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  17. ボケ 1箇所
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井上靖の小説「欅の木」に出てくる樹木、木製品

この小説の初出は1970年
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
32 ツツジ つつじ つつじの株の根もとに坐った
32 ウメ 梅の木 梅の木下に
98 ケヤキ けやき けやきの木を切るな
98 ウメ 梅はほころびかけている
101 都独特の木を持っている
101 東京の木である
101 ケヤキ けやき 武蔵野の木であり
101 ケヤキ けやき けやきという木は
101 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も
101 ケヤキ けやき けやきの木は残っている
101 ケヤキ けやき 美しいけやきの木は
101 ケヤキ けやき けやきの林も
101 ケヤキ けやき それぞれのけやきの
101 ケヤキ けやき けやきの美しさであった
101 マロニエ マロニエ 美しいマロニエの林を思い出す
101 ケヤキ けやき けやきの木を切るな
101 ケヤキ けやき けやきの林を持った
101 エンジュ エンジュ 北京は槐樹である
101 シラカバ 白樺 モスクワは白樺である
101 ケヤキ けやき けやきの都であった
101 ケヤキ けやき けやきの木も切ってはならぬ
101 ケヤキ けやき けやきの木を大切にし
101 ケヤキ けやき けやきの林があちこちに点在していた
102 ケヤキ けやき けやきの竝木道を散歩できたら
102 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も切ってはならぬ
102 ケヤキ けやき けやきの木を切るな
102 ケヤキ けやき けやきの竝木を歩くことができる
104 ケヤキ けやき けやきの木を切らないように
104 ケヤキ けやき 「けやきだって、葉が落ちるでしょう」
104 イチョウ 銀杏 「銀杏?銀杏なんて、葉ばかり落ちてこまる」
104 イチョウ 銀杏 銀杏の東京にした方が
104 ケヤキ けやき 東京のけやきの木は
104 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も切らぬ
104 ケヤキ けやき けやきの木って
104 イチョウ 銀杏 銀杏の方が好き
105 ケヤキ けやき けやきの木を切らないですむなら
106 ケヤキ けやき けやきの木の生えている
106 ケヤキ けやき けやきの木のせいにしております
106 ケヤキ けやき けやきの木が切られようと
106 ケヤキ けやき けやき随筆に関して
106 ケヤキ けやき けやきが切られて行くことに
107 ケヤキ けやき けやきの木を切れと言って
107 ケヤキ けやき けやきの木を守る運動を
107 ケヤキ けやき けやきの木を切るな
107 ケヤキ けやき けやき事件の訴えであった
107 東京中の木は
107 大きな木ですから
107 ケヤキ けやき けやきの木を切るように
107 老木 老木であってみれば
108 ケヤキ けやき けやきの木があるか
108 ケヤキ けやき けやき好きが何人か集まりまして
108 ケヤキ けやき ひとからけやきちがい、けやきちがいと言われております
108 ケヤキ けやき けやきの木の見回りでございます
108 ケヤキ けやき 東京にあるけやきの木では
109 いい木は年々少なくなって行きます
109 木が切られる時は
109 木にも魂があると言われますが
109 ケヤキ けやき いいけやきといったものはあるでしょうな
109 木が切られます時は
109 木が別れにくるとしか
109 いい木が何本か姿を消しました
109 木が別れにくるのでございます
110 ケヤキ けやき けやき随筆を書くべきではないか
110 ケヤキ けやき けやきという言葉が聞こえてくると
110 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も切らぬ
110 ケヤキ けやき けやき公園を造ったらどうだろう
111 ケヤキ けやき けやきの木、けやきの木と、けやきの木に夢中になってい人は
111 ケヤキ けやき けやきの木を守る運動
111 樹木 樹木 樹木を大切にしましょう
112 ケヤキ けやき けやきの木も
112 秋になって葉が落ちると
112 ケヤキ けやき けやきの木はきらいです
112 ケヤキ けやき けやき、けやきと、けやきのことばかり言うな。けやきばかりが木ではない
112 ケヤキ けやき けやきの木を美しい、美しいといっていらっしゃるが
113 ケヤキ けやき けやきの木の都を
113 ポプラ ポプラ ポプラかプラタナスと決まっている
113 プラタナス プラタナス ポプラかプラタナスと決まっている
113 イチョウ 銀杏 銀杏のほうが好きだって
113 ケヤキ けやき けやきの街路樹なんて聞いたことがない
114 ケヤキ けやき けやきの問題さ
114 ケヤキ けやき けやきとはなんだ
114 ケヤキ けやき けやきの木が好きか
115 ケヤキ けやき けやきの木に関する手紙や葉書が
115 ケヤキ けやき けやきの木がある
115 ケヤキ けやき 東京都内のけやきなら
116 ケヤキ けやき けやきの木の並木を作るとか
116 ケヤキ けやき みごとなけやきの木
116 ケヤキ けやき もう一回けやきの木のことを
116 ケヤキ けやき けやきの木の公園を
117 老木 老木もあれば
117 ケヤキ けやき いいけやきの木があるようですね
117 ケヤキ けやき けやきの追討をかけるのは
117 ケヤキ けやき 樹木というものに対する
118 ケヤキ けやき けやきちがい五、六人と
118 ケヤキ けやき けやきの木を守るために
118 ケヤキ けやき けやきの大家だと思ってます
119 ケヤキ けやき けやきらしゅうございます
121 ケヤキ けやき けやきを切るか
121 ケヤキ けやき けやきの木だそうで
121 ケヤキ けやき けやきの木があるんだね
121 ケヤキ けやき けやきの木を切っても
121 ケヤキ けやき けやきの木に関係あることなんだね
122 ケヤキ けやき ばかでかいけやきの木が
122 ケヤキ けやき けやきの木のために
123 ケヤキ けやき けやきの木の方を正面に立てる方が
123 ケヤキ けやき けやきの木になりました
123 ケヤキ けやき けやき一点張りです
123 ケヤキ けやき 一本のけやきも切るな
125 ケヤキ けやき けやきの木を切るなと言っても
125 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も切るな
130 ケヤキ けやき この木は切られる運命にあると思います
131 木は切られる
132 ケヤキ けやき あのけやきの木と心中です
132 ケヤキ けやき けやきの木も
132 ケヤキ けやき あのけやきの木にこもっておりますからね
132 ケヤキ けやき あのけやきの木は
133 ケヤキ けやき けやきの木は残さんといけませんな
133 ケヤキ けやき けやきの木の方に関しては
133 ケヤキ けやき 大きな樹枝をひろげているけやきの木を見あげた
133 いい木ですな
133 ケヤキ けやき 「いいけやきの木ですな」
134 ケヤキ けやき けやきの木は自由にさせませんよ
134 ケヤキ けやき 一本のけやきの木も切るな
134 ケヤキ けやき けやきの木の都を作れ
136 ケヤキ けやき けやきに身も心も捧げている人物であった
136 ケヤキ けやき けやきの木の心までよく判るという人物であるから
137 ケヤキ けやき けやきに対する愛情に
137 ケヤキ けやき けやきの木の都をお作りになるとお書きになっていましたが
137 ケヤキ けやき けやきに関する造詣と知識も相当なものらしかったし
137 ケヤキ けやき 東京のけやきの木の中で立派なのを
137 ケヤキ けやき 「いけません、もう東京のけやきは」
138 ケヤキ けやき この時期のけやきは立派でございます
138 ケヤキ けやき 老木と言われたり
138 ケヤキ けやき けやきはよろしゅうございますな
138 ケヤキ けやき 東京にあるけやきの木で高齢のものは、大体三百年ぐらいのものかと思います
138 ケヤキ けやき 「そういうけやきの木を見せていただきたいですね」
138 ケヤキ けやき 「ほう、けやきの木の壮年期は二百年から三百年ですか」
138 ケヤキ けやき けやきの木が本当に堂々たる貫禄を持って参りますのは
139 老木 老木は、そうたくさんございません
139 老木 「そんなにたくさん老木がありますか」
139 ケヤキ けやき けやきの木のために
139 見ていただけない木は悲しむことでございましょうが
139 若く威勢のいい木の方にも
139 ケヤキ けやき けやきの竝木も
140 ケヤキ けやき いけやきの木がいやがるかも判らん
140 ケヤキ けやき けやき、けやきで、一生生きた老人に
140 ケヤキ けやき けやきという木は神経質だからな
140 ケヤキ けやき けやきの木を見に行くんだ
140 ケヤキ けやき けやきの木に好感を持っているとも
140 ケヤキ けやき けやきの木を見て回る
140 ケヤキ けやき けやききちがいの老人と一緒に
140 ケヤキ けやき けやきの木にきらわれるような
141 ケヤキ けやき 「けやきの木の下で休むこともあるでしょう」
141 ケヤキ けやき けやき日和でございます
142 ケヤキ けやき けやきの木がいやがると申します
142 ケヤキ けやき 小学校の校庭に最年長者のけやきがございます
142 ケヤキ けやき けやきの木が悦んでいる様子が
142 ケヤキ けやき けやきどもも悦ぶことでございましょう
142 ケヤキ けやき けやきの木を見に出かけるような
143 ケヤキ けやき けやきの木の怨霊の為せる業だ
143 ケヤキ けやき やはりけやきの木に関することであった
143 ケヤキ けやき くるまが一台ふえると、けやきが一本枯れて行く
143 ケヤキ けやき 東京にはけやきの竝木がございました
143 ケヤキ けやき けやきの祟りだ
144 なるほど木というものはみごとなものである
144 木霊 木霊 木霊、木魂というような言葉もございますし
144 木には霊魂が宿どっております
144 樹齢何百年というような木には
144 人間も木のようでございましたら
144 木の寿命には及ばないにしましても
144 木は性が自然で
144 木の精などという言葉もございます
144 木魂 木魂 木霊、木魂というような言葉もございますし
145 巨木 巨木 二本の巨木の立っている場所に移動した
145 ケヤキ けやき 「けやきもこのくらいになりますと、―」
145 それぞれ幹も立派であるし
145 巨木 巨木 巨木の堂々たる貫禄を掴むことができる
145 「よくこんなところに、こんな大きな木が残っているものですね」
145 ケヤキ けやき 空を見あげない限りけやきの木とは思えない
145 ケヤキ けやき 枝の張り方はけやきであるが
145 巨大な二本の木が飛びこんで来た
146 樹肌 樹肌 老人は樹肌に手を当てたまま言った
146 木の幹もこのようになります
146 明治維新も知っております。空襲も、終戦もしっております。たいした木でございます
146 ケヤキ けやき けやきの巨木に別れを告げることにした
146 ケヤキ けやき まだけやきの木の梢を仰いでいる
146 ほんとうに立派な木
146 この木の前に立つと
146 いろいろなものを見て来た木でございます
146 高い梢を見上げながら
146 樹肌 樹肌 樹肌の上に手を当ててみた
147 あの木の根もとに置いて来ました
148 ケヤキ けやき けやきであることだけは間違いございません
148 ケヤキ けやき その大けやきの梢を眼に収めることはできなかった
148 ケヤキ けやき 「向こうに大けやきの梢がみえます」
148 ケヤキ けやき くるまがけやき通りを抜け
148 ケヤキ けやき けやきの植わっている商店街を走った
148 ケヤキ けやき まだ幼いけやきで
148 ケヤキ けやき けやきの街路樹が植わっておりますから
148 ケヤキ けやき このけやき通りのことをコラム欄に書こうと思った
149 ケヤキ けやき 昔のけやき竝木の一部が残っているのかも知れない
149 モモ 「桃でございます」
149 ウメ 「まあ、梅がきれい」
149 ケヤキ けやき けやきの方では有名な家です
149 その梢がみえている
149 ケヤキ けやき その屋敷内にも何本かのけやきの木があって
149 ケヤキ けやき 一群のけやきの木のところへ行き
150 その木の梢を見上げて
150 ケヤキ けやき けやきの木をごらんになれます
150 ケヤキ けやき 庭の隅に大きなけやきの木が
150 ケヤキ けやき これから見るけやきはあれとは違いますが
150 ケヤキ けやき 老人のけやき病が感染してしまったらしく
150 ケヤキ けやき 「高井戸のけやき竝木はご存じでございましょう」
150 巨木 巨木 みんに喋らせないだけのものをその巨木は持っていた
150 ウメ 「向こうのは梅でございます」
150 モモ 「桃ですか。離れてみると紅梅みたいですわ。向こうにも桃がありますのね」
150 ケヤキ けやき 工場の煙突の右手の方にみごとなけやきが
150 ウメ 紅梅 「桃ですか。離れてみると紅梅みたいですわ。向こうにも桃がありますのね」
151 ケヤキ けやき みごとなけやきの大木が竝んでいる
151 梢の網の目は
151 梢は早春の空を背景にこまかい網の目をひろげている
151 梢を見あげていた
151 防風林 防風林 「昔、防風林として、屋敷の周りに植えましたものの残りでございます」
151 並木 竝木 竝木の一部が取り残されている感じである
152 ケヤキ けやき これだけのけやきがあるんですから
152 「でも、きれいですものね、梢が」
153 ケヤキ けやき けやきの木の幹を見あげるにはいいが
154 ケヤキ けやき 必ずけやきの木があった
154 ケヤキ けやき けやき竝木と言っても
154 並木 竝木 竝木の名残であることには違いなかった
154 並木 竝木 立派な竝木であったものが
154 ケヤキ けやき 地上に降り立ってはけやきの木を眺めた
154 ケヤキ けやき けやきの木の梢を仰ぐことはなかった
154 並木 竝木 みごとな竝木とは言えなかった
154 ケヤキ けやき 数本のけやきが寄り添うようにして立っていることもあった
154 ケヤキ けやき けやき竝木があることもあけば
155 ケヤキ けやき 必ずけやきの木があり
155 ケヤキ けやき 「神明町のけやきと、荻窪の八幡神社のけやきは、もう百年ほどいたしますと、みごとになると思いますが、奥様は、どちらのけやきがお好きでございますか」
155 ケヤキ けやき けやきの木がある以上は
155 並木 竝木 「竝木では、五日市街道の竝木がまあまあでございますな」
157 樹木 樹木 樹木というものは病気になっても
158 ケヤキ けやき けやきの木を語る資格はないと思いますわ
158 ケヤキ けやき けやきの生まれ変わりだ
158 ケヤキ けやき けやきのところへ行ったんだ
160 巨木 巨木 巨木の胴体だけが
160 ケヤキ けやき 老人はけやきの木を上から下へと眺め渡すようにして言った
160 巨木 巨木 巨木は巨木だが
160 ケヤキ けやき けやきの巨木が一本立っていた
160 ケヤキ けやき 「なるほどけやきの木がありますな」
161 木の肌に触ってみた
161 巨木 巨木 あとは巨木そのものに語りかけるように
161 この木の生まれつきはあまり倖せであるとは言えません
161 巨木 巨木 巨木の周囲を回っていたが
161 元気で梢を高く伸ばしていた頃は
162 きょうお目にかけた木の中では、これだけが名が出ておりません
162 この死んだ木につき合っていただきまして、本当にありがとうございます
162 老人はゆっくりと木をふたまわりほどすると
162 私がこの木に始めて会ったのは
162 「これは有名な木ですか」
162 巨木 巨木 枯れた巨木の周囲をゆっくりと回った
163 ケヤキ けやき 夢にもけやきの木が出てくる
163 ケヤキ けやき 眠るときもけやきの木のことを考えるんでしょうね
163 巨木 巨木 確かにけやきの巨木は他界し、いま老人はその死を悲しんでいるに違いないのであった
163 ケヤキ けやき けやきのもとを離れると
163 ケヤキ けやき けやきのことを考え
163 ケヤキ けやき ご飯を食べながらけやきのことを考え
164 ケヤキ けやき 「おかげで、けやきの木をずいぶん見ましたわね」
164 ケヤキ けやき けやきでございます
164 ケヤキ けやき 「あそこにあるのはけやきの木でしょう」
164 ケヤキ けやき けやきらしい木の梢がかたまって浮き上がって見えている
165 サクラ 桜は大分おくれるのではないかという新聞の報道だった
177 ケヤキ けやき ゴルフの代わりにけやきの木を見に行きましょうか
177 ケヤキ けやき けやきもけやきだが、きょうはいやだった
179 ケヤキ けやき 「わたし、これからけやきを見に行きます」
181 サクラ 無人の集落に桜の花だけが咲いているような気がする
182 サクラ 桜といっしょにライラックも枝々を白い花で飾った
182 小さい木ばかりである
182 アンズ 杏、みずき、れんぎょう、ぼけ、といった木が花をつけ、
182 ウメ それが梅が咲きだした頃から
182 ツバキ 寒椿 玄関の横手で寒椿が花をつけていたぐらいである
182 レンギョウ れんぎょう 杏、みずき、れんぎょう、ぼけ、といった木が花をつけ、
182 ミズキ みずき 杏、みずき、れんぎょう、ぼけ、といった木が花をつけ、
182 ボケ ぼけ 杏、みずき、れんぎょう、ぼけ、といった木が花をつけ、
184 レンギョウ れんぎょう 黄色いれんぎょうの花が咲き
184 ライラック ライラック 純白のライラックの花が咲き盛っている
186 ケヤキ けやき けやき竝木を見て来た
187 ケヤキ けやき けやきの木って、たいへんなものですわ
187 ケヤキ けやき けやきマダムになりきっている感じである
187 どの枝も芽が吹き出していて
187 ケヤキ けやき 「この前は冬眠中のけやきでした。それは、いまは眼を覚ましています。けやきの本当のきれいさを知るには、いまのけやきをごらんにならなくては」
188 ケヤキ けやき けやきと話をし、けやきの相談にのってやり、けやきが悲しいときはいっしょに悲しみ、けやきが嬉しい時にはいっしょに悦んでやる
188 ケヤキ けやき これからけやき老人みたいになるよ
188 ケヤキ けやき けやきを見て歩くなどということは
188 ケヤキ けやき 新緑のけやきは美しいに違いない
188 まだ見て貰いたい木がたくさんあるんですって
199 モモ 桜と桃、それにこぶし、ライラックなどの白い花が、
199 サクラ 桜と桃、それにこぶし、ライラックなどの白い花が、
199 ライラック ライラック 桜と桃、それにこぶし、ライラックなどの白い花が、
199 コブシ 辛夷 桜と桃、それにこぶし、ライラックなどの白い花が、
203 雑木 雑木 山の雑木に覆われた斜面に眼を当てると
204 モクレン 木蓮 「この辺は木蓮が多うございますね」
209 コブシ 辛夷 木蓮の花も見えれば、こぶしの花も見える
209 モクレン 木蓮 木蓮の花も見えれば、こぶしの花も見える
210 ケヤキ けやき けやきの大きいのがあるかどうか
210 ケヤキ けやき もしけやきの老木でもあるなら
210 ケヤキ けやき 「けやきでございますか、けやきはどうも、―銀杏の大きいのと、もみじの大きいのはございます。もみじは日本一ということになっております」
210 イチョウ 銀杏 銀杏の方も立派でございます
210 イチョウ 銀杏 銀杏の方も日本で何本かの中の一本だろうと思います
210 イチョウ 銀杏 「それが、銀杏ともみじが同じところに並んでおります」
210 モミジ もみじ 「けやきでございますか、けやきはどうも、―銀杏の大きいのと、もみじの大きいのはございます。もみじは日本一ということになっております」
210 イチョウ 銀杏 「けやきでございますか、けやきはどうも、―銀杏の大きいのと、もみじの大きいのはございます。もみじは日本一ということになっております」
210 モミジ もみじ 「それが、銀杏ともみじが同じところに並んでおります」
211 イチョウ 銀杏 銀杏やもみじにまで手をのばしたら
211 モミジ もみじ 銀杏やもみじにまで手をのばしたら
211 モミジ もみじ その銀杏ともみじの巨木をみることを、半ば諦めていた
211 巨木 巨木 二本の巨木をみるのは
211 ケヤキ けやき けやきだけでも持て余しているところへ
211 イチョウ 銀杏 その銀杏ともみじの巨木をみることを、半ば諦めていた
213 雑木 雑木 雑木の新芽がさぞ美しいことだろうと思われたが
215 ケヤキ けやき けやきとは異なった立派さがあった
215 モミジ もみじ もみじの大木は
215 モミジ もみじ 銀杏ともみじの大木が立っている
215 イチョウ 銀杏 銀杏ともみじの大木が立っている
215 巨木 巨木 二本の巨木であった
215 ケヤキ けやき けやきに限らず
215 巨木 巨木 巨木ともなれば
215 モミジ もみじ もみじの方はいかにも壮年の感じである
215 イチョウ 銀杏 「銀杏ですかいな、これが」
215 イチョウ 銀杏 「銀杏の方が珍しいのでしょうか。こちらだけ特別な指定を受けています。」
215 イチョウ 銀杏 もう一本の銀杏の方へ眼をやって
215 イチョウ 銀杏 銀杏は銀杏で大きかった
215 モミジ もみじ まずもみじの巨木を見上げた
215 いかなる木でも立派だと思った
216 イチョウ 銀杏 銀杏でそのくらいのものはないかも知れない
216 モミジ もみじ このもみじの方がいい
217 モミジ もみじ もみじを見上げながら考えていた
217 ケヤキ けやき あのけやき老人は立派だよ
217 木を見たかったら木ばかり見るんだね
217 モミジ もみじ このもみじのように
220 樹木 樹木 樹木の若葉が一つの緑の固まりを造る
220 緑という色の交響楽である
220 若葉 若葉 若葉の頃は遠く過ぎ去ってしまっている
220 東京に緑がなくなってしまったということだ
221 青葉しげれる、さくらいの 里のわたりは夕まぐれ 木の下蔭に駒とめて
221 青葉 青葉 青葉しげれる、さくらいの 里のわたりは夕まぐれ 木の下蔭に駒とめて
221 青葉 青葉 青葉の木陰というものが
221 木陰 青葉の木陰というものが
221 青葉 青葉 青葉茂れる、さくらいの
222 木の下蔭の空間が
222 木の下蔭の空間に
222 木の葉 木の葉の茂っている
223 ケヤキ けやき 「そのけやきは、どこにあるの」
223 ケヤキ けやき 老人の方はけやきである
223 ケヤキ けやき けやきのことばかりやっているわけには行かないでしょうから
223 若葉 若葉 いま若葉を吹き出そうとしている。ぜひ見に来てくれないか、
226 樹木 樹木 樹木に眼を注ぎやすいように
226 ケヤキ けやき そのけやきの木をみることですからね
227 「夢にその木が出て来たと言っていましたね」
227 ケヤキ けやき けやきの木の精が出て参りました
227 若葉 若葉 若葉の傘の下に立ちますと
227 ケヤキ けやき いっぽんのけやきの木であることが判りました
227 若葉 若葉 美しいけやきの若葉のしげみがございます
228 ケヤキ けやき けやきの木の精から文句が出るかも知れない
228 若葉 若葉 今年の若葉はとりわけ美しいに違いなく
228 木の精が夢の中にまだ現れたくらいですから、
228 ケヤキ けやき とにかくけやきの木の精の招待を受けたのでございますから
228 ケヤキ けやき けやきの木の精は申したのでございますが
228 ケヤキ けやき けやきの精が言った通りでございました
229 ケヤキ けやき けやきのことを語ると
229 ケヤキ けやき けやきの木を見に参りますときは
230 ケヤキ けやき けやきの木を見せて貰うお返しに
230 ライラック ライラック 時折薄紫のライラックの花が眼についた
230 ケヤキ けやき 眼に触れたけやきの巨木の所在でも
231 ケヤキ けやき けやきの木にばかりつき合っているわけには行かなかった
231 ケヤキ けやき いくらけやきの若葉が美しくても
231 見てくれと木の精が言っただけのことはございます
231 ケヤキ けやき けやきの木と同じでございます
231 ケヤキ けやき みごとなけやきの巨木が一本
232 ケヤキ けやき けやきの木にも
232 あの木は長く生きてきたが
232 あの木は生き続けることだろうと思う
232 ケヤキ けやき けやきの木との約束も果たすことができました
232 あの木はまだ何百年も生きることでございましょう
232 ケヤキ けやき あのけやきの木などの眼には
233 木というものは長生きができるのでございましょう
234 木も、あれだけになりますと、たいしたものでございます
234 ケヤキ けやき 「きのうけやきを見に行ったんですか」
234 ケヤキ けやき けやきに夢中になるのとたいして変わりなかった
236 シラカバ 白樺 ぼつぼつ白樺が見えて参りました
236 シラカバ 白樺 「この辺の白樺は、どうもきょう芽吹き始めたといったところでございますな」
250 木自身が墓標となっています
250 ここは木の墓地ですよ
250 死んだ木の立派さには思いをいたす余裕はございませなんだ
250 やはり木というものは、何百年も生きるだけあって、立派なものでございますな
259 ケヤキ けやき けやきの木を人手に渡すまい頑張っていた
259 バラ バラ 「赤バラも、白バラも、しっとりと落ち着いた色をしている」
259 バラ バラ バラは梅雨の時が一番きれいに見えるね
259 雑木 雑木 雑木の緑も重い
259 バラ バラ 「そうかな、からっと晴れた時の方がきれいではないのかな、バラは」
269 ケヤキ けやき けやき社長に一言
269 ケヤキ けやき けやきを論じ
271 ケヤキ けやき けやき老人よ
271 ケヤキ けやき けやきの木が街路樹として適当なものであるかどうかは
271 ケヤキ けやき けやきの木ばかりで埋まってしまったら
271 ケヤキ けやき けやきの木、けやきの木と
271 ケヤキ けやき けやきの木のことばかり
272 ケヤキ けやき 自分がけやきの木が好きだから
272 ケヤキ けやき けやきの木が街路樹としていかに不適当であるか
272 ケヤキ けやき けやきの木に文句をつけているが
272 ケヤキ けやき けやきの木以外の樹木に無関心というわけではないのである
272 ケヤキ けやき このけやきの木に関する部分も
272 ケヤキ けやき けやき老人の場合は
272 ケヤキ けやき けやきの木、けやきの木と
272 ケヤキ けやき けやきの木からはなしなさい
272 ケヤキ けやき けやきの木で東京の街を埋めて
272 ケヤキ けやき 一本のけやきも切るなとおっしゃる
280 モモ オドロキ、桃の木、サンショウの木というのはこのことである
307 ケヤキ けやき 「けやきが肝臓に来た?驚いたな」
307 ケヤキ けやき けやきの木のことで
307 ケヤキ けやき その木の幹の下のほうが
307 ケヤキ けやき 大きなけやきの木があって
307 ケヤキ けやき 「けやきの木も、同室の人ですか」
308 ケヤキ けやき 「おや、けやきの木が出て来ました」
312 アジサイ あじさい 薄紫のあじさいの花だけが咲いている
312 アジサイ あじさい あじさいの株の根もとに
312 ケヤキ けやき けやきの世話などやく暇があっら
313 緑一色の庭の中で
313 アジサイ あじさい 生き生きと花をつけているのはあじさいである
313 ウメ 入梅 入梅というものはあるんだ
313 ウメ 入梅 入梅の頃だと言うのを聞いたことがあり
313 雑木 雑木 雑木の緑はやたらに重たく
314 アジサイ あじさい あじさいの花の紫色に心を吸われながら
325 ケヤキ けやき けやき老人が訪ねて来た
326 ケヤキ けやき けやきの会では
326 ケヤキ けやき けやきを守る運動を迷惑に思う人間もいる
326 ケヤキ けやき 「けやき、ねぇ」
326 ケヤキ けやき けやきを守る集まりとし
326 ケヤキ けやき けやき同好会といった
326 ケヤキ けやき けやきの木さえなくなりかねない
326 樹木 樹木 樹木という樹木を切られ
326 ケヤキ けやき けやきを守る会
326 ケヤキ けやき けやきを守るのは大切なことだが
327 ケヤキ けやき けやきだけに絞っておけば
327 ケヤキ けやき けやきに関することは一切合財―
327 ケヤキ けやき けやきだけの運動にしても
327 ケヤキ けやき けやき、けやきと言っているけやき気違いもございます
327 ケヤキ けやき けやきだけにしぼっておきましても
327 樹木 樹木 広く樹木を愛する運動にしたら
327 ケヤキ けやき けやきに関する一切の相談を引き受けることになります
327 ケヤキ けやき 真にけやきを守ることにはなりません
327 ケヤキ けやき けやき協会ということになるね
327 ケヤキ けやき けやき気違いはけやき、けやきで、けやきだけでございます
328 ケヤキ けやき けやき、けやきと言っている連中は
328 ケヤキ けやき けやき、けやきと言っている連中には有名人はございません
328 ケヤキ けやき けやきの木のいいのがあると聞くと
328 ケヤキ けやき 一本のけやきの木を守るためには
328 ケヤキ けやき けやきに関する悶着があれば
328 ケヤキ けやき けやきを守る運動に加わった以上
330 ケヤキ けやき けやきというけやきが泣き出してましょう
330 ケヤキ けやき けやきの木を守るための講演会
330 ケヤキ けやき けやき老人の顔を
330 ケヤキ けやき けやき老人は急に顔を明るくして言った
330 ケヤキ けやき 枝をふり、葉をふり、おいおい泣き出すことでございましょう
331 ケヤキ けやき けやきを守る会の会長になった
332 ケヤキ けやき けやきの木の好きな連中の集まりなんだ
332 ケヤキ けやき けやきの随筆を書いたということで
334 ケヤキ けやき けやきのエッセイを書いた
334 ケヤキ けやき けやき愛好家が集まって
334 ケヤキ けやき またけやき、けやきで行きましょう
334 ケヤキ けやき けやきを守る会を結成することになり
335 ケヤキ けやき けやきだけの町になるわけでもない
335 ケヤキ けやき けやきの木で迷惑を受けている人は
335 ケヤキ けやき けやき嫌いの人も、どうかこの運動を目の仇にしないであたたかく見守って貰いたい
335 ケヤキ けやき けやきの木を守る会であるから
335 ケヤキ けやき けやきの木だけが、その葉を落としてしまったことでも判るだろう
335 けやきは空気の汚染にも一番弱い木である
335 ケヤキ けやき けやきの嫌いな人たちは
335 ケヤキ けやき けやきが嫌いだという人もある
335 ケヤキ けやき けやきを以てあらゆる樹木を代表させているようなものである
335 樹木 樹木 あらゆる樹木を
335 ケヤキ けやき けやきを守る精神は
335 ケヤキ けやき けやき以外の木は守らぬというわけではない
335 ケヤキ けやき けやきを守ると言っても
335 ケヤキ けやき けやき老人なり、けやきマダムなり
335 ケヤキ けやき けやきの随筆がのるという日の夕方
335 ケヤキ けやき 枯れたけやきは
335 ケヤキ けやき けやきを大切にすると言っても
335 ケヤキ けやき けやきに関しての悶着の相談も引き受ける
335 ケヤキ けやき けやきを守るための
335 ケヤキ けやき けやきを守る会
335 ケヤキ けやき 一本のけやきを守ることである
336 ケヤキ けやき けやきを守る会の会長としての
336 ケヤキ けやき けやきを守る会・結成
336 ケヤキ けやき けやきを守る会の結成にまで発展した
336 ケヤキ けやき けやき随筆は
336 ケヤキ けやき けやき愛護の運動を展開することになった
337 ケヤキ けやき けやきの相談なんて
337 ケヤキ けやき 相手がけやきではね
337 ケヤキ けやき けやきを守る会結成の小さい記事と
338 ケヤキ けやき けやきを守るためには
338 ケヤキ けやき けやきの老木があって
339 ケヤキ けやき 名前は呼ばないで、けやき、けやき―
339 ケヤキ けやき けやきとなると
340 ケヤキ けやき けやき老人からも電話がかかってきた
340 ケヤキ けやき 日本中のけやきの木が
340 ケヤキ けやき 「まあ、けやき老人のところだろうね」
340 ケヤキ けやき けやきの犠牲者です
340 ケヤキ けやき けやき老人の安見が先に姿を現し
341 ケヤキ けやき けやき教とでも名を付けますか
341 ケヤキ けやき けやきのはえていそうもない地方から
341 ケヤキ けやき けやき教
342 ケヤキ けやき みな私以上にけやき気違いで
342 ケヤキ けやき けやきを守る会の講演会を
343 ケヤキ けやき けやきの木を代表しまして
343 ケヤキ けやき 「ほう、四、五百人!けやきのために」
344 ケヤキ けやき けやきが枯れかかっててるとか
344 ケヤキ けやき けやきが切られかかってるとか
344 ケヤキ けやき けやき、けやきで一生やってきた者だけがしゃべるんだ
344 ケヤキ けやき けやきの救援運動を
345 ケヤキ けやき けやきのためとあれば
345 ケヤキ けやき けやきのために要する旅費
346 ケヤキ けやき 「けやきの連中はなかなかうるさいですね」
346 ケヤキ けやき けやきの講演では集まりっこないというんです
346 ケヤキ けやき けやきを守る会主催
346 ケヤキ けやき けやきの音頭の発表会とでもいうのであけばともかく
348 ケヤキ けやき けやきから多少はずれるがね
348 ケヤキ けやき けやき老人に声をかけると
351 ケヤキ けやき けやきの木がどんなに美しいかを知りました
351 ケヤキ けやき けやきの木を守りたいと
351 ケヤキ けやき 生命を投げ出したけやきの木が
351 ケヤキ けやき 日本の美しいけやきの木を
351 美しい林が
351 ケヤキ けやき けやきの木は日本だけのものかもしれない
351 ケヤキ けやき けやきに似た木はない
351 ケヤキ けやき けやきの木のことが書いてあります
351 樹木 樹木 美しい樹木で
351 ケヤキ けやき けやきの木が好きだった
352 ケヤキ けやき けやきの木が風から家を守ってくれていました
352 ケヤキ けやき 娘にけやきという名をつけたんです
352 ケヤキ けやき けやきの木に囲まれておりました
352 ケヤキ けやき けやきという名をつけたかというと
352 ケヤキ けやき けやきという名でした
352 ケヤキ けやき けやきの木のことを話すとなると
352 ケヤキ けやき けやきの木の現状について
352 ケヤキ けやき けやきの木も切られてしまいました
353 ケヤキ けやき 松の木も、杉の木も、けやきの木も
353 マツ 松の木も、杉の木も、けやきの木も
353 ケヤキ けやき けやきの木を
353 木という木には
353 ケヤキ けやき けやきの木を救けるためには
353 ケヤキ けやき けやきにだって
353 ケヤキ けやき けやきの木が悦んでくれる
353 ケヤキ けやき 一本のけやきを救ける度に
353 スギ 松の木も、杉の木も、けやきの木も
353 ケヤキ けやき みんなけやきに注ぎこんで来ました
353 ケヤキ けやき 大けやきです
353 ケヤキ けやき けやきの木を助けて来ました
353 ケヤキ けやき けやきの木の供養のために
353 ケヤキ けやき 娘けやきの供養のために
353 ケヤキ けやき みんなけやきに化けております
354 ケヤキ けやき けやきの精が夢に出て参りまして
354 ケヤキ けやき けやき、けやきで、けやきだけを特別に考えてまいりましたが
354 木という木全部を
354 この地球上の木が
354 木を切って木との強調を破りました
354 木を見ると
354 木を見ても
354 一本の木も切ってはいけない
354 木も、草もみないきものでございます
354 ケヤキ けやき けやきという替りに、もっと広く自然と言うべきだという考えになっております
356 ケヤキ けやき けやきの木の怒りによるものでございましょう
358 木を守れ
358 ケヤキ けやき けやき老人
358 ケヤキ けやき けやきを、もっと広く自然を守ろうとしているか
358 ケヤキ けやき けやきを守る会
359 ケヤキ けやき けやき老人も立派でした
360 ケヤキ けやき 「コンクリートをはがして、けやきでも植えないといけませんな、子供のために」
360 ケヤキ けやき けやき老人をまん中にして
360 ケヤキ けやき けやきの木の相談に来たものらしかった
360 ケヤキ けやき けやきの木は正直でございますので、もうだめだとか、もう少し生かせておいてみてくれとか、そんなことを正直に申します
360 ケヤキ けやき そのけやきを見せていただきましょう
361 ケヤキ けやき けやきのことに夢中になりそうである
  1. あすなろ物語
  2. 天平の甍
  3. 欅の木

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