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1227.パパイア

解説


蕃瓜樹、万寿果、番木瓜、英名:Papaya、学名:Carica papaya パパイア科パパイア属の常緑小高木。実(果実)も同様にパパイアと呼びます。
高さ5~10m。葉は掌状に深く5~7裂しています。写真でその特徴がすぐにわかると思います。
中央および南アメリカが原産地となっていますが、世界の熱帯、亜熱帯で栽培され、日本でも沖縄、鹿児島県地方で栽植されています。果肉は、熟すと黄~橙黄色になるものと、淡紅色になるものとがあり、柔軟多汁です。酸味の少ない果物にしては特有の香りがあり、味は意外に複雑です。
また果葉や種子にはアルカロイドのカルパインを含む。
種子は駆虫剤となります。また乳液にはタンパク質分解酵素(消化酵素)パパインが含まれ、ビールの清澄剤や肉類の軟化剤に利用されます。

皮には蛋白分解酵素のパパインを含む乳液層があり、この酵素は、缶詰肉、医薬品などに広く利用されています。
パパイヤの香気成分では、リナロールなどのアルコール類が比較的多く、オキサイド類、ラクトン類、カプロン酸などもあります。
またパパイヤ特有の香りとして、イソチオチアン酸のエステルが知られています。
しかし、フレーバー利用は癖が強いこともあって、パイナップル、ピーチ、グレープフルーツ等を隠し味として用いることが多いようです。
用途としては、果汁入り飲料、冷菓、フルーツヨーグルト、菓子、健康茶、ペットフード、洗顔料、軟膏剤、その他としてさまざまな薬や治療に利用されています。

写真
大阪市立大学 2011年10月9日
パパイアの花 パパイアの花
写真
サイパン植物園 2008年11月16日
写真
沖縄 東植物園 2006年9月
写真
果物としてのパパイア
樹形
写真
サイパン植物園 2008年11月16日

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