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新・木偏百樹

あらかし

別名は、樫、粗樫、黒樫、本樫、丸葉樫、楢丸葉樫(ナラバガシ)、イヌガシなどと呼ばれる。 宮城県以南の本州、四国、九州、沖縄、台湾、中国、ヒマラヤにまで分布する。 高さ15m、幹の直径60cm、時には高さ20mにもなることもある。椎や椿などと共に照葉樹林を形成する。品がよく公害にも強く成長も早く、痩せ地にも耐えることができる。葉がすぐに密生するので防音、防塵用にも良く、工場の緑化にも有効である。「カシ」は「カタシ」で「堅い木」の意味で、枝葉も大きく、鋸葉が粗く、かつ材も堅く全体に荒っぽい感じがあるのでこの名がある。「樫」は「堅」と「木」を組み合わせた日本で作られた漢字(国字)である。関西でカシといえば、普通これをさす。シラカシと区別するには葉の裏を見るとわかる。アラカシは毛が生えているのが特徴である。初春から晩春にかけて小花穂を密生する。実は「ドングリ」、秋(10月頃) に熟して落ちる。果実は渋いが、一度乾燥させてから渋抜きをして食用にされた。アラカシの実で作られた救荒食糧の生き残りで、高知県の阪神のキャンプ地で有名な安芸市では今でもカシ豆腐(カシ切り豆腐・ドングリ豆腐)を作っている。生垣用に植えると葉が密生して大きくなる。以前に住んでいた豊中の家にも、隣との間に数本、並んで父が植えていた。枝葉を切ってしまっても数年の内に葉が密生してしまう。しかし、現在では庭に利用するのは少なくなってきている。土地が狭くなったのも原因だろうけど、それ以上に魅力的な庭木が増えてきたからだろう。大阪の富田林に建てた家は俗に言う二世帯住宅で、中庭のウッドデッキが2つの家族の橋渡しの場所になっている。このデッキの中央部分に1本のアラカシがあ 。この木は新築祝いにもらったものだが、既に2階の屋根に達しようとしている。私たちの自宅は2階にキッチンがあり、家内が料理など作っていると、ちょうど その前がアラカシの梢になる。何年か前からハトが居つき、巣作りから、パートナーをつれてくるまでの一部始終を観察して、食事中に話してくれる。また 今大変な人気のハリーポッター。この本の中にもさまざな木が登場する。五巻から急に多くなった。この巻では、「樫材の板張り」、「カシの木のドア」と出てく るが、残念ながら私たちが想像するカシの木目ではない。日本ではコナラが一番近いだろう。この木に関しては適切でない訳である。オークとそのまま訳せば問題なかったのにと思う。 材は車両、舟の櫓、農具、トビの柄、杭打のクッション、クラフトの材料、薪炭材等に使用される。
学名
Quercus glauca
ぶな科
コナラ属
英名
Blue Japanese Oak

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