで、別につくってあとからはめ込む縁をいう。上げ下げ障子などに用いる。「いりご」とも読み、または「付け子」ともいう。2.入籠 木の器などで大きさの違う、相似形のものを重ね合わせて一つの器に納まるようにしたもの、もしくは方法をいう。
入子縁 (いれこぶち)
唐戸(からど)の鏡板を框や桟に取り付ける場合、鏡板を挟み、框や桟の内側に入れる細長い木のことをいう。断面形状によって洋風、和風の見栄えになる。鏡板と入子縁と框や桟の噛み合わせの細工が入子に似ているところからこの名がついた。框や桟から造り出したものと区別していう。
岩手県の木 (いわてけんのき)
「なんぶあかまつ(南部赤松)」が県の木として指定されている。
引火 (いんか)
pilot ignition 固体の表面に発火源を与えながら加熱したとき、その物質が炎を発して燃え始める現象で、その温度を引火点という。木材の場合、一般に比重の大きい樹種ほど、含水率の高いものほど着火は困難になる。木材は低温(100~200℃)での長期加熱によっても低温着火を生じるが、普通の建築部材の引火点は、木材が急速に熱分解を開始する温度として260℃とされている。
印加 (いんか1)
高周波加熱法で通電していること。
インサイジング 
incising 防腐防虫薬剤を材表面から深く、かつ均一に浸透させることを目的に、注入処理の前加工として刃物などにより表面から深さ10mmほどの傷を付け、人為的な繊維切断面をつくること。難注入材への薬剤吸収量や浸潤度を向上させる有効な手段。刃物を用いる刺傷以外に、最近は炭酸ガスレーザを用いる穿孔も試みられている。鉄道の杭木では昔から行われいて、建築では防腐土台などに利用。木材の強度に多少影響するが、曲げ強度の低下が10%以内であれば許容範囲とされている。
インサイジング加工 
Incising  木材防腐処理の前段階として製材品の表面にキズをつけ加圧注薬を容易にする加工。10。5cm土台角なら材面に三列、深さ1cmの切り込みを機械的に入れる。
インターナルファンドライキルン
internal fan type dry kiln 室内送風型の人工乾燥装置。
インターフォー
スリーダブリュ カナダBC州の大手輸出企業のインターフォー社の日本向け主力工場の一つである「ウェスタン、ホワイト、ウッド」の頭文字をとったもの。ニューウェストミンスターのフレーザ河口で1987年から製材を開始した。3Wのほか、フレーザーミル 小角主体、スコーミッシュミル 平角主体 の3工場が日本向け輸出の3大拠点である。中川木材産業でも取引している。
吋 (インチ)
inch 長さの単位。1フィートの12分の一で、25㎜。主にアメリカで用いられている。
インボイス
invoice 原木や製品の輸出入の貿易用語で輸出業者が買い手の輸入業者に宛てた送り状、仕切り状のこと。売買契約や委託契約にもとづいて物品の受け渡しが国際間で行われるとき、その荷送人(輸出者)が荷受人(輸入者)に対し送貨の内容や金額を明細、正確に報告するために作製される商用文書。
インボイス材積 (いんぼいすざいせき)
invoice volume 送状材積のこと。輸入した木材には、輸出国の材積計算(測定)法によって計算された材積が記載してあり、この材積をインボイス材積という。これに対して輸入者側の税関で測定した材積を通関材積という。
インポーター
importer 木材業界では輸入業者の意味で商社をさす。
印籠継ぎ (いんろうつぎ)
socket joint 継ぐ材の一部に凸の突起を設け、もう一方に凹の決(しゃく)り込みを設けて組み合わせた継手。目違い継手ともいう。
印籠縁 (いんろうぶち・いんろうふち)
印籠は桃山時代以降、おもに武士が薬や印鑑を入れた小物入れのことだが、この蓋と本体の合せ目の形状を木工に取り入れた技法を印籠決(いんろうじゃく)りといい、印籠決りに納めた建具や器の合わせ目を印籠縁という。定規縁の略式。襖縁と下地骨に印籠決りを施すものも印籠決りと呼ぶ場合もあるので、用語の混用に注意が必要。突き合わせ部分の隙間をなくす手法の一つである。

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