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新・木偏百樹

とどまつ

樹皮と球果の違いでアカトドマツ、アオトドマツと分ける場合もあるが、一般には同じように扱われている。 高さ30m、直径1mにも達す。北海道、南千島、ソ連に分布し、海岸地にも生えるが山地に多い。北海道では、エゾマツとともに、「エゾ・トド」と一括して呼ば れ、代表的な樹種。
造林面積はカラマツと一、二を争う。エゾマツ、カラマツとともに防風林、防雪林として畑や家の周囲にも植えられている。
「椴」は枝が毎年一段ずつ輪生することからこの字が使われたと思われる。またトドの名前は樹皮が平滑で海獣トドの肌に似ているところからともいわれてい る。
5月頃に開花し、種子が熟するのは9月で、4年周期に多くの花が咲き、その年は「トドマツ」の豊作とよばれ、人工造林用の種子の確保が集中的に行われ る。
北海道では、エゾマツとともに、住宅の柱や板に使われ、ちょうど、本州や四国、九州での杉のような利用のされ方をしているが、入皮、脂つぼ、生節、目廻 、あて等の木材の欠点が出やすく、特に目立つのは、水喰(みずくい)がある。節は独特の臭いがある。
材は淡黄白色で、肌目は粗いが木理は通直で軽くて柔かく、加工は容易で、割裂性、弾力性に富んでいる。欠点を除いた良いものは建築用の室内枠材、 鴨居などの造作材にも使われる。器具、経木、包装箱、船材、桶、マッチの軸木、蒲鉾の板等に利用されるが、量的には建築のタルキ、板材、土木用材とし て多く利用される。土木用に用いた場合には、エゾマツよりも腐りにくいとされている。パルプ材には最適で、このように利用用途が多く北海道の最重要の木 材である。
本州における木材会社に出回っているのは同種のロシアからのトドマツが多い。 トドマツは枝を斜めやや上にのばす。若木に雪がつもると、クリスマスツリーそのもの。古木は上部若い枝をのぞき枝が垂れ下がるのでクリスマスツリーに は若木を利用している。
旭川市のある会社では森林浴効果のあるとどまつの葉を利用した健康まくらを開発し、東京の三越やインターネットなどで販売している。乾燥させた葉を 詰め枕表面には、熱のこもりを防ぐ小豆が使用されている。とどまつの葉は伐採時に山林に放置され,油分が多いため山火事の原因にもなりかねないので 、このような商品が普及し葉にも価値が付くことを期待したい。
昔は浴用剤や石鹸の付香に利用するため、枝葉を水蒸気蒸留をして、油を採っていた。
北海道の雨竜町(うりゅう)ではトドマツを市町村のシンボルにしている。おそらく当地だけと思われる。
学名
Abies sachalinensis
マツ科
モミ属
英名
Saghalien fir、Todo fir

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