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から始まる言葉

野 (の)
化粧材に対する言葉。一般に見えない部分や小屋組に使う部材を総じて野材と言う。多くはカンナ掛けしない材料のこと。根太、野縁、胴縁は野材になるが、取付時の精度をあげるために他の部材に接する部分にカンナを掛けることもある。部材名に野がつけば、見えない部分に使う部材のこと。
ノイズ
noise 騒音、雑音のこと。
納材問屋 (のうざいどんや)
chartered wholesaler supplying lumbers only the specified customers 木材の集荷、販売を特定の顧客のためにのみ行う問屋で、諸官庁、ゼネコン、土木会社などへの納材を専門とする。近年では純粋な納材問屋はなくなっている。
濃縮樹脂 (のうしゅくじゅし)
ユリアとホルムアルデヒドの付加縮合反応させた後、濃縮して不揮発分を60~70%としたもの。硬化剤を添加すると常温硬化し、木工用として用いる。
濃度障害 (のうどしょうがい)
殺虫剤や化学肥料などの濃度が高すぎたために生ずる障害。根を傷めたり、葉が黄変したりして、生育不良や枯れる原因になる。
農免林道 (のうめんりんどう)
forest road subsidized by gasolin tax 林道用機械が消費する揮発油の税額に相当する財源をもとに運営する林道。正しくは農林漁業用揮発油税財源身替林道という。この林道には峰越林道と既設林道の舗装整備事業などがある。
ノーズバー
nose bar 単板切削などで、先割れ逆目を防ぐための板押え、鉋の刃口に相当するもので、「チップ ブレーカー」ともいう。ベニヤレースまたはスライサーのプレッシャーバーの先端のバー部分。丸太を圧して単板の裏割れの発生を少なくする役割をもつ。
ノーブルウッド 
noble wood また一般には樹種の名で「べいもみ」のこと。しかし貴重材、銘木の意味にも使われることがある。
ノーマーキング加工
nomarking work 墨掛けをしないで治具を利用して行なう加工法。とくに角鑿盤で行なう方法。
軒 (のき)
eaves : lean to roof 屋根が外壁より張り出している部分。雨が多い日本では、外壁や開口部を保護する重要な役割を担っている。また、夏の日差しを防ぎ、 外壁の温度上昇を抑えるための効果も大きい。近年ではデザインのため軒を少なくすることも多いが、家の耐久性については確実に悪くなる。
軒裏 (のきうら)
軒下からの見上げ部分をいう。化粧で垂木や野地を見せる場合と垂木下に仕上げを張る場合がある。防火上のちいき指定によっては、防火構造としなければならないこともある。
軒桁 (のきげた)
pole plate 木造建築の外壁の頂部で軒の下に渡される横架材。垂木をを受ける軸材として柱とともに構造材として重要なもの。
軒先 (のきさき)
軒の最先端で、鼻隠し、淀(よど)、広小舞、面戸板などで構成される。軒先の納まりは、屋根の表情を作り出す重要なポイントである。「軒端 のきば 」ともいう。
軒付け (のきづけ)
檜皮やこけら葺き等の軒先。軒先の部分は分厚く積み上げる。 厚さ40㎝にもなる重厚な軒付は、豪華な彫刻で飾られる唐門に品格漂う雰囲気を与えます。
野桁 (のげた)
見え隠れになっている桁の総称。
鋸 (のこ)
saw 焼き入れを施した薄い鉄板の縁に歯を刻んで木材を切断する機械、器具の総称。用途により各種多彩な形状がある。歯形は江戸目(横挽き用)、茨目(いばらめ)(斜め挽き用、回し挽き用)、吊鐘目(桐材用)、箱屋目(薄板目)、縦目(縦挽き用)などに分けられる。鋸歯には歯振り(あさり)が付けられ、一枚ごとに左右交互に振り分けられている。大別して手挽き鋸と自動鋸(動力鋸)に分けられる。手挽き鋸は主として木工、木造建築の現場作業用として使われるほか、小径木の伐採、枝払いなどに用いられる。動力鋸には製材用の帯鋸、丸鋸、伐木造材用のチェーンソーなどがある。
のこぎり (のこぎり)
hand saw 手鋸を意味し、鋼板のふちに多くの歯を刻み、刃を付けたもの。縦挽き用の木挽きのこ大鋸、横挽き用の両挽き鋸、木工用の縦および横挽き鋸、南京鋸など各種のものがある。
鋸屋根 (のこぎりやね)
屋根形式の一つ。鋸の歯のように、ぎざぎざの形をした屋根。歯形の垂直部分で採光を取り、またこの部分を取らす梁とすることで大きなスパンを可能にする。工場などに用いられる。
鋸屑 (のこくず)
saw dust 大鋸屑は以前は燃料用がほとんどであったが、ボード用、廃プラスチックとの複合などとして再利用されている。
鋸車 (のこしゃ)
band saw wheel 立型帯鋸盤の上下にあり、それに帯鋸をかけて高速回転させるもの。
鋸定規 (のこじょうぎ)
saw fance 挽く材の寸法を定める定板。
鋸歯(のこは) (のこは)
saw tooth 鋸の切り屑を搬出する部分。縦挽き歯では繊維方向に沿って木材繊維を裂き割りしながら搬出、横挽き歯では繊維に直角に木材繊維を切断、分離する役割をしている。
鋸盤 (のこばん)
sawing machine 鋸を取りつけてこれを走行または回転させて木材を挽く機械の総称。帯鋸盤、丸鋸盤、長鋸盤、枠鋸盤などがあり、丸鋸盤には手動、自動、単頭、多頭、縦挽き、横切りなどの各種のものがある。
鋸身 (のこみ)
saw blade 鋸の歯部以外の部分の総称。手挽き鋸では、鋸挽きの摩擦を少なくするために、厚さを歯部より薄くしてある。
野地板 (のじいた)
sheathing、roof board 木造住宅で、屋根の下地に張った板のこと。板材、貫(ぬき)材、合板などが用いられる。
野垂木 (のだるき)
外部から見えない垂木のことで、鉋(かんな)掛けなどの仕上げは行わない。下から見える化粧垂木に対していう。
野丁場 (のちょうば)
木造住宅を建てる場合で、墨付け、刻み作業などを建築現場で行なうこと。普通は請け負う会社所有り加工場で行い、加工したものを建築現場に運ぶ場合が多い。 また施主から註文を受けるゼネコンや工務店などの会社が、下請工務店や下請大工を調達して工事を行うシステムもこのようにいう。
ノックダウン
knock down 分解できるということで、家具の分解組立て式のもののこと。運搬し易いように、製品を分割し組立式となっている製品などがある。「K、D」と略記する。
ノック・ダウン家具 (のっくだうんかぐ)
knock down furniture 幾つかの部品に分解されてセットで売られている家具。家に持って帰ってから自分で組み立てる。運搬が楽で、場所をとらず、買った人には作る面白みがある。キット家具ともいう。
ノック・ダウン輸出 (のっくだうんゆしゅつ)
knock down export 輸出相手国の取引先に組立設備やその能力があることを条件として物品(部品)を輸出し、現地で完成品に組立てる輸出方式のこと。ツー、バイ、フォー(枠組壁工法)による住宅などはノック、ダウン輸出に適したものである。
ノッチ 
Notch ログハウス用語で、上下の丸太が交差する部分の加工法。ラウンドノッチ、サドルノッチ、ウェッジノッチ、ダブテイルノッチ、バット&パスなどがある。
ノット
knot 節のこと。樹木の枝の跡。
野ネズミ (のねずみ)
vole 動物たちの食料がない、秋から翌春にかけては、幼齢木の根元の樹皮を加害する。北海道ではエゾヤチネズミ、本州、九州ではハタネズミ、スミスネズミ、四国ではスミスネズミなどがある。被害樹木はカラマツ、スギ、ヒノキ、アカマツ、クロマツなど多種類に及ぶ、
野縁受け (のぶちうけ)
天井野縁を受ける部材で、スパンは90cmごとに配することが多い。
延べ (のべ)
 1.場所の違うものの合計。延べ坪、延べ寸法とか。 2.鍛えて薄くした金属、刀のこと。延べ金。 3.継ぎ足して長くすること。延べ棹 ざお 、延べ金具とか。
延べ面積 (のべめんせき)
「延べ床面積」の意味。建物のすべての床面積の和。建築基準法の定義では「延べ面積」となっている。住宅では所要の要件を満たした小屋裏物置は、延べ面積にも算入しなくてよい。
ノベルティ 
自己宣伝・商品宣伝のため団体・個人が無料配布する記念品。そのため会社名や商品名をいれる場合が多い。ギフト業界になる。
登り裏甲 (のぼりうらごう)
破風上につける裏甲。通常の住宅建築で裏甲を使うことはない。
登り淀 (のぼりよど)
住宅の切妻屋根の螻羽(けらば)部分で、屋根勾配なりに取り付けた淀。軒先の淀と同一面上にあり、屋根端部の納まりを決める。
鑿 (のみ)
chisel 刃と柄からなり、たたいたり突いたりして木や石などに穴をあけたり、削ったりする工具の総称。木工用は使い勝手により叩(たた)き鑿と突鑿(つきのみ)に大きく分かれる。また特殊な用途や形状によってその種類は多い。
野物 (のもの)
建築において、通常では見えない材料のことをいう。鉋(かんな)などで仕上げ(化粧)がされていない材。見え隠れになる床材や天井裏、壁内などの部材や下地材をいう。
法 (のり)
1.傾斜を表す語。切土や盛土、石垣や土留めなどの傾斜面をいう。または、建築、土木で垂直を基準にした傾斜の度合い。2.長さの意。
法面 (のりめん)
1.face of slope 勾配のある面。斜面。垂直、水平面に対する語。森林土木における切土、盛土の傾斜面、また、木工など傾斜した切削面一般に使われる作業用語。2.実際に宅地として使用できない斜面部分のこと。自然の地形で斜面になったものと、傾斜地を造成する際に、土砂崩れを防ぐために造る場合がある。
のろ
石灰、プラスター、セメントなどを水で練ったペースト状のもの。
ノンスリップ
non-slip 階段の登り下りの際に足を滑らさないようにする部材。段鼻の消耗を防ぐ効果もあり、階段の安全性と耐久性を増す。
ノンビス工法 
デッキの床板を上からビス打ちで固定するのではなく、床板の横から金物を使って根太や大引きに固定する工法のこと。木材の場合は、ビス穴からの水の浸入を防ぐために使う場合もあるが、木材の収縮や反りが激しい木材にはこの方法はあまり適さない。しかし合成木材が使われだしてから、特にこの工法を使うことが多くなってきた。これは合成木材の場合は長さ方向の膨張収縮が激しく、木材のように上からビス打ちで固定するとビスが伸び縮みの金属疲労で折れたり、床板がビスの周りが割れる障害が発生し、横から金物で床板を半固定することにより、床板の伸び縮みを吸収するためである。しかしそのため、階段や複雑な床板の形状の場合は使うことができない。又、端から順に固定していくため、もし真ん中の床板を交換する必要が出た場合端からその床板までをすべて外していく必要があり、不特定多数の人が使う、ショッピングセンターや大規模なデッキの場合はこの工法は適さない

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