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小説と木
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芥川竜之介の小説「歯車」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1927年、文庫本におけるページ数は50ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
190 ナツメ 彼は棗(なつめ)のようにまるまると肥った、短い顋髯(あごひげ)の持ち主だった。
190 マツ 自動車の走る道の両がわは大抵松ばかり茂っていた。
190 松山 松山 僕は冬の西日の当った向うの松山を眺めながら、善い加減に調子を合せていた。
191 格子 格子 テエブルにかけたオイル・クロオスは白地に細い青の線を荒い格子に引いたものだった。
192 リンゴ 林檎 林檎を皮ごと噛じっていたり、キャラメルの紙を剥むいていることを除けば。
194 杖の柄 が、T君はその前に杖の柄をくるりと左へ向け、顔は前を向いたまま、小声に僕に話しかけた。
195 松林 松林 僕はそこを歩いているうちにふと松林を思い出した。
200 ジンチョウゲ 沈丁花 雪は莟(つぼみ)を持った沈丁花の下に都会の煤煙によごれていた。
200 雪は莟(つぼみ)を持った沈丁花の下に都会の煤煙によごれていた。
203 枝や葉 道に沿うた公園の樹木は皆枝や葉を黒ませていた。
203 樹木 樹木 道に沿うた公園の樹木は皆枝や葉を黒ませていた。
203 樹木 樹木 僕はダンテの地獄の中にある、樹木になった魂を思い出し、ビルディングばかり並んでいる電車線路の向うを歩くことにした。
203 枝や葉 道に沿うた公園の樹木は皆枝や葉を黒ませていた。
206 リンゴ 林檎 僕は愈(いよいよ)不快になり、硝子戸の向うのテエブルの上に林檎やバナナを盛ったのを見たまま、もう一度往来へ出ることにした。
212 バラ 薔薇色 就中(なかんずく)僕を不快にしたのはマホガニイまがいの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保っていないことだった。
212 バラ 薔薇色 僕はこのカッフェの薔薇色の壁に何か平和に近いものを感じ、一番奥のテエブルの前にやっと楽々と腰をおろした。
212 マホガニイ マホガニイまがい 就中(なかんずく)僕を不快にしたのはマホガニイまがいの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保っていないことだった。
212 丸太 丸太 ずっと長い途を歩いて来た僕は僕の部屋へ帰る力を失い、太い丸太の火を燃やした炉の前の椅子に腰をおろした。
212 松林 松林  僕は屈辱を感じながら、ひとり往来を歩いているうちにふと遠い松林の中にある僕の家を思い出した。
215 松林 松林 僕はこのプウルを後ろに向うの松林へ歩いて行った。
215 生け垣 生け垣 れは田舎の停車場だったと見え、長い生け垣のあるプラットフォオムだった。
216 焚き木 焚き木 そこへ白い服を着た給仕が一人焚(た)き木を加えに歩み寄った。
217 バラ 薔薇の花 れらの紙屑は光の加減か、いずれも薔薇の花にそっくりだった。
223 植木屋 植木屋 その植木屋の娘と云うのは器量も善いし、気立も善いし、
224 リンゴ 林檎 のみならず彼の勧めた林檎はいつか黄ばんだ皮の上へ一角獣の姿を現していた。
224 木目 木目 (僕は木目や珈琲茶碗の亀裂(ひび)に度たび神話的動物を発見していた)
232 松林 松林 それは黄ばんだ松林の向うに海のある風景に違いなかった。
233 マツ すると低い松の生えた向うに、――恐らくは古い街道に葬式が一列通るのをみつけた。
233 縁側 縁側  鳥は鳩や鴉(からす)の外に雀も縁側へ舞いこんだりした。
233 松林 松林 僕の二階は松林の上にかすかに海を覗かせていた。
234 マツ 松の梢 そこへ松の梢こずえから雀が何羽も舞い下さがって来た。
234 道ばたには針金の柵の中にかすかに虹の色を帯びた硝子の鉢が一つ捨ててあった。
234 松の梢 そこへ松の梢こずえから雀が何羽も舞い下さがって来た。
236 マツ 松の梢 僕は思わず空を見上げ、松の梢に触れないばかりに舞い上った飛行機を発見した。
236 すると弟も微笑しながら、遠い垣の外の松林を眺め、何かうっとりと話しつづけた。
236 松林 松林 すると弟も微笑しながら、遠い垣の外の松林を眺め、何かうっとりと話しつづけた。
236 松の梢 僕は思わず空を見上げ、松の梢に触れないばかりに舞い上った飛行機を発見した。
237 マツ この小みちの右側にはやはり高い松の中に二階のある木造の西洋家屋が一軒白じらと立っている筈だった。
237 枝一つ 妻の母の家を後ろにした後、僕は枝一つ動かさない松林の中を歩きながら、じりじり憂鬱になって行った。
237 松林 松林 妻の母の家を後ろにした後、僕は枝一つ動かさない松林の中を歩きながら、じりじり憂鬱になって行った。
237 木造 木造の西洋家屋 この小みちの右側にはやはり高い松の中に二階のある木造の西洋家屋が一軒白じらと立っている筈だった。
238 同時に又右の松林はひっそりと枝をかわしたまま、丁度細かい切子硝子ガラスを透かして見るようになりはじめた。
238 松林 松林 同時に又右の松林はひっそりと枝をかわしたまま、丁度細かい切子硝子ガラスを透かして見るようになりはじめた。
239 梯子段 梯子段 こへ誰か梯子段を慌(あわた)だしく昇って来たかと思うと、すぐに又ばたばた駈け下りて行った。
239 梯子段 梯子段 僕はその誰かの妻だったことを知り、驚いて体を起すが早いか、丁度梯子段の前にある、薄暗い茶の間へ顔を出した。
  1. 書籍『河童・或阿呆の一生』
  2. 大導寺信輔の半生
  3. 玄鶴山房
  4. 蜃気楼
  5. 河童
  6. 或阿呆の一生
  7. 歯車
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