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小説と木
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夏目漱石の小説 「一夜」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1905年、文庫本におけるページ数は11ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
138 床柱 床柱にもたれたる 灯に写る床柱にもたれたる直き背の、
138 椽に端居 と椽に端居(はしい)して天下晴れて胡坐あぐらかけるが繰り返す。
139 ヒノキ 檜に雲を呼んで  隣へ通う路次(ろじ)を境に植え付けたる四五本の檜に雲を呼んで、今やんだ五月雨(さみだれ)がまたふり出す。
139 枝を卸した あの木立は枝を卸した事がないと見える。
139 床柱 床柱 と女は眼をあげて床柱の方を見る
139 木立 あの木立 あの木立は枝を卸した事がないと見える。
139 椽より両足を 丸顔の人はいつか布団を捨てて椽より両足をぶら下げている。
140 シタン 紫檀の柄 と男も鵞鳥(がちょう)の翼を畳んで紫檀の柄をつけたる羽団扇で膝のあたりを払う。
140 ヒノキ 檜の上枝を掠め 三人の声が一度に途切れる間をククーと鋭どき鳥が、檜の上枝を掠(かす )めて裏の禅寺の方へ抜ける。
140 軒端 軒端 見上げる軒端を斜めに黒い雨が顔にあたる。
140 床柱 床柱に倚りながら と再び床柱に倚りながら嬉しそうに云う。
140 床柱 床柱に倚り と再び床柱に倚りながら嬉しそうに云う。
140 上枝 檜の上枝を掠め 三人の声が一度に途切れる間をククーと鋭どき鳥が、檜の上枝を掠(かす )めて裏の禅寺の方へ抜ける。
140 椽側 椽側へ這い 「あの声がほととぎすか」と羽団扇を棄ててこれも椽側へ這い出す
141 アジザイ 紫陽花の茂み 東隣で琴と尺八を合せる音が紫陽花の茂みを洩れて手にとるように聞え出す。
141 シタン 紫檀の蓋  宣徳(せんとく)の香炉に紫檀の蓋があって、紫檀の蓋の真中には猿を彫んだ青玉のつまみ手がついている
141 シタン 紫檀の蓋の真中  宣徳(せんとく)の香炉に紫檀の蓋があって、紫檀の蓋の真中には猿を彫んだ青玉のつまみ手がついている
146 クズ 葛の葉 はきと分らねど白地に葛の葉を一面に崩して染め抜きたる浴衣の襟をここぞと正せば、
146 サクラ 桜の花 桜の花を砕いて織り込める頬の色に、春の
146 戸袋 戸袋 風誘うたびに戸袋をすって椽の上にもはらはらと所択ばず緑りを滴らす。
146 床柱 床柱 床柱に懸けたる払子の先には焚き残る香の煙りが染み込んで、
146 柱に靠れる 「ここにも画が出来る」と柱に靠(よ)れる人が振り向きながら眺める。
146 椽の上に 風誘うたびに戸袋をすって椽の上にもはらはらと所択ばず緑りを滴らす。
148 クルミ 胡桃の裏に 胡桃の裏に潜んで、われを尽大千世界の王とも思わんとはハムレットの述懐と記憶する。
148 箸でつまめる 分子は箸でつまめるものですかと。
148 箸の端 天下は箸の端(さき)にかかるのみならず、一たび掛け得れば、いつでも胃の中に収まるべきものである。
  1. こころ
  2. それから
  3. 吾輩は猫である
  4. 硝子戸の中
  5. 草枕
  6. 文鳥
  7. 夢十夜
  8. 永日小品
  9. 思い出す事など
  10. ケーベル先生
  11. 変な音
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  13. 坊ちゃん
  14. 三四郎
  15. 二百十日
  16.  
  17. 野分
  18. 抗夫
  19. 倫敦塔
  20. カーライル博物館
  21. 幻影の盾
  22. 琴のそら音
  23. 一夜
  24. 琴のそら音
  25. 薤露行
  26. 趣味の遺伝

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