中川さんは御自分の会社の経営の他に大阪木材工業団地協同組合の理事長を始め多くの公職を努めておられましたが、私たち大青協の現役会員にとりましては後輩思いの面倒見の良い優しい先輩というイメージでした。
中川さんは自分が寸暇を惜しんで勉強された成果や日本中を飛び回って掴んでこられた貴重な情報を、中川さん自身で分かりやすく分析されたうえで私達大青協会員に惜し気もなく教えて下さいました。
なかでも私にとりまして最も印象深く又感謝していますのは、昭和63年3月18日と19日にに大阪で開催致しました第33回日本木青連全国会員大会の際に中川さんから物心両面から多大な御援助を頂いたことです。
私はこの大会の実行副委員長と講演会担当委員長を務め、『木を考える』というメインテーマでシンポジウムを企画し中川さんに木材業界人を代表してパネラーをお願いしたところ、中川さんはシンポジウムの趣旨に賛同して頂きお忙しいにも拘らず喜んでお引受け頂いたうえにシンポジウムの進行に関して先輩として懇切丁寧に御指導をして頂きました。
このシンポジウムには木材関連の各界から著名な方々をパネラーとしてお招きしましたので担当委員長の私にとりましては準備から実行まで緊張と不安の連続でしたが、中川先輩がパネラーの一人としておられるうえに何でも相談にのって頂けるという安心感で私の心が落ち着いたのが昨日のことのように思い出されます。
この木材シンポジウムの時に大変なお世話になったことに改めて感謝致しまして中川先輩の御冥福をお祈り致します。