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新・木偏百樹

ずみ

梨、桷 酸実(ズミ)、小林檎(コリンゴ)、小梨(コナシ)、三葉海棠(ミツハカイドウ)、姫海棠(ヒメカイドウ)・ツクシカイドウ・エゾズミの別名がある。信州では小梨と言った方がわかりやすく、上高地の小梨平も河童橋付近に群生していたのてこの名がついた。高原 を歩けばいたる所でこの群落に出くわす。 スイカズラ科のガマズミ、バラ科のアズキナシもズミと呼ばれるが、まったく関係ない。ヒメリンゴはこれと林檎の雑種といわれている。
日本全土、北海道から本州、九州、朝鮮半島まで広く分布している。ズミのよく育つ、冷涼な地方はリンゴ栽培の適地である。
高さ2m~10m、だが2-3メートルぐらの木が多い。直径30cm~40cmになる。 ズミはちょっと変わった性質がある。葉、枝、樹皮、花と実が他の樹木のように一定ではなく、変化するのである。葉はそれぞれの木によって変異が多く,3 裂から5裂するものや、切れ込みが無い物などが同じ枝に見られる。短い枝、枝先ににつく葉は楕円形から卵形の全線で、長い杖、幹につく葉は3- 5に裂けている。あきらかに別種の葉に見える。どちらも鋸歯があって、先が尖る。エゾリンゴとよく似ていて素人には区別は難しいと言われるが、葉をみれ ばすぐにわかる。エゾリンゴには切れ込みのある葉はまったくない。 特に枝は短い枝は帯暗紫色で、しばしばとげに変化する。
樹皮は水につけておくと、しばらくして水が黄色に変るほどで、煮出して染料にしたり、絵の具の原材料にもなるので、「染み」からズミの名がつけられたと言 われている。
他の木でも多いが、老木になると樹皮に縦に割れ目が出来る。
花は毎年5月下旬に新しい枝にピンク色の蕾が枝いっぱいにひろがり、開花するとリンゴやカイドウそっくりの、2- 3センチほどの花を咲かせる。開ききってしまうと白く変化し花が木全体に豪勢に咲かす。 実は秋に枝にいっぱい赤い実に変わるが。中には黄色に変わり熟すのもあり、キミズミと呼ばれる。実の大きさは、直径6~10ミリだが、たまご形の実を多数 枝につける。この実、「世界一小さいりんご」と言う人もいて、リンゴとは比較にならない程小さいが、よく見ると何となくリンゴに形が似ている。実をそのまま食 するととにかくすっぱい。「酢実」の由来は本当はここからではないかと思ってしまう。しかし塾した実であれば酸味、渋味、甘みがほどよくなる。その実はいろ いろな種類の小鳥たちの好物で、貴重な食料となるが、花が不作だと、当然実の数も少なくなる。
材は堅いので、櫛や斧や鍬の柄などの器具に用いられ、かってはリンゴの台木として有名であった。
学名
Malus sieboldii
ハラ科
リンゴ属
英名
Toringo Crab Apple

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