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  5. 小説: 破戒
小説と木
  1. カキ 7ケ所
  2. ヤナギ 6ケ所
  3. リンゴ 6ケ所
  4. イチョウ 5ケ所
  5. エノキ 2ケ所
  6. クワ  2ケ所
  7. ツツジ 2ケ所
  8. マツ 2ケ所
  9. イタヤカエデ 1ケ所
  10. クチナシ 1ケ所
  11. クリ 1ケ所
  12. ケヤキ 1ケ所
  13. サクラ 1ケ所
  14. シキミ 1ケ所
  15. チャ 1ケ所
  16. もも 1ケ所

島崎藤村の小説「破戒」に出てくる樹木や木関係

この小説「の初出は1906年、文庫本におけるページ数は409ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
5 イチョウ 銀杏の大木 銀杏の大木を経てて飯山の町の一部分も見える。
5 樹木の梢まで ところどころに高く顕(あらは)れた寺院と樹木の梢まで
5 樹木 樹木の梢まで ところどころに高く顕(あらは)れた寺院と樹木の梢まで
5 軒庇 特別の軒庇 奇異な北国風の屋造、板葺の屋根、または冬期の雪除として使用する特別の軒庇(のきびさし)から、
5 板葺 板葺の屋根 奇異な北国風の屋造、板葺の屋根、または冬期の雪除として使用する特別の軒庇(のきびさし)から、
8 下駄 下駄穿 書物やら手帳やらの風呂敷包を小脇に抱へて、それに下駄穿、腰弁当。
10 洋杖をを鳴ながら と銀之助は洋杖を鳴ながら近ちかづいた。
11 洋杖 銀之助は洋杖を小脇に挾んで、見せろという言葉と一緒に右の手を差出した。
13 板の間 肩を怒らして歩くもあり、板の間を踏み鳴らすもあり、
21 黒板 黒板机腰掛など 黒板机腰掛などの器具の修繕、又は学生の間に流行する『トラホオム』の衛生法等、
24 森閑 森閑 急に周囲(そこいら)は森閑として、時々職員室に起る笑声の外には、
36 根彫葉刻 根彫葉刻聞咎めて 根彫葉刻聞咎めて、何故なぜ引越す、こう聞かれたら何と返事をしたものであろう。
37 柳行李 柳行李 荷物と言えば、本箱、机、柳行李、それに蒲団の包があるだけで
37 ヤナギ 黄ばんだ柳の葉 路傍みちばたに黄ばんだ柳の葉はぱらぱらと地に落ちた。
37 黄ばんだ柳の葉 路傍みちばたに黄ばんだ柳の葉はぱらぱらと地に落ちた。
38 熟柿 熟柿臭い と指しながら熟柿(じゅくし)臭い呼吸を吹いた。
41 山門 山門 やがて蓮華寺の山門の前まで来ると、
41 障子 窓の障子 二階の部屋も窓の障子も新しく張替えて、前に見たよりはずっと心地が好い。
42 植物採集 植物採集 銀之助は植物採集の興味を、と言つたような風に、
43 イチョウ 銀杏 秋の日は銀杏の葉を通して、部屋の内へ射しこんでいたので、
43 楼梯 暗い楼梯 銀之助文平の二人は丑松に導かれて暗い楼梯を上って行つた
43 イチョウ 銀杏 あおむいて見ると、銀杏に近い二階の窓の障子を開けて、顔を差出して呼ぶのであった。
43 障子 窓の障子 あおむいて見ると、銀杏に近い二階の窓の障子を開けて、顔を差出して呼ぶのであつた。
43 落葉 落葉 黄ばんだ銀杏(いてふ)の樹の下に腰を曲( こご)めながら、余念もなく落葉を掃いて居たのは、寺男の庄太。
43 イチョウ 銀杏)の樹 黄ばんだ銀杏(いてふ)の樹の下に腰を曲( こご)めながら、余念もなく落葉を掃いて居たのは、寺男の庄太。
43 大陸風の柱 大陸風の柱や、白壁や、すべて過去の壮大と衰頽(すいたい)とを語るかのように見える。
47 チャ 茶の葉 香ばしく焙られた茶の葉のにおいを嗅いで見ると、
49 栗飯 栗飯 殊に其日は三十三回忌とやらで、好物の栗飯を炊たいて
50 敷居 敷居が高く その為に敷居が高くなって、今では寺へも来られないような仕末。
51 栗飯 栗飯 栗飯が出来たからと引留められもするし、
57 部屋の柱 子坊主は隣の部屋の柱に凭(もた)れて、独りで舟を漕いでいた。
61 桑畠 桑畠 枯々な桑畠の間を通って、思はずこの郊外の一角へ出たのである。
61 槌の音 籾を打つ槌の音は地に響いて、稲扱(こ)く音に交って勇しく聞える。
62 省吾はまた指差して、あの槌を振上げて籾を打つ男、
64 長柄 槌の長柄に 音作もまた槌の長柄に身を支へて、うんと働いた腰を延ばして、
64 槌の長柄に 音作もまた槌の長柄に身を支へて、うんと働いた腰を延ばして、
65 槌の長柄 やがて女房はその手に槌の長柄を握らせて、「さあ、御手伝いしやすよ」と
65 長柄 槌の長柄 やがて女房はその手に槌の長柄を握らせて、「さあ、御手伝いしやすよ」と
66 槌を振つて と音作は省吾を相手にし、槌を振つて籾を打ち始めた。
71 槌の音 槌の音は冷々とした空気に響いて
71 向うに見える杜も、村落も、遠く暮色に包まれて了つたのである。
71 森厳 森厳 一層夕暮の眺望を森厳にして見せる
72 ぼや ぼや 夜は農夫などが疲労を忘れるのはここで、大な炉ろには『ぼや』(雑木の枝)の火が赤々と燃上った。
72 敷居 敷居 丑松は敬之進と一緒に笹屋の入口の敷居を跨いで入った。
74 桑畠 桑畠 大抵は桑畠。士族という士族は皆な零落して了った。
74 蔦や苺 こう蔦や苺などの纏絡(まといつ )いたところを見ると、
77 カキ 柿でも買へ。母さんや進には内証だぞ。
84 柳行李 柳行李 柳行李の中から羽織袴を出して着て、去年の外套に今年もまた身を包んだ。
84 就中(わけても)、脆(もろ)いのは銀杏で、梢には最早(もう)一葉の黄もとどめない。
84 楼梯 暗い楼梯 暗い楼梯を下りて、北向の廊下のところへ出ると、
84 霜葉 霜葉 丁度其霜葉の舞い落ちる光景(ありさま)を眺めながら、
84 一葉 一葉の黄も 中(わけても)、脆(もろ)いのは銀杏で、梢には最早(もう)一葉の黄もとどめない。
84 木葉 木葉 にあたる裏庭の木葉は多く枝を離れた。
84 にあたる裏庭の木葉は多く枝を離れた。
88 桧舞台 桧舞台 高柳利三郎といふ新進政事家、すでに桧舞台をも踏んで来た男で、
89 サクラ 今朝の大霜で、学校の裏庭にある樹木は大概落葉して了つたが、桜ばかりは未だ秋の名残をとどめて居た。
89 葉蔭 葉蔭 丑松はその葉蔭を選んで、時々私語くように枝を渡る微風の音にも胸を踊らせながら、
89 落葉 落葉 今朝の大霜で、学校の裏庭にある樹木は大概落葉して了つたが、桜ばかりは未だ秋の名残をとどめて居た。
89 樹木 樹木 今朝の大霜で、学校の裏庭にある樹木は大概落葉して了つたが、桜ばかりは未だ秋の名残をとどめて居た。
89 枝を渡る微風 丑松はその葉蔭を選んで、時々私語くように枝を渡る微風の音にも胸を踊らせながら、
90 草木 草木の凋落 蕭条(しょうじょう)とした草木の凋落は一層先輩の薄命を冥想させる種となった。
90 霜葉 霜葉(そうよう) かれがれな桜の霜葉をうつくしくして見せる。
95 打球板 打球板 文平は打球板( ラッケット)を提げて出て行った
95 打球板 打球板 やがて仲間の生徒と一緒に、打球板を捨てて退いた
96 打球板 打球板 中に一人、素早く打球板を拾つた少年があった。
96 打球板 打球板 急に、羽織を脱ぎ捨てて、そこにある打球板を拾つたは丑松だ。
96 打球板 打球板 無理無体に手に持つ打球板を奪い取ろうとする。
100 木馬 木馬 校舎の外を一廻りして、あの運動場の木馬のところまで行くと、
103 樹木 樹木も 校舎も、樹木も、形を潜めた。
115 木製 木製の珠数 新しい木製の珠数、それが奥様からの餞別であった。
116 ヤナギ 楊柳(かわ柳) 其岸に蹲るやうな低い楊柳の枯々となったさま
117 カキ 柿の樹 路傍の柿の樹は枝も撓むばかりに黄な珠を見せ、粟は穂を垂れ、
117 黄な珠 路傍の柿の樹は枝も撓むばかりに黄な珠を見せ、粟は穂を垂れ、
117 ヤナギ 低い楊柳 その岸に蹲(うづくまる)ような低い楊柳の枯々となつた光景
117 枝も撓む 路傍の柿の樹は枝も撓むばかりに黄な珠を見せ、粟は穂を垂れ、
118 ケヤキ 欅の杜 見渡す限り田畠は遠く連ねて、欅の杜もところどころ。
118 欅の杜 見渡す限り田畠は遠く連ねて、欅の杜もところどころ。
123 果実 果実(このみ) 秋の果実(このみ)のにいを嗅いで見ながら、さて種々な赤倉温泉の物語をした。
123 果実 果実 蓮太郎は又、東京の市場で売られる果実(くだもの)なぞに比較して、
123 カキ 其時細君は籠の中に入れてある柿を取出した。
124 信濃路の柿 この信濃路の柿の新しいこと、甘いことを賞めちぎって話した。
126 クワ 桑畠 北国街道を左へ折れて、桑畠の中の細道へ出ると
126 マツ 松林 浅間の山々、その他ところどころに散布する村落、松林
127 カキ 柿の梢 其山家風の屋根と屋根との間に黒ずんで見えるのは柿の梢か---ああ根津だ。
127 柿の梢 その山家風の屋根と屋根との間に黒ずんで見えるのは柿の梢か
127 カキ 柿の梢 その山家風の屋根と屋根との間に黒ずんで見えるのは柿の梢か
132 木魚 木魚 木魚の音も山の空気に響き渡つて、
132 木葉 木葉 落ち朽ちた木葉を踏分けて僅(わず)かに一条の足跡があるばかり。
132 炭焼 炭焼 炭焼、山番、それからこの牛飼の生活
133 樒の緑葉なぞを供えてあった。
133 シキミ 外には菊、樒の緑葉なぞを供えてあった。
133 蝋燭 蝋燭の灯影 薄暗い蝋燭の灯影(ほかげ)にこの世の最後の別離を告げた。
133 木魚 木魚の音 やがてまた読経が始まる、木魚の音が起る
136 草木 草木 山躑躅は、多くの草木の中に、牛の食はないものとして、
136 ツツジ 山躑躅 山躑躅は、多くの草木の中に、牛の食はないものとして、
136 ツツジ 枯々な山躑躅 この枯々な山躑躅が黄や赤に咲乱れて居たことを思出した。
136 縁の下 呼んでも姿を見せず、唯縁の下をあちこちと鳴き悲む声のあわれさ。
138 マツ 小まつ そこここの小松の傍には臥(ね)たり起きたりしている牝牛の群も見える。
138 粗造な柵 粗造な柵の内には未だ角の無い犢(こうし)も幾頭か飼ってあった。
139 四阿 四阿 烏帽子、角間、四阿、白根の山々も、
140 縁側 縁側 日の光が裏庭の葱畠(ねぎばたけ)から南瓜を乾し並べた縁側へ射し込んで、
140 垣根 垣根 垣根の傍に花を啄むもあり、鳴くもあり
141 炭俵 炭俵 そこには炭俵、漬物桶、又は耕作の道具なぞが雑然置き並べてある。
141 木製 木製の自在鍵 木製の自在鍵に掛けた鉄瓶の湯も沸々と煮立つて来たので、
141 漬物桶 そこには炭俵、漬物桶、又は耕作の道具なぞが雑然ごちや/\置き並べてある。
145 カキ 柿の樹 丑松は行こうとして振返つて見ると、霜葉の落ちた柿の樹の下のところで、叔父は声を低くして
145 霜葉 霜葉 霜葉の落ちた柿の樹の下のところで、叔父は声を低くして
149 杜の呼吸 活(い)きもし枯れもする杜の呼吸、その間にはまた暗影と光と熱とを帯びた雲の群の出没するのも目に注ついて、
155 リンゴ 林檎畠 お妻の生家は姫子沢に在って、林檎畠一つ隔てて、
155 リンゴ 林檎畠 あの林檎畠が花ざかりの頃は、その枝の低く垂下つたところを彷徨(さまよ )って、
155 その枝の低く垂下がったところを彷徨って、互いに無邪気な初恋の私語を取交した
156 カキ 柿も一葉を留めない程。
156 一葉 一葉 柿も一葉を留めない程。
156 クリ 栗の梢 路傍の栗の梢なぞ、早や、枯れ枯れ。
156 栗の梢 路傍の栗の梢なぞ、早や、枯れ枯れ。
158 リンゴ 林檎畠 林檎畠を彷徨(さまよ)ったような、楽しい時代は往つて了つた。
159 火鉢に炭を加へ、その側に座蒲団を敷いて、
160 小桶 「先生、一つ流しましょう。」と丑松は小桶を擁(かか)えて蓮太郎の背後へ廻る。
162 小桶 終に小桶の中の温い湯を掛けてやった。
162 板敷 板敷 板敷の上を流れていった
165 「ああ」と蓮太郎は箸持つ手を膝の上に載せて、
171 杜の梢 僅かに離れた杜の梢も遠く深く烟るように見える。
171 杜の梢 僅かに離れた杜の梢も遠く深く烟るように見える。
178 繋留場の柵 叔父や持主と一緒に、この繋留場の柵の前に立つたのである。
178 柵の横木 持主は柵の横木を隔てて、其鼻面を撫でて見たり、
178 横木 柵の横木 持主は柵の横木を隔てて、其鼻面を撫でて見たり、
180 板敷 板敷 どうと音して牛の身体が板敷の上へ横に成ったは、
180 板敷 血潮は割かれた咽喉を通して紅く板敷の上へ流れた。
180 黒い佐渡牛は繋がれたまま柱を一廻りした。
181 板敷 板敷 血潮は割かれた咽喉を通して紅く板敷の上へ流れた。
182 横木 横木 その骨と骨との間へ横木を入れられて、
185 クワ 桑畠 枯々な桑畠の間には、その車の音がからからと響き渡って、
199 樹の下 そここゝの樹の下に雄雌の鶏、
199 太い幹 追憶の林檎畠――昔若木であつたのも今は太い幹となって、
199 樹と樹の間 とまた繰返して、丑松は樹と樹の間をあちこちと歩いて見た。
199 樹と樹の間 とまた繰返して、丑松は樹と樹の間をあちこちと歩いて見た。
199 リンゴ 林檎畠 丁度この林檎畠を隔てて、
199 果樹 果樹 日につれて地に映る果樹の姿は丑松の足許にあった。
199 霜葉 力なげの霜葉 芽も籠る枝のわかれ、まだところどころに青み残つた力なげの霜葉まで、
199 芽も籠る枝のわかれ、まだところどころに青み残つた力なげの霜葉まで、
199 枝と枝とは 見れば木立も枯れ枯れ、細く長く垂れ下る枝と枝とは左右に込合って、
199 木立 木立 見れば木立も枯れ枯れ、細く長く垂れ下る枝と枝とは左右に込合って、
199 若木 若木 追憶の林檎畠――昔若木であつたのも今は太い幹となって、
199 リンゴ 林檎畠 追憶の林檎畠――昔若木であつたのも今は太い幹となって、
199 垂れ下る枝 見れば木立も枯れ枯れ、細く長く垂れ下る枝と枝とは左右に込合って、
200 若葉 若葉の蔭 輝く若葉の蔭に隠れたのは爰だ
200 リンゴ 林檎畠 昔一緒にこの林檎畠を彷徨って、
201 樹の下 思い耽って樹の下を歩いていると、急に鶏の声が起つて、森閑とした畠の空気に響き渡つた。
201 森閑 森閑とした畠 思い耽って樹の下を歩いていると、急に鶏の声が起つて、森閑とした畠の空気に響き渡つた。
203 急に枯々な木立も目につき、梢も坊主になり、
203 梔染 梔染 人々は最早あの梔染の真綿帽子を冠り出した。
203 クチナシ くちなし 人々は最早あの梔染の真綿帽子を冠り出した。
203 木立 枯々な木立 急に枯々な木立も目につき、梢も坊主になり、
207 板戸 板戸 それに、艫寄(ともより)の半分を板戸で仕切って、
208 二挺櫓 今は二挺櫓で漕ぎ離れたのである。
208 眠たい櫓 是方で思ったように聞える眠たい櫓のひびき
208 ヤナギ 楊柳 荒寥とした岸の楊柳もところどころ。
208 冬木 冬木の姿 時としてはその冬木の姿を影のように見て進み、
208 枯々な枝の下を 時としてはその枯々な枝の下を潜るようにして通り抜けた。
208 棹の音 やがて水を撃つ棹の音がした。
209 櫓の音 と水に響く櫓の音も同じように調子を合せた。
214 紅梅 紅梅 長襦袢の色の紅梅を見るようなは八口のところに美しくあらわれて、
214 上り框 蔵裏の上り框 蔵裏の上り框に腰掛けながら、雪の草鞋を解ほどいた後、
215 板敷 小屋の板敷 その小屋の板敷の上には種牛の血汐が流れた光景を話した。
216 楼梯 暗い楼梯 こう胸の中で繰返し乍ら、丑松は暗い楼梯を上った。
220 楼梯 楼梯 さて顔を洗うつもりで、急いで楼梯を下りた。
225 楼梯 楼梯 その時、楼梯を上って来る人の足音がしたので、急に高柳は口を噤つぐんで了しまった。
244 森閑 平素はもう森閑 長い腰掛が順序よく置並べてあるばかり、平素はもう森閑としたもので、
251 障子 障子越し 障子越しに話声なぞの泄もれて聞えるは、
251 柱は煤け 柱は煤け、大きな板戸を彩色いろどった古画の絵具も剥落ちていた。
251 楼梯 楼梯 部屋を出て、楼梯を下りると、蔵裏から本堂へ通ふ廊下は二つに別れる。
251 板戸 大きな板戸 柱は煤け、大きな板戸を彩色いろどった古画の絵具も剥落ちていた。
252 塗柱 円い塗柱 円い塗柱に懸かる時計の針の刻々をきざむより外には、
255 円い柱と柱との間 丑松は、血の湧く思を抱きながら、円い柱と柱との間を往つたり来たりした。
255 円い柱と柱との間 丑松は、血の湧く思を抱きながら、円い柱と柱との間を往つたり来たりした。
255 金泥の柱 金泥の柱の側に掌てを合わせたは、住職。
256 間の柱 丑松は北の間の柱に倚凭(よりかかり)りながら、
262 材に 材(たね)に取つた。 法話の第二部は、昔の飯山の城主、松平遠江守の事蹟を材(たね)に取つた。
264 木葉 木葉 掻集めた木葉を背負いながら、
265 農夫の打つ槌は誤つてこの求道者を絶息させた。
266 円柱 円柱の側 様も、お志保も、今は座を離れて、円柱の側に佇立み乍ら、
266 木葉 掻集めた木葉 掻集めた木葉を背負いながら、散切頭に髯茫々という姿で、
267 障子 窓の障子 窓の障子は冬の日をうけて、その光が部屋の内へ射しこんで来たのに、
268 鴨居 鴨居 鴨居だけばかりのところを組んず離れつしたのであつた。
274 楼梯 楼梯 準教員と一緒に楼梯(はしごだん)を下りて行つた。
276 がんぎ がんぎ 長い廻廊のような雪除の『がんぎ』(軒廂)も最早役に立つように成った
276 軒廂 軒廂 長い廻廊のような雪除の『がんぎ』(軒廂)も最早役に立つように成った
279 柱の傍に 主婦は煤けた柱の傍に立つて、手を拭ふきながら
280 その時、一人の行商が腰掛けていた樽を離れて、浅黄の手拭で頭を包みながら
280 雪靴のままで柱に倚凭(よりかか)つていた百姓も、
280 胡桃足 胡桃足 そこへ主婦が持出した胡桃足の膳を引寄せて、
280 と言ひながら、釣竿を柱にたてかけたのは敬之進であった。
286 木戸 木戸 裏口の木戸のところに佇立でいる子供、
286 あちらの柱 あちらの柱に草鞋わらぢ、こちらの柱に干瓢かんぺう、
286 こちらの柱 あちらの柱に草鞋わらぢ、こちらの柱に干瓢かんぺう、
292 敷居 敷居を跨いで 丑松は敬之進を助けながら、一緒に敷居を跨いで入った。
292 木戸 裏木戸 裏木戸のところに音作、それと見て駈寄って、
294 漬物桶 種物の袋を釣るし、片隅に漬物桶、炭俵。
294 板敷 板敷 今丑松が腰掛けている板敷の炉辺を想像することが出来るであろう。
294 塩梅 好い塩梅だ 『先刻迄は雪模様でしたが、こりや好い塩梅だ。』こう言ひながら、
297 とぼ とぼ 地主は『とぼ』(丸棒)を取つて桝の上を平に撫で量はかった。
297 丸棒 丸棒 地主は『とぼ』(丸棒)を取つて桝の上を平に撫で量はかった。
297 地主は『とぼ』(丸棒)を取つて桝の上を平に撫で量はかった。
307 エノキ 二本榎 克(よ)く和尚さんは二本榎の道路を通いました。
307 エノキ 二本榎 丁度その二本榎に、若い未亡人の家があって、
322 根も葉も無い 根も葉も無い 根も葉も無いようなことを取上げるんですか。
325 頬杖 頬杖を突いたり あるものは机に倚凭って頬杖を突いたり、
333 丑松は机に倚凭ったまま、思はず知らずそこへ寝て了つたのである。
333 長い間丑松は机に倚凭って、洋燈の下にお志保のことを思浮べていた。
345 楼梯 楼梯 帽子を冠り、楼梯を下り
345 板葺 板葺の屋根 板葺の屋根の上に降積ったのが掻下される度に
346 楊柳 楊柳 蘆荻も、楊柳も、すべて深く隠れて了った。
346 杜の梢 対岸にある村落と杜の梢とすら雪に埋没れて、
346 杜の梢 対岸にある村落と杜の梢とすら雪に埋没れて、
350 板縁 板縁 動揺する船橋の板縁近く歩いて行ったらう。
352 軒廂 軒廂 軒廂(のきびさし)の影も地にあった。
357 戸板 戸板 戸板の上へ載せる為に、弁護士は足の方を持つ、
357 戸板 戸板 こうして戸板に載せて、その上から外套を懸けて、
358 戸板 戸板 今は戸板に載せられてその同じ門を潜るのである。
358

丁度生木を割くように送り返したことを思出した。
364 枯々な梢 例の銀杏の枯々な梢を経てて、雪に包まれた町々の光景が見渡される。
364 軒廂 軒廂 板葺の屋根、軒廂、すべて目に入るかぎりのものは白く埋れてしまつて、
364 板葺 板葺の屋 板葺の屋根、軒廂、すべて目に入るかぎりのものは白く埋れてしまつて、
364 イチョウ 銀杏 例の銀杏の枯々な梢を経てて、雪に包まれた町々の光景が見渡される。
366 木馬 木馬や鉄棒 木馬や鉄棒は深く埋没もれて了って
367 もも 桃から生れた桃太郎、
 気はやさしくて、力もち
370 黒板 黒板 正面に懸けてある黒板の前に立って
370 黒板 黒板 省吾は直に席を離れて、つかつかと黒板の前へ進んだ。
378 敷居 敷居 決して敷居から内部へは一歩も入られなかったことを。
380 板敷 板敷 恥の額を板敷の塵埃の中に埋めていた。
380 板敷 板敷 許して下さい』を言ひながら板敷の上へ跪いた。
397 木魚 木魚 寂しい木魚の音に耳を澄すのであった。
399 イタヤカエデ いたや いよいよ舁(かつ)がれて、『いたや』(北国にある木の名)造りの橇へ載せられる光景ありさまを見た時は、
402 上框 上り框 ただ上り框のところへ腰掛けた儘まゝで、
404 白木 白木造りの箱 遺骨を納めた白木造りの箱は、白い布で巻いた上をまた黒で包んで、
404 梶棒 梶棒 盲目縞めくらじまの股引といふ風俗で、一人は梶棒、一人は後押に成って、
409 ヤナギ 枯々な岸の柳 ある時は又た霙(みぞれ)の降るなかを出て、枯々な岸の柳の下に立つて
409 森厳 森厳な音響 深い、森厳(おごそか)な音響に胸を打たれて、思わず丑松は首を垂れた。
414 ヤナギ 柳の枯枝 蕭条(しょうじょう)とした岸の柳の枯枝を経へだてゝ、飯山の町の眺望は右側に展(ひらけ)ていた。
414 枯枝 柳の枯枝 蕭条(しょうじょう)とした岸の柳の枯枝を経へだてゝ、飯山の町の眺望は右側に展(ひらけ)ていた。
414 鐘楼 鐘楼 蓮華寺の鐘楼、それも霙の空に形を隠した。
該当頁 樹種 掲載単語 該当の文章
5 イチョウ 銀杏 銀杏の大木を経てて
5 大木 銀杏の大木を経てて
  1. 桜の実の熟する時
  2. 若菜集
  3. 千曲川のスケッチ
  4. 藤村詩集
  5. 破戒
  6. 夜明け前
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