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ハンノキ

解説
カバノキ科ハンノキ属。落葉高木。
開墾の意の古語「墾(はり)」がもとで、古名「榛の木(ハリノキ)」となった。北海道、本州、四国、九州、沖縄、台湾、朝鮮、中国、ウスリー に分布する。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木である。根には放線菌が共生してお り、根粒を形成している。放線菌は空中窒素固定能力があり、湿原のような貧栄養環境においても高木として生長できるのである。高さは15-20m、直径60cmほどになる。樹皮は紫褐色で不規則に浅く裂けて小さく割れてはがれる。11-4月頃、葉に先だって単性花をつける。雄花穂は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び雄花穂の下部につける。花はあまり目立たない。果実は松かさ状で10月頃熟す。葉は有柄で長さ5-13cmの長楕円形。縁に細鋸歯があり、基部はくさび型で先端も尖る。葉脈の側脈は7~9対。表面は無毛で鈍い光沢があり、裏面はほとんど無毛で、葉脈の脈腋にわずかに毛がある。
ハンノキからは良質の炭ができるので、炭を生産していた時代には盛んに伐採されたという。近年は沼沢地の開発などにより減少しつつあるが、部分的には山間の水田耕作放棄により新たに発達しつつある所も見られる。
材は薪炭・建築・器具・楽器用に使用される。樹皮、果実は、古く染料にしていた。
最近ではそのフィトンチッド効果から消臭・抗菌などの製品が商品化される一方、鳥インフルエンザの特効薬としても注目されている。またメタボリックシンドロームや糖尿病にも効果があると報告されている。

葉、実
はんのき
河内長野 花の文化園 2013年5月日
ハンノキの葉 ハンノキの実
▲▲ 大阪市 長居植物園  2014年8月24日
樹皮
樹形
はんのき はんのき
▲▲河内長野 花の文化園 2013年5月日
この木に関する俳句はんのき
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