「早く!早く!早くしなさい。」 10月7日
小学生が一番きらいな言葉№1で、彼らを取り囲む人たちが一番多くするこの言葉。
「早くしなさい。」私も、なんどこの言葉を使ってきただろう。4年前、5年生を担任させてもらった時、私の口まねに付け足して男の子が「もう、早く、早くしなさいよ。早く死になさいよ!」と言った。その子はいつものギャグのつもりだったのか笑っていたが、あの時はゾッとした。
早く 早く 早く 早く 早・・・・・と追いつめて心は何も感じなくなり早く死んでゆくのだろうか?そうだとしたら、恐ろしい。それからできるだけ使わないように気をつけた。それでも、まだ、日本ではうっかり使ってる時があった。ここインドネシア・ロンボクの小学校に小学生として通っていて改めて思う。誰も言わない「早くしなさい。」聞いたとしても日本のそれとは違う響きがある。結局は子ども達から学ぶ事の方が多い。早く、早くと心を殺してしまう必要なんて絶対にない。子どもに「早く」と迫るのなら、大人は温かい目で「どれだけ待てるか」自分にチャレンジしてみたらいい。きっと、子どもに負ける。と、久々にしんみり思ったけど、こっちの先生は「我慢して待ってる」と言う感じが全くない。「早く」とも思わない。ただのんびりとしている。この学校の先生が日本に来たら何を良いと思ってくれるかな?きっと、そう感じる「もの」が今お互い教育に足りないものなのかもしれない。