世界一退屈な木材の看板
当社のフェイスブックやインスタグラム、ブログなどで何度も取り上げている木材の経年変化ですが
これを逆手にとった面白い広告塔が5月18日に公開されました。
スウェーデンの木材保護ブランドのSioo:x社によるショッピングセンター前での広告です。
「これは世界で最も退屈な広告塔です」と書かれています。
3面にそれぞれ、ムクの木材を貼り付けています。そしてこの木材は
Sioo:x社のCEOである Herje氏が自宅のウッドデッキを剥がしたものです。
すでに設置されて年数を経ているため、すでにシルバーグレー色に変わっています。
広告塔はスウェーデン・マルメ市のショッピングセンターに設置されていますが、
同地区は雨が多く、高湿度の街で、この環境の中でも、木材が腐らずに当初の品質を維持できるということを訴えたいのだと思います。
広告の下部には「弊社の商品がどれだけ持つかを示すために、この広告を12年間ここでそのままにし続けます。」と書かれています。
ウッドデッキが横(水平)に使うため、水などが滞留することがあるのに比べ、縦使いの場合は水はなかれ落ちますので、当社の経験からも12年は十分に持つと思われます。
しかしながら、中古木材をそのまま利用し、長期間にわたり変わらないこと(退屈さ)を売りとして、ユーチューブで広めた広告クリエイティブには脱帽します。
2018/05/31