木のまめ知識

日本とアメリカの大工さんの違い



どう考えても日本の大工さんの腕は世界一です。それなのになぜ我々は家を大工さんに建ててもらう時、手を抜かれないかと不安なのでしょう。
阪神大震災では家の倒壊で8000人も亡くなったのに、サンフランシスコの地震では日本の家より古い家ばかりなのに50人しか亡くなっていないのでしょう。
なぜ日本の建築費はアメリカの家の2倍もするのでしょう。
なぜ・なぜ・なぜと考えると分からないことがいっぱいです。
私達日本人が「正しい」と思っていることを本当にそうなのかと考えてみたいと思います。

(日本の場合)
日本の大工さんは6年から7年の修行が必要であり、その技量は世界一であり、長年の経験と勘による腕の良さは他国の大工さんなど物の数ではなく、一人の大工が責任をもって、一軒の家を最初から最後まで見ることにより、広範囲の技能と知識を有している。
(アメリカの場合)
アメリカの大工さんは半年の教育で一人前になり、極力経験と感に頼ることのないようシステムが組まれていて、チームワークで住宅を建てるようになっている。
(日本の場合)
日本の大工さんのすばらしいのは「のみ」と「かんな」を使いこなすところにある。
(アメリカの場合)
アメリカの大工さんのすばらしいのは「のみ」と「かんな」を使わないですますところにある。
(日本の場合)
日本の大工さんは木材の良いところに注目し、それを生かそうと常々心掛けている。
(アメリカの場合 アメリカの大工さんは木材の悪いところに注目しその欠点が出ないように常々心掛けている。
(日本の場合)
我々は日本の大工さんの作業を見て、その高度な技術を見るが故に、自分ではとても簡単な日曜大工すら、出来ないと思っている。
(アメリカの場合) アメリカ人は大工さんの作業を見て、簡単だと思うがゆえに、多くの人が高度な日曜大工をしている。
↓ ↓ ↓ 

以上のような理由で、アメリカではDIYが盛んなのに、日本では盛んではありません。
(DIYで家まで建ててしまうのはめずらしいことではありません)
「アメリカは大工さんの日当が高いので、アメリカ人は自分で大工仕事をするのだ」と言う風に昔、私達は教えられました。
しかし、今は日本の大工さんの方がアメリカより日当が高くなりました。
でも相変わらず、日本ではハードな日曜大工が盛んではありません。
しかもその必要がないのではなく、必要があるにもかかわらず、盛んではありません。 アメリカの大工さん/>
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