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新・木偏百樹

かわやなぎ

川柳、 ネコヤナギ、エノコロヤナギ、トウトウヤナギ、タニガワヤナギ。
北海道から九州まで日本全土にごく普通に見られる種で、川辺の湿った場所に多い。春先最も早く開花するヤナギの一つで、冬が終わりを告げたことを知 らせに来る。
長楕円形の雄花序は銀白色でよく目だつ。
若葉は絹毛におおわれて白い。葉は長楕円形。
葉は乾くと黒くなる。晩秋には他のヤナギより濃い黄色になり、遠くからでもすぐそれとわかる。
早春の銀白色の花穂を観賞用に栽培し、生け花の材料としてもよく利用される。>葉を茶の代用にする。
高さ3mくらいになり、新枝は灰色の軟毛が密に生え、のち無毛になる。
早春、葉に先立って銀白色の大形の雄花花序を上向きにつける。これをネコといい「ネコヤナギ」はこれから呼ばれた。カワヤナギは川のそばに生えている ので、この名がついた。
標準の和名は「かわやなぎ」か「ネコヤナギ」かは迷うところで、本、図鑑などによって異なっている。
江戸時代から近年に至るまでは、「かわやなぎ」の方が主流であったが、最近では、それが逆転してしまっている。
ヤナギ類の分類、識別は植物学上でも難しい。
北半球の温帯を中心として300種、日本では32種も生息するので、数も多い。おまけに雌雄があるので、その倍の数になり、種類や名を特定するのに 大変だ。ヤナギ科にはヤナギ属とヤマナラシ(ポプラ)属に分類され、さらにヤナギ属にはシダレヤナギのように枝が弱く垂れ流れるものとカワヤナギのように枝がかたく上に伸びるものがある。漢 字の「柳」は枝が弱く垂れ流れるものに使われ、「楊」は枝がかたく上に伸びるものに使われている。
万葉集には柳、楊の両方の文字が用いられていて、この意味で万葉集の楊(かわやなぎ)を詠んだ歌は4首ある。
高度成長期の時には近くの川のほとりには、いくらでもかはやなぎが見られてが、河川改修でほとんど姿を消してしまったのは残念だ。しかし、最近では、中 小河川の護岸用や治山工事の土留め用として植栽されるようになった。それは、この枝はしなやかで洪水にも耐える性質もあるからなのだろう。
父の書いた木偏百樹には「子供の頃、ネコヤナギの銀白色の大形の花をとって綿の中に入れておけば猫が生まれると言われ、ほんとうに生まれるものと思 い込み、お菓子の入っていた木の箱に布を敷いて綿の中に包んで入れておいて日が経ってそっと見てみると黄色い長い花がたくさん出ているので驚いた事 があった。」とあり、父の意外な子供時代の姿を知った。
学名
Salix gracilistyla
やなぎ科
ヤナギ属

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