堰出しの再現その2
私の故郷、現在は熊野市五郷町だが、その
ころは五郷村といっていた。
この村から一里
(4キロ)ほどの山奥に太郎坊大権現をまつ
る奥之宮がある。
霊験あらたかな宮として近
在では知られている。
現在では林道が通り事
で入ることもできるが、当時は国道169号
線から一里近い参道を歩かなければならない
参道わきには牛木馬道がついていた。
伐出の現場は奥之宮のさらに奥に入った滝
のような谷川付近。
大きな石がいっぱい転が
り、その間をぬうように水瀬(みずせ)がある、
地元の人びとが「高尾谷」と呼ぶ一帯である。
つづき