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新・木偏百樹

かしわ

槲、モチガシワ、カワシギなどと呼ばれる。 日本全国(種子島まで)、南千島、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリーの温帯から暖帯に分布。
北海道では海岸沿いに林をつくるが、風の影響で低木なるものが多い。
やせ地や乾燥に強いので、各地の原野、海岸や丘陵の岩礫地に林をつくることが多い。
しばしば人家で栽植する。
日当たりを好み、幼稚樹は日陰では育たない。
中国では柏とは針葉樹のヒノキ科のビャクシン類、ネズコ類などでまったく別の種である。
厚いコルク質の樹皮を持つカシワは、野火にも抵抗力があり、山火事のあとにも生き残る。
北海道東部の五、六月は非常に乾燥し、しばしば自然発火が起こるが、カシワだけが生き残り、点々とカシワだけが生育している。
通常樹高は10~15m。直径30~40cm。
ときには樹高30m。
直径100cmに達するものもある。
北海道にはかってカシワの大森林があつたが、多くは開墾のため伐採された。
しかし、もうひとつの理由がある。
カシワの樹皮から採れるタンニンは最高級品で、北洋漁業の網の染色や皮なめしに大量に使われた。
小林多喜二の『蟹工船』を読んだ事があるが、現代の仕事とは異なりすさまじいものである。
そして当時の北洋漁業は国家的な輸出産業で、得た外貨は富国強兵につぎ込まれた。
タンニンは軍靴や軍装の革製品製造にも不可欠の薬品。
これがカシワの伐採をより促した。
現在テレビなどで海の生産は山の森が支えていることが報道されてきているが、カシワの森も同様に日本の海洋生産をささえていたということになる。
和名は食物を盛る意味の炊葉(かしいば)のこと。
カシワの名の語源説には10くらいあるが、昔は食べ物を葉に食物を盛ったり、焼いたり、蒸したりしたため「炊葉」(カシキハ)が転化したからだと考えられている。
当初は食物を盛る葉をすべてカシワと呼ばれていたが、次第にカシワと指すようになった。
万葉の時代は、クヌギやナラとともに「ハハソ」と呼ばれていたが、いつのころかカシワと呼ばれ「柏」の字が当てられている。
五月節句の柏餅に使う葉で、菓子葉というなどといわれている。
が、昔山に生えた柏の木は家ごとにその木が決まっていて父子伝来であったという。
古くは神事に用い神聖視された。葉は秋に枯れ落ちないで越年して初夏新葉が出る前に散る、楠と同じである。
アイヌ民族の民話に、本州人が集落にりっぱなカシワの林を見つけ、どうしてもカシワの木が欲しくて売ってくれと頼む。
木の性質を良く知っているアイヌは、「この木の葉が落ちる頃にもう一度来て、葉が落ちていれば分けてあげよう」と言った。本州人はカシワの葉が枯れ ても落ちないことを知らなかったので、春先に再び訪れたが、葉は落ちておらず、カシワの木を手に入れることができなかった。
自然を良く知っていたアイヌはカシワの林を守ることができた。
4~5月頃新葉と共に黄褐色の花が開く。また渋抜きをして食用にされ、また炒ってコーヒーの代用にもされた。
実は粉に挽き団子にして食べる。
公園樹、街路樹として利用されたり、材は、ナラ材と同様に、材は堅く、器具、建築材・家具材,船材・枕木,船舶材、薪炭などに用いられる。
学名
Quercus dentata
ブナ科
コナラ属
英名
Daimio Oak

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