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恋人の条件 12月27日

 自分の恋人を褒める時、なんと言うだろう?数ヶ月ここで住んでいて感じるのだがやっぱり感覚が違う。必ず自信を持って褒める言葉は「俺の彼女は『白い』のでかわいい。」といった感じである。
白いにもいろいろあって、アジア的に白いといった感じである。西洋人の真っ白でそばかすはだめみたい。極端にいうと、男女問わず「白い」と必ずもてるのである。そんなこと、すぐに反論したくなり、「本当は性格がいいから、好きなんでしょ!」と言うと
「もちろん。でも、白いんだ。」とのろけ話に花が咲く。とにかく「白」にこだわ。
肌が白い人はインドネシア華僑がやはり多く、華僑なので商売で成功してお金持ちといった考えが定着してる。
バンドンの華僑の10年来の友達、現在26歳のナイスレディー、彼氏は歯医者。同じクリスチャンで宗教問題なし。経済的にも大丈夫。しかし、彼女は好きだけど結婚できないとのこと、
「今は、彼だけど・・・家族が認めないわ。」と最近の悩みはそれ1点。
「でも、好きなんでしょ。あなた達が好きなら、いいじゃない。」
「だって、彼、色が黒いもん。」
「「は~~~?」
「おとうさんにも、今は楽しくつきあってもいいが、彼は「黒い」からやめなさい。って言うの。できれば同じチャイニーズかな?やっぱり。実際、私も親戚に恥ずかしいしね。」
「は~~~?恥ずかしいって?本当に、それが問題なの?そんな感情でよくあれだけイチャイチャしてくれるね!」
彼も彼でどうして、彼女が好きかと聞いたら「白くてかわいい」だった・・・白い?この信じられない会話は衝撃だった。あんなに仲がいいのに、肌の色を問題にするなんざ、「人権侵害」も甚だしい!しかし、ここインドンネシアその裏にある社会がそうしたものを「常識」にしてる。友達に聞いてもよくある話だそうだ。
民族をひとくくりに出来ないこの国、根に持つ問題はシビアである。
子どもでさえすでに大人の洗脳を受けて、
「日本人のみかんよりも私の手の方が白かった」ともう嬉しそうに、言いまくってる。日本の今はなきガングロなんて絶対に信じてもらえない話である。
日焼けにお金を使うなんて、論外も論外である。
でも、ここまで「白」にこだわるのも、人の気持ちの中にもともと「白」に対する。そういった感情があるのかな?ともちょっと思った。

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