木矢板、杭丸太、バタ角、桟木、ヌキ、ドウブチ、巾木、コンパネ、測量杭、尺角、敷板、造園用丸太、横木、木製キャンバー、防舷材、足場板、そして中古足場板などが土木仮設材と言われるものです。
仮設用木材は土木工事などで使用されるもので、例えば土砂を留めるために利用される木矢板などが含まれます。土地造成や建物が完成すると、これらの木材は破棄されます。一時的に利用される木材は通常の木材製品とは異なり、第一に一定期間の強度が必要であり、第二に低価格が要求されます。これらの木材は数日から数か月で処分されるため、お客様に見られることはほとんどありません。そのため、予算も制約があり、低価格のものが求められます。ただし、これらの条件を満たすならば、木材の外観や特性はそれほど重要ではありません。むしろ、強度が確保された「わけあり木材」が、低価格であれば好ましいとされます。
例えば、住宅建築用の柱などに使用される角材は通常、角がきっちりしていますが、土木用の角材は角に丸みがあります。これは、丸太からできるだけ多くの本数を取り出すため、丸太の外側を含んで製材されるためです。本数が多く採れるため、価格が安くなります。バタ角(端太角)と呼ばれているのは、丸太の端から取り出したことを指しています。
昭和の時代には、建築時の足場に利用される「足場丸太」という丸太の需要がありました。1970年の日本初の万国博覧会の「せんい館」では、そのまま建物デザインに採用されました。現在は鋼管パイプが普及し、足場丸太はほとんど使用されなくなりました。ただし、造園用の丸太や杭丸太として、材木業者や造園業者で利用されています。