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小説と木
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  4. カンラン 1箇所
  5. スギ 1箇所

夏目漱石の小説 「幻影の盾」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1905年、文庫本におけるページ数は39 ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
57 本丸の櫓 宵の明星が本丸の櫓の北角にピカと見え初(そ)むる時、
62 槌の音 鉄を打つ音、鋼を鍛える響、槌の音、
62 高き角櫓 高き角櫓に上のぼって遙かに夜鴉の城の方を眺める事がある。
64 バラ 薔薇の茂み 夏を彩(いろ)どる薔薇の茂みに二人座をしめて瑠璃に似た青空の、
65 バラ 薔薇の花 クララは顔を背けて紅ないの薔薇の花を唇につけて吹く
65 バラ 薔薇の花 クララ頬に紅して手に持てる薔薇の花を吾が耳のあたりに抛(なげう)つ。
68 室の戸 室の戸を叩く音のする様な気合がする。
69 スギ 天狗の杉 木枯の天狗の杉を倒すが如く、薊(あざみ)の花のゆらぐ中に、
69 木枯の 木枯の 木枯の天狗の杉を倒すが如く、薊(あざみ)の花のゆらぐ中に、
73 帆柱 帆柱 不断は帆柱の先に白い小旗を揚げるが、
74 杭を植え 先ず試合の柵の中へ三十本の杭を植える
76 それから周りへ薪(たきぎ)を山の様に積んで、火を掛けての、
77 丸櫓 丸櫓 城壁の高さは四丈、丸櫓の高さはこれを倍して
77 帆柱 帆柱 帆柱に掲げた旗は赤か白か
77 帆柱 帆柱 左右に低き帆柱を控えて、中に高き一本の真上には
82 木枯 木枯 雨か、霰(あられ)か、野分か、木枯か――知らぬ。
84 ブドウ 面長な葡萄 枝の重なる筆の穂は色の変る、面長な葡萄の珠で、
84 ブドウ 葡萄の房の 穂の重なる林の態は葡萄の房の累々と連なる趣きがある。
84 枝が幹の根 枝が幹の根を去る六尺位の所から上を向いて、
84 樹の幹 樹の幹が互に近づきつ、遠かりつ黒くならぶ間に、
84 枝が幹の根 枝が幹の根を去る六尺位の所から上を向いて、
84 枝を交え 林とは云え、枝を交えて高き日を遮ぎる一抱え二抱えの大木はない。
84 その枝 その枝が聚(あつ)まって、中が膨れ、
84 枝の悉くは丸い黄な葉を以て隙間なきまでに綴られているから、
84 枝が幹の根 枝が幹の根 枝が幹の根を去る六尺位の所から上を向いて、
84 同じ樹 不思議にもそれが皆同じ樹である。
84 樹の幹 樹の幹が互に近づきつ、遠かりつ黒くならぶ間に、
84 大木 大木はない 林とは云え、枝を交えて高き日を遮ぎる一抱え二抱えの大木はない。
84 木は一坪に一本位の割でその大おおきさも径六七寸位のもののみであろう。
84 丸い黄な葉 枝の悉くは丸い黄な葉を以て隙間なきまでに綴られているから、
84 一面の林 目の届く限りは一面の林である。
84 林とは云え、枝を交えて高き日を遮ぎる一抱え二抱えの大木はない。
84 林の態は 穂の重なる林の態は葡萄の房の累々と連なる趣きがある。
85 幹をすかして空の見える反対の方角を見ると
85 樹の高から 樹の高からぬのと秋の日の射透すので
85 木が重なり ここばかりは木が重なり合て一畝(ひとせ)程は際立つ薄暗さを地に印する中に池がある
85 木陰 狭き幅を木陰に 池は大きくはない、出来損ないの瓜の様に狭き幅を木陰に横たえている。
85 無数の葉 真上から林を照らす光線が、かの丸い黄な無数の葉を一度に洗って、
85 葉の向き 葉の向きは固もとより一様でないから、日を射返す具合も悉く違う。
85 小さき葉 いつ散ったものか黄な小さき葉が水の上に浮いている。
85 真上から林 真上から林を照らす光線が、かの丸い黄な無数の葉を一度に洗って、
85 林の中 林の中は存外明るい。
86 風の度らぬ梢 風の度らぬ梢から黄な葉がはらはらと赤き衣にかかりて、
86 森として 林の中は森として 坐れる時の如く林の中は森(しん)として静かである。
86 黄な葉 風の度らぬ梢から黄な葉がはらはらと赤き衣にかかりて、
86 林の中は森として 坐れる時の如く林の中は森として静かである。
87 林の裏 蕭瑟(しょうしつ)なる林の裏(うち )、幽冷なる池の上に音と云う程の音は何にも聞えぬ。
89 カンラン 橄欖 丘には橄欖(かんらん )が深緑りの葉を暖かき日に洗われて、
89 リンゴ 林檎の枝 二人の頭の上から欄干を斜めに林檎の枝が花の蓋をさしかける。
89 林檎の枝 二人の頭の上から欄干を斜めに林檎の枝が花の蓋をさしかける。
89 帆柱 帆柱 帆を張れば、舟も行くめり、帆柱に、何を掲げて
89 帆柱 帆柱 三本の帆柱の左右は知らぬ、
89 深緑りの葉 丘には橄欖(かんらん )が深緑りの葉を暖かき日に洗われて、
89 葉裏 その葉裏には百千鳥をかくす。
89 舳(へさき)に金色の髪を日に乱して伸び上るは言うまでもない、クララである。
90 リンゴ 林檎の花 二人の唇の間に林檎の花の一片がはさまって濡れたままついている。
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