森林認証制度は、熱帯林の乱伐による世界的な森林の減少及び手入れ不足による劣化並びにグリーンコンシューマリズムの高まりを背景に生れたものである。その目的は、森林を永久的に利用するため、樹木の成長に合った伐採を行い、生態系に影響を与えないように配慮した持続可能な森林管理を普及するとともに、第三者機関が適切な森林管理を認証(森林認証、FM、Forest Management)して、その認証された森林から生産された木材・木材製品にマーク(生産・流通・加工過程の管理認証:CoC、Chain of Custody)を付けることにより、消費者の選択的な購買を通じて、持続可能な森林経営を支援しようとするものである。南米諸国は、アルゼンチンは全森林面積の0.7%、ブラジルは1.6%程度であるが、チリ13%、ウルグアイ27%、ボリビア3%と森林認証を取得する割合が高いようである。また、全てがFM、CoCの両方を取得しており、またアルゼンチンやブラジルでは天然林も含めて認証を取得しており、林地のほとんどが私有林であるが、チリは3万haのみが天然林、ウルグアイは全て植林地で、また両国ともに全て私有林である。
国 名 | 森林面積 (1,000ha) |
FSC(2008.3.31現在) | PEFC(2008.4.30現在) | ||
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FM(ha) |
COC(総数) |
FM(ha) |
COC(総数) |
||
アルゼンチン | 33,021 |
231,126 |
12 |
||
ブラジル |
477,698 |
6,184,118 |
70 |
1,648,806 |
2 |
チリ | 16,121 |
321,513 |
14 |
1,784,401 |
12 |
ウルグアイ | 1,506 |
407,365 |
28 |
||
パラグアイ | 18,475 |
2,705 |
3 |
||
ペルー | 68,742 |
628,385 |
9 |
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ボリビア | 56,740 |
1,727,104 |
17 |
||
コロンビア | 60,728 |
58,749 |
3 |
||
ベネズエラ | 47,713 |
139,650 |
1 |
||
世 界 | 3,952,025 |
103,456,399 |
205,295,085 |