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木と香り

現在香料として利用されている、樹木をピックアップ

分泌物から香料のとれるもの

正常な植物体では生成されず樹皮などの傷口より流出する病理的生産物である。傷口より産する乳状のラテックスは空気と日光にされられると酸化などにより固化し、固くこわれ易い樹脂となり香料として使用される。


ベンゾイン Benzoin

えごのき科の樹でシャムベンゾインとスマトラベンゾインの二つが重要で、前者はStyrax tonkinensisなる小樹で、インドシナ原産である。主成分はベンゾエート類で高価である。後者はStyrax benzoinでスマトラおよびマラヤに広く成育し、シンナメート類が主成分で安価である。両者とも樹皮の傷口より生ずる樹脂をとり有機溶剤で抽出し、溶剤を蒸散せしめレジノイドの形で香料調合、特に石鹸香料の保留効果をますために非常に広く用いられている。
ハクウンボク
Styrax tonkinensisの同科のハクウンボク(Styrax obassia) 大阪市立大学付属植物園 2015年5月

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