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アーチ
arch 1.BC100年頃ローマ時代の石橋の工法。木造や鉄骨造にも応用可能。集成材の許容圧縮応力度はコンクリートとほぼ同じ(70kgc㎡程度)なので、アーチ架構とするとスパン100mが設計可能。 2.エクステリア用語では上部が半円形になった、入り口や小径に鉄や木などで作り、つるバラやクレマチスなどつる性の植物を誘引するもの。これをアーチ仕立てという。
アーチカット
ログハウスの壁などに施されるデザインカットの総称。
アーチ構造 
arch structure 半円形(アーチ)の構造。アーチ材にかかる外力は軸力として伝えられるので、直線(梁)材よりも変形量が少ないとされている。体育館やホール、木橋などの大型木質骨組構造に用いる。
アーバーデー
arbor day 米国ネブラスカ州のモートン州知事が唱えた緑化運動。毎年1日を植樹のための奉仕日とし、1872年4月10日に第1回が行われた。その後、モートン州知事の誕生日、3月22日をアーバー、デー(樹木の日)として州の祝日とした。日本での同様のものに植樹祭がある。国土緑化推進委員会が中心となって毎年3月から5月にかけ全国的規模で植樹運動を行っている。昭和61年の大阪府の植樹祭の記念品は中川木材産業で企画し、納品した。
アーポレータム
arboretum 樹木園、樹木博物園と訳されるもの。海外では自国産をはじめ他国の珍らしい樹木(絶滅を伝えられた化石樹、メタセコイアなど)等を中心にあつめた「樹木博物館」。日本には埼玉県越谷市に私立の「アリタキ、アーボレータム」がある。
RNA (アールエヌエー)
ribonucleicacid リボ核酸りこと。
RC工法 (アールシーこうほう)
Reinforced Concrete  鉄筋コンクリート構造をいう。
R値 (アールち)
熱伝導に対する材料の抵抗性の値で、数値が高いほど断熱効果が大きい。
IF型乾燥室 (アイエフがたかんそうしつ)
乾燥室の内部に送風機を設置した乾燥室のことをいう。内部送風機型乾燥室ともいう。
相欠き (あいかき)
halving joint 1.接合する2つの材をそれぞれ欠き取って重ね合わせる継手、仕口の一つ。2.ログハウスなどの組み立ての時の交差部の仕口(しぐち)の名前。板校倉(あぜくら)や校倉および丸太組構法などに用いる井桁(いげた)に組む部材のこと。
相欠き鎌継ぎ (あいかきかまつぎ)
oblique scarf joint 木造工法の継ぎ手の一つ。側面からみると継ぎ方が鎌の形のようにみえるところからこの名がある。略鎌継ぎともいう。
相欠き接ぎ (あいかきつぎ)
rabbet joint 木材の組手、仕口、継手の一種のこと。二つの部材の厚さをおのおの半分ずつ欠きとって合わせる方法である。障子の組子などの仕口、板の矧手などにも用いる。矧手に使用される場合は相欠き矧ぎという。
I型ビーム (アイがたビーム)
I-beam 上下2本の軸材とそれをつなぐ面材を組み合わせて1本の梁にした木質複合材料で、断面がアルファベットのI アイ に似ているところからこの名がある。フランジとウエブとから成る組立梁。フランジはLVL、ウエブは構造用合板またはOSBなどを用い接着して組み立てた軽量の梁支持材です。。建築基準法第38条による建設大臣認定材料で、大断面木造建築の小梁、一般住宅の根太や垂木に用いられている。
合釘 (あいくぎ)
double pointed nail 両端とも先がとがった釘。板材を継ぎ合わせるとき、間に入れて打ちつけ、接着するときに使う。間釘とも書く。
合釘接ぎ (あいくぎつぎ)
両端のとがった通直な釘を用いて二つの部材がずれ動かないよう両方に打ち込む方法で、竹釘を用いることもある。
合相决り (あいじゃくり)
"halving joint 相決とも書く。板をつなぐ時の加工方法、仕口の1つ。 板を幅方向でつなぐとき、板の側面の厚みを半分ずつ削り、かみ合わせてつなぐ方法。 相決りして接合することを「相決り継ぎ」と言い、「相決りはぎ」「違いはぎ」ともいう。"
組(合)決り鉋 (あいじゃくりがんな)
際(きわ)鉋の一種で、台の下面が段付きになっている鉋のこと。定規付きのものもある。
合決り矧ぎ (あいじゃくりはぎ)
板の接合法の一つ。板傍(いたそば)を合決りにして矧ぎ合わせること。壁や天井の板張りになどでの留め付けは、板面からの化粧釘打ちによることが多い。 
会津桐 (あいずぎり)
福島県会津地方に産する桐のこと。たんす、小箱、げたなどに用いられる良質の桐で、材色が淡紫色をしているのが特徴である。
相対取引 (あいたいとりひき)
cross trade 売り手と買い手が任意に相手を選び、合意によって売買する一般的な取り引きのこと。競(せり)売買、入札のような特殊な取り引き行為の対語である。
IWA (あいだぶるえー)
International Woodworkers of America 北米の木材産業労働組合のこと。米西海岸とカナダBC州の伐採、製材工場従業員による最大の労組。3年ごとに賃金契約の更改を行うが、更改期に交渉が難航しスト突入などの事態になると、木材の伐出、製品の生産に大きな影響が出て、日本の相場に影響を与えてきた。
相番 (あいばん1)
1.最初に作業をする仲間、相棒のこと。また2人一組で行う作業の場合の相方のこと。2.異なる業種の作業者が共同で作業すること。住宅工事では、大工と鳶(とび)は一緒に作業をする。合番ともいう。
アイビーム (アイビーム)
I-beam 上下2本の軸材とそれをつなぐ面材を組み合わせて1本の梁にした木質複合材料で、断面がアルファベットのI アイ に似ているところからこの名がある。フランジとウエブとから成る組立梁。フランジはLVL、ウエブは構造用合板またはOSBなどを用い接着して組み立てた軽量の梁支持材です。。建築基準法第38条による建設大臣認定材料で、大断面木造建築の小梁、一般住宅の根太や垂木に用いられている。
アイランドキッチン
流しやレンジなどのキッチン設備を壁から離して、部屋の中央部に島状に配置されたキッチン。
愛林日 (あいりんび)
arbor day 国土の美化と保全と森林資源の保続を目的とする愛林思想普及のための年中行事「植樹祭」のこと。また、戦前は「大日本山林会」の主唱によって各道府県別に植樹行事が行われ、戦後は「森林愛護連盟」となったが、昭和25年、発展的に解消し、国土緑化推進委員会」ができ、毎年3月から5月にかけ、みどりの羽根募金をはじめ、緑化ポスターの原画募集、学校植林コンクール等、全国的規模で植樹、愛林運動を推進している。
アウトサイダー 
outsider 一般的には仲間に入らない者の意味。自由経済市場では、自身で発展の望みのない会社はカルテル(同業者連合、組合)に依存するが、能力のある企業にとってカルテルは制約の要因となるため参加をしない場合がある。この非参加者または非加盟者をアウトサイダーという。反対語はインサイダー。木材業界でアウトサイダーという場合は、どの組合や組織にも加盟しない会社のこと。木材業といっても数多くの業種があり、大阪では一時20くらいの業種組合があった。木材業者であるかぎり、どこかの組合に所属するのが普通。またその組合を束ねているのが、各府県の連合会。その連合会をまとめているのが全国木材連合会や全国森林組合連合会。林野庁などの施策や案内などは2つの全国組織に伝えれば、日本の木材・林業業者すみずみにまで流れる。しかしアウトサイダーであればこれらの情報は流れてこない。
青木 (あおき)
 1.青青とした木という意味から生木のこと。 2.針葉樹または常緑樹のこと。 3.みずき樹の樹木で常緑低木をいい、この木は庭木として鑑賞であって用材にはならない。幹が濃緑色のところから青木の名がある。秋から早春にかけて美しい淡紅色の実がなる。春(3~4月)には暗紫色の花が咲く。
青森県の木 (あおもりけんのき)
「ひば」が県の木として指定されている。。
青森材 (あおもりざい)
timber from Aomori 木材流通用語で、ヒバ材のこと。青森県のヒバ天然林は、秋田県のスギ天然林、長野県、木曽地方のヒノキ天然林とともに日本の三大美林といわれ世界的にも貴重な森林とされている。植物学的にはヒノキ科のアスナロ属に入り、ヒノキに似ていることから津軽地方ではヒノキと呼び、木曽ヒノキを上方(かみがた)ヒノキと呼び区別している。
赤腐れ (あかぐされ)
木材腐朽の一種。材質中の水分を分解してセルロースを養分として摂り、残った木材成分のリグニンにより腐った部分が赤みがかって見えるのでこう呼ばれる。針葉樹に比較的多い。
赤身 (あかみ)
heartwood 赤味とも書く木材の中心部の色が濃く堅い部分。材として利用価値が高いまた耐久性も辺材にくらべて高い。樹種によっては色で判別できないものもある。「赤味」「赤肌」「真材」「赤太」「赤木」「心材」ともいう。辺材と赤身の区別が明らかな代表樹種、スギ、ケヤキ、ネズコ、カツラ、ハゼ、センダン、サクラ、アララギ等である。不鮮明な代表樹種、モミ、ツガ、ヤナギ、ツゲ、カエデ、キリ、シラカバ等である。特にスギ材では、赤身と白太の色の差が大きく、板材などで赤、白混ざったものを「源平」と呼ばれる。。
上がり框 (あがりがまち)
玄関床の上がり口の縁にある部材。床に上がる際、最初に目が止まる所であるので美しい杢目でなおかつ摩耗に強い木材が求められる。ケヤキを使うことが多い。現代においては接客空間を意識する数少ない部材の一つである。
明り障子 (あかりしょうじ)
現代では紙張りの障子のことを指し、和紙の光線透過性を利用し、室内にやわらかい光を採り入れる建具の別名である。明り障子が生まれた平安時代では、柱間に固定して用いる壁の役割を果たす板障子や奈良時代に生まれた衝立障子区別される用語で、襖の意味である。明り障子は当初、外部の明るさを採り入れるため生絹(きぎぬ)張りで、次第に紙張りとなった。腰の有無、縦繁(たてしげ)、横繁(よこしげ)、疎(まばら)組子、吹寄せ残、霞(かすみ)組子など種類は多い。
亜寒帯 (あかんたい)
sub-polar zone 1年のうち平均気温が10℃以上の月が1年に4ヵ月以上ある地域を指す。針葉樹林が発達し落葉広葉樹が多少混生する。
秋田県の木 (あきたけんのき)
「秋田スギ。」が県の木として指定されている。
秋田杉 (あきたすぎ)
"従来は天然スギを指し、秋田県の県北、とくに米代川上流一帯の国有林の天然性のすぎ材をいう。江戸時代の佐竹藩の遺産で、木理が通直で、材色が淡紅。天井板などに珍重される。屋久杉、吉野杉などとともに、すぎの代表的なものである。秋田のスギ材は、青森のヒバ材、木曽のヒノキ材とともに木材業者ならびに消費者の嗜好性が強く、逐年増伐されて蓄積が減少している。天然スギの大部分は米代川流域に分布し、ha当り蓄積は1200立方メートルを算するものもあり、平均して350立方メートル。樹齢150~200年。 昔は人工植栽によるスギ林およびスギ材と区別することが普通であったが、近年は蓄積が減少しているため、天然のものは天然秋田杉、人工林のものを秋田杉と呼びかえるようになっている。
秋山 (あきやま)
timber production in autumn 秋り時期に木の伐採をすること。夏山、冬山、春山など林地の条件に従ってた木材生産がある。
灰汁 (あく)
lye 木材などから特殊成分やアルカリが風化して表面ににじみでる灰分。
灰汁抜け (あくぬけ)
ブナ、モミなど腐り易い樹種については、立木のうちに巻枯らしして伐採することがある。あく抜けの良材が得られるという。
アクリルラッカー
acryl lacquer 合成樹脂系の上塗り塗料の一種。針葉樹材などの透明塗料として多く用いられ、主成分はアクリル樹脂にニトロセルロースを配合したもの。透明度が高く黄変が少ないので、室内の針葉樹やその他白木の肌を生かす木部(ナラ、ハードメイプル等)の汚れ止めや焼け防止に使用。
アグロフォレストリー
ある土地に樹木(果樹・香木・ヤシ類などを含む)と農作物もしくは家畜をほぼ同時期に植栽したり放牧したりする農林業のやり方。樹木等の成長度合に応じて、農作物を短期的あるいは永久的に栽培、飼育し、植物資源を常に保有しつつ土地を有効に利用し、生産するシステム。1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネらが主導する思想的研究の中で誕生した。農林複合経営、混農林業、森林農業ともいう。
揚板 (あげいた)
床板の一部を取り外せるようにしておいて、床下を貯蔵庫にしたもの。板には手掛かり穴をつけるか、金物を取り付け、取り外ししやすいようにする。現代の床下収納のこと。上げ板とも書く。揚蓋ともいう。
上げ落し (あげおとし)
建物金物の一種をいい、両開きの戸や窓の片方の開きを押さえるため、竪框上下の召し合わせ部分に埋め込み、ボルトを上げ下げさせること。
上げ越し (あげこし)
木造の軸組や小屋組などで、完成後にたわんだり、垂れ下がったりする具合をあらかじめ見込み、事前に高い目に施工しておくこと。長いスパンの小屋組、社寺の軒先、トラス構造の小屋組などでこの施工がされることが多い。完成後の変化ということではログハウスの場合にも似たようなことがあり、施工後建物全体が低くなってくる。ただこれは丸太の乾燥によるもの。
上げ下げ障子 (あげさげしょうじ)
窓の開閉を上下に行う形式。ふつうのガラス額入れ障子の縦框の内側に溝をつくり、上下に動くもう一つの小さい紙障子、もしくはガラス障子をはめた障子のこと。同種の障子に猫間障子、雪見障子、すり揚げ障子などがある。
上げ下げ窓 (あげさげまど)
窓の開閉を上下に行う形式の窓。本来は大きな開口幅の取りにくい欧米の組石造の窓として発達したものであり、double-hungwindowが原語である。高温多湿な日本の木造の建物に用いた場合、木が膨張して開閉しにくくなる場合がある。
揚げ底 (あげぞこ)
引出しや箱などの底板が四周の側板の下部に溝はめになる構造。洋家具の引出し類のほとんどが揚げ底に対して、和風のものは板底や打付け底といわれる。
腮 (あご)
cogging 木材の仕口の欠込のところ。枘(ほぞ)や根太などの木材の下側一部を欠きとった部分を腮(顎)といい、欠き取ることを顎欠き(あごかき)とか顎掛け(あごかけ)という。
浅黄 (あさぎ)
色の名。緑がかった薄いあい色または水色のことをいう。
歯振、 (あさり)
set、set of tooth、set tooth 目振ともいう。鋸の歯の先端を左右交互に外側に少し振ってある状態のこと。木材を鋸で切り進んだ際に、木材との摩擦で歯が動かなくなることを防ぐため、またおがくずが出やすいようにしている。歯振幅は鋸身厚さの1.3-1.8倍程度で、柄側の方の振りを大きくすると挽いたときに軽くなる。歯振は左右の振りが平均でないと振りの大きいほうへ、歯の長さが不ぞろいだと歯の長いほうへ挽き目が曲がる。形状はふたつあり、交互に曲げた組み歯振と歯端を押しつぶして広げた撥(ばち)歯振がある。
歯振出し (あさりだし)
setting 材と鋸身の間の摩擦を少なくして挽き材を容易にするため鋸歯を交互に両側に振り分けて出すこと。歯振を出すには、金敷上で歯振槌でたたいて打ち出すか、歯振出し器という工具を用いて歯を曲げて出す。
アジア太平洋熱帯木材機構 
Asia-Pacific Tropical Timber Organization 
脚貫 (あしぬき)
stretcher 机や椅子などの脚の間に取り付けて繋ぎの働きをする横木。
足場 (あしば)
工事用に組み立てる仮設の作業床および作業員通路、材料や部品の支持台のこと。丸太を使って組むこともあるが、使い回しのきく鋼製のものもある。使用目的によって外部足場、天井足場、鉄筋足場、養生足場などがある。その構成のしかたで本足場、一側)足場、抱き足場、棚足場などがある。「足代(あじろ、あししろ)ともいう。
足場板用合板 (あしばいたようごうはん)
用途上の強度からJAS(日本農林規格)では、コンクリート型枠用合板より、樹種や比重、表裏単板厚や構成比の面でより厳重な規定を設けている合板のこと。現在では合板足場板の需要は少なくなっている。
足場丸太 (あしばまるた)
一般に建築用の足場に用いる目通り径12~15cm、長さ6m以上の杉、桧をいう。吉野、尾鷲(おわせ)、青梅(おうめ)地方が主な産地だった。杉と桧の区別は一般の人には見わけにくい。近年は軽量鉄製パイプを組立てて使用するようになり、一時のような需要はみられない。東南アジアでは竹を利用。
足羽林業 (あしばりんぎょう)
Ashiba forestry 福井県足羽川の上流、池田町を中心に発達した独特の造林技術で、良質のスギ材を福井市方面に供給している。造林は雪崩被害を防ぐため、山地斜面を段階状にきって植える方法である。足羽杉の特徴として1. 材質は粘り強い 2. 枝打ち施業が早くから行われており、枯れ節が少ない 3. 製品にした時、色つやが良いなどがある。
アスファルトルーフィング 
アスファルトを使用した防水シートのこと。屋根葺材の下に敷きこみます。
四阿 (あずまや)
東屋とも書く。一般には四方が吹き放たれ、おもに柱だけで屋根を支えた建物の総称。休憩用の屋として公園、ゴルフ場、庭園内に設けられることが多い。方形や多角形、円形などの屋根形状が見られる。中川木材産業で得意とする構築物。
校倉 (あぜくら)
"かどを落とした二等辺三角形の校木(あぜき)を、底辺が内側になるように井桁(いげた)に組んで建てた倉。ログハウスの丸太利用ではなく三角形の木材を利用したようなもの。板材を用いたものを板倉という。樹木の豊富な地方に見られる。床を高くしてあることとともに、その材質と形が、外部の気温や乾湿に対して調整を行うので、宝物などの保存に適するようになっている。日本、韓国、中国、ソ連邦、スイス、スカンジナビア、北米大陸など。外国の住宅にも、木材の豊富な地方では、校倉造りをしたものがある。 日本では奈良時代にてられた東大寺の正倉院宝庫、唐招提寺の経蔵が世界に知られている。校倉は登呂遺跡のような高床の板校倉の規模の拡張とともに補強用の棟持(むなもち)柱が用いられた後、さらに大規模な構造が必要となり発展したものとされる。"
校倉造 (あぜくらづくり)
三角形四角形あるいは台形の木材を井桁に組んで外壁とした建物。東大寺本坊経庫、正倉院正倉、 唐招提寺経堂、宝堂などがある。
遊び (あそび)
1.構造上、力の伝達がうまく行われない状態や釘やボルトが緩んでいて、部材同士が十分に緊結されていない状態。場合によってはあえて遊びをとって、力の流れをコントロールすることもある。2.納まりにあっては余裕やゆとり、隙間や間隔などがあること。
厚板 (あついた)
製材の日本農林規格にもとづく材種区分の一種。同規格第3条(製材の材種の区分)は、厚さが3cm以上、7.5cm未満、幅が厚さの4倍以上のものを厚板と規定している。厚板の用途は橋板、棚板(針葉樹)、甲板、カウンター板、盤板、裁板、階段板、製図板(広葉樹)等がある。
アックスインシュレーション 
Insulation 断熱材、防音材、シール材などのこと。
圧縮応力 (あっしゅくおうりょく)
clamping pressure 木材の圧縮強度。
圧縮筋違い (あっしゅくすじかい)
筋かいの種類の一つ。軸組に水平力が掛かった場合に筋かいの軸方向の圧縮で耐えるもの。「太筋かい」や「真物筋かい」がこれにあたる。
圧縮だぼ (あっしゅくだぼ)
compressed dowel 側面を強く圧縮した「だぼ」のこと。これは木製品の接ぎ手仕口に用いる。圧縮の目的は、穴の中にそう入してから圧縮だぼを接着剤中の水分を受けて膨張させ、接着性をたかめるためで、圧縮のしかたにより、うろこ状、溝状などがある。
圧縮比 (あっしゅくひ)
compression ratio ボードの密度に対する原料木材の密度の比。
圧縮木材 (あっしゅくもくざい)
"改良木材の1種。木材を30~200kgc㎡の圧力で圧縮して細胞内腔を縮小し、組織を密にし強度を増したもの。強度を大きくした木材。 比重は約0.9。主として、かば、ぶななどの散穴材が用いられ、紡績木管などに用いられた。「リグノストン」ともいう。"
圧縮ヤング係数 (あっしゅくヤングけいすう)
Young's modulus in compression 物体の変形のし難さを示す物理定数。繊維方向のそれを縦圧縮ヤング係数(縦圧縮弾性係数、縦圧縮弾性率)、繊維に直角方向のそれを横圧縮ヤング係数(横圧縮弾性係数、横圧縮弾性率)と呼ぶ。
圧条 (あつじょう)
苗木をとる方法の一つ。枝や茎の一部に傷をつけ、そこを土壌か水ごけでおおって発根させたのち親木から切りはなして増殖する方法。
アッセンブリ
assembly 部品・資材をそれぞれ組み合わせて一つの製品として仕上げる作業・工程のこと。接着剤を塗布した材をプレスで圧締接着を行なうように積み上げることをもいう。
アッセンブルプレス
assemble press 組立て作業に用いる締付け圧締器機のこと。手動でねじ式、カム式の簡便なもの、機械式で空圧、油圧式のものなどがある。
厚刃 (あつば)
木工機械用刃物の名称。ブレード部分の基礎になる金属が、肉厚だという意味もある。
厚張り (あつばり)
いすの張り方の一つであり、座あるいは背にスプリングをとりつけて張り包む方法をいう。肘かけいすや安楽いすなどに適用される。
圧力注入材 (あつりょくちゅうにゅうざい)
改良木材の一種。強度、吸湿性、燃焼性を改良、難燃性を高めるため、乾燥木材に鉛、錫などの金属、またはパラフィン、シリコンなどを圧力によって注入した材。
档て、档 陽疾 (あて)
1.木材の欠陥の一。陽疾(あて)とも書く。樹木の日陰の側、又は、山地斜面に生育する場合、根元が湾曲している部分など、成長の片寄りから生ずる。部分的に硬くなっていて狂いが大きい。陽疾とも書く。2.Japanese cedar ヒバの地方名。青森ヒバ、木曽のアスナロと同種。能登半島の輪島市、穴水町、門前町がアテ林業の中心。約300年前から挿し木による造林が行われ輪島塗の素地に使われている。石川県の「県の木」に選定されている樹。
亜低木 (あていぼく)
subshrub 亜灌木 幹と樹冠の区別のつかないような樹。低木と草との中間のもの。高木、亜高木の対語。
あて材 (あて材)
reaction wood、Compression Wood 1.主に山の斜面に生育する樹木の樹心が一方に偏って生長発達した異常組織の材のこと。針葉樹の場合は傾斜面の下側に「あて」が出来るので「圧縮あて」といい、広葉樹の場合は逆に傾斜面の上側に出来るので、「引張あて」という。いずれも年輪幅が広く、色が濃く、堅くて脆い欠点があり、反りや狂いの原因となるので嫌われる。2.石川県を中心に生育する、ヒノキアスナロ(ヒバ)のことを地元ではアテという。
亜熱帯 (あねったい)
森林気候帯の1つ。1年の平均気温が20℃以上で月平均気温が10℃以下が4ヶ月以内の地域。雨の多い地域には常緑樹林、雨期と乾期が交互に訪れる地域には草原が発達する。
亜熱帯多雨林 (あねったいたうりん)
rain forest of sub-tropical zone 常緑広葉樹が生育し、群落をつくっている地帯をいい、南、北の回帰線近くから北半球では30°までに分布しており、日本では鹿児島県の屋久島以南の低地の常緑樹林を亜熱帯多雨林である。主な樹種はブナ科のシイ、カシ、マンサク科のイスノキ、ツバキ科のイジュ、ヒメツバキ、クワ科のガジュマルなどである。
暴れ (あばれ)
木材の仕上がり面や材料が、乾湿の変化などの影響で曲がったり、捻れたり、狂ったりする状態。
アプキンド
Asociasi Produsen Kayulapis Indonesiaの略称(APKINDO・インドネシア合板協会)が、のちにPanel KayuI Indonesiaの略称となった。1976年設立。会長はインドネシアのボブ・ハッサン氏。構成メンバーは合板工場社、二次加工社で民間団体ながら会員に対する規制は強かった。日本側はインドネシア産型枠用合板の窓口一本化を目的にニッピン(インドネシア合板協会と上松商事の共同出資)が設立れた。
アプホルステア
upholster 1.家具などで室内を飾り立てること。2.いす、寝台などをばねや詰め物を入れ張り加工をすること。
油かす (あぶらかす)
大豆、落花生、菜種、綿実など油脂作物の油を搾った残りかす。窒素を多く含み、未発酵のものは遅効性肥料として元肥に、発酵させたものは緩効性肥料として追肥に使う。
油ワニス (あぶらワニス)
oil varnish 天然樹脂、合成樹脂、瀝青質などを乾性油と加熱融合してつくった透明塗料の総称であ。
甘い (あまい)
木材業界以外にも日常言葉として利用されるが、全体にゆるい、きっちりしていないなどの意味。1.継手、仕口などの取付け部分が緩んでいてがたつきがあること。2.刃物の切れ味が悪いこと。3とぎ方がシャープでないこと「研ぎが甘い」などという。3.物事の見通し、現場にあっては工程管理や仕事に対する認識が楽観的すぎて詰め切れていないこと。
歩み (あゆみ)
部材の取付けなどで等間隔に並んだ部材から部材までの距離。ピッチ(pitch)のこと。
歩み板 (あゆみいた)
道路用に足場に架ける道板。または艀(はしけ)と陸上との間に架け渡す板。スギ板や合板、または折り曲げた鋼板が用いられる。
洗い朱 (あらいしゅ)
洗朱。色名。薄い朱色のことで黄色みを帯びた朱色、くすんだ黄赤に近い色。Webカラーは#e37e58。
洗出し (あらいだし)
1.木材の表面仕上げ法の一つ。とくに、杉などのように、針葉樹で春秋材部の硬軟の差の大きい材の表面を縄たわし、うづくり、ワイヤ ブラシなどでこすって凹凸(おうとつ)をつけること。重クロム酸などの弱酸であらかじめ材面を処理しておくと効果が大きい。2.古い家屋の木材部分を薄い蓚酸(しゅうさん)などで拭いて、藁箒(わらぼうき)でこすって新しくすること。
洗い箸 (あらいばし)
箸を使ううえでのマナー、タブー用語。食器の中で箸を洗うこと。
粗仕工 (あらしこ)
planer 荒仕工とも書く。 板、柱などの下削りに用いる粗く削る為の仕立て方。
蟻 (あり)
木造の継手、仕口において、鳩尾の形をしたものの総称。丸蟻や片蟻など変形もある。蟻ほぞは2つの材を引き付けあう場合に用いる基本的な形。継手では、四方蟻。腰掛け蟻継ぎ。仕口では蟻掛け、兜蟻掛け、落し蟻、寄せ蟻、篠差し蟻、吸付き蟻、蟻差しなど多様である。鳩の尾のようになっていることから「ダブテール(dove tail)」とも、狐の尾の形をしていることから「フォックステール(fox tail)」ともいう。
蟻欠き (ありかき)
ログハウスなどの組み立ての時の交差部の仕口(しぐち)の名前。板校倉(あぜくら)や校倉および丸太組構法などに用いる井桁(いげた)に組む部材のこと。
蟻壁 (ありかべ)
鐘楼の袴腰の緩くカーブした壁面のことで、その局面を「腰反り」という。また、内法長押と天井との間に設けられる蟻壁長押と天井にはさまれた幅の狭い壁のことをいう。
アリゲーター
1.輸入した木材のある貯木場などで見られる丸太の荷集めに使う小型のボート。 2.湿地帯の地上面で丸太の集材を容易にするため丸太の端部を引き上げるのに使われる器具。 3.塗装表面材料のひび割れなどで表面層だけが割れたり分離したりする。 4.平ベルトを継ぐ特殊金物。ベルトの両端にそれぞれ金物を固着し、挿棒で結合する。形状が動物のワニの歯に似ているところからこの名がついた。
蟻ほぞ (ありほぞ)
dovetailed tenon 継ぎ手の部材の1つ。先端が鳩のしっぽのように形に広がったほぞ。簡単な仕組みではあるものの、逆ハの字にすることによって引っ張る力に対して高い強度を実現することができる。
合わせ鉋 (あわせがんな)
鉋刃が2枚からなる鉋で、二枚鉋ともいう。
アンダーコート
under coat したぬり塗料のこと。
アンモニア処理木材
ammonia-treated wood 木材をアンモニア蒸気あるいは液体アンモニアで処理して軟化させ、曲げなどの変形を与えた後アンモニアを除去して変形を固定した木材。
安楽椅子 (あんらくいす)
easy chair 休息用のひじ掛け椅子。普通の椅子より大きく、よりかかりがあるもの。底を弓なりに作り、前後にゆり動かせるロッキングチェアも含まれる。
アンローダー
unloader 荷卸し、取出し装置のことをいう。木工作業では、合板などのプレス接着の除圧後の取出し作業などに用いられる。

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