現在では基礎杭と言えば、コンクリートパイルが常識ですが、1950年頃から、戦後の復興で、ビルや工場、公共の構築物、地下鉄、上下水道等の工事で活況を呈した頃は、杭と言えば松丸太と決まっていた。大阪の地盤は埋立地が多く軟弱な為、ビルや学校の下には長さ25メートルもある杭丸太を一面に打ち込んでいた。最近大阪の某工事現場から、45年前に弊社が納入した松杭が撤去されましたが、地下水をたっぷり含んで青々とした表面は生松そのものであった。水分の多いところでは、半永久的に強度を保つことが証明された。その後この丸太を使ってログハウス風の休憩小屋を製作した。現在、杭丸太と言えば造成地の土止杭、木柵杭、境界柵杭、安全柵杭、仮設建物の基礎杭、緑化木の支柱、屋外景観施設用等である。 杭丸太の種類 杭基礎工法では鉄筋コクリート杭あるいは松丸太杭が使用されている。 松杭 最近は少なくなったが、以前は松杭がよく使用された。 杉杭 主に緑化樹木の支柱、遣り方、木柵杭等に使用される。松に比べ防腐加工を施して使われる事が多い。 |