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新・木偏百樹

こなら

楢・柞、真楢(マナラ)、小柞(コボウソ)、楢柴(ナラシバ)、 高さ17m、直径60cmにもなる。クヌギよりやや耐寒性があり、北海道南部、本州、四国、九州(種子島まで)、朝鮮、中国北部に生育する。クヌギとともに、雑木林を構成する代表的樹種。樹皮は淡灰褐色、堅果はいわゆる“どんぐり”。この実は年内 に熟し、長楕円から楕円形となり、長さは1.5cm~2cmである。楢という文字は日本の俗用字。
コナラ(小楢)があれば大楢もあるわけだが、これはミズナラ(水楢)のことで、葉がコナラより大きい。材に水分が多く燃えにくいことにから水楢と言われている。古から、文学上ではコナラ、ミズナラ、ナラガシワなどをナラとして扱ってきた。また、日本では楢は最高級材という扱いではないが、欧米では最高級材の代名詞となっている。ヨーロッパナラは大木となる。そして森の王者(キング・オブ・フォレスト)として信仰されている。 ナラを英訳すると「oak」になり、oakを和訳すると「カシ」になり、それでは「カシ」と「なら」は同じ木か、となり、おかしな話。カシ類は英語ではoakとなっている。日本のシラカシの性質ににたものが、オーク類に似ているためだろう。「なら」を現代の辞書で調べると、「a Japanese oak」と記載されている。結局オークはナラ・カシなどブナ科コナラ属の総称ということだろう。
先人の研究者が英語のオークを和訳する人と、英訳する人が別人だったために調整できなかったのだと思う。またマーガレット・ミッチェルの「風とともに去りぬ」で古い出版のものにはカシの木と記載されているが、これはナラの木と訳したほうが正解。最近の同書の翻訳本はナラの木となっている。
実を渋抜きして飢饉のときの食料とした。現在もトチの実は加工販売されているが、コナラのドングリを拾う人はあまりいない。ナラのドングリは、渋みがつよく、とても生で食べたり、炒って食べることはできない。昔の山奥の山村では、たいへんな苦労をし、手間をかけて、ドングリの有害なタンニン成分を抜き食用にしていた。
名前の由来は若枝がしなやかなことを意味する「ならなら」からという。ならという総称はコナラ、ミズナラだけではなくクヌギやアベマキなど落葉性で、ドングリをつける木を含んでいる。そしてこの属中ではもっとも一般的な木で、親しみやすさを表して愛称の接頭辞としてコ(小)を冠せたもの。 昔から薪炭材にしたり、落葉を肥料にしたり、農山村の生活に深く関わってきた。現在は檪(クヌギ)と共に椎茸を作る原木(ホダ木)にする事でも有名で、薪炭材、海布粗朶、また樹皮はタンニン染色にも使用される。秋の終わりには老木以上の木は黄葉するが、若い木の葉は紅葉する。落葉は光沢があり美しい。12月には落葉し踏みしめるとカサカサと快い音をたてる。
学名
Quercus serrata
ぶな科
コナラ属

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