中川藤一君が理事長に就任されてからは、益々光彩を放ち、木材に関する研究、情熱等、本人の著書を御恵送頂き、その含蓄の深さに驚いていた一人でした。
偶々私が全国工場団地の会長を拝命した昭和六十年に、此の人に色々相談申し上げて、中小企業振興に御助力を願いたいと思い昭和六十一年より全国の常任理事に御就任を願い、併せて大阪府工場団地の会長として、諸施策の立案に御参画をお願いした次第でした。
度々開かれた、東京での理事会では、終始理路整然と大局的に物事を考え、自分の考えを披露して、会議そのものに活力を与え、大いに、御活躍を頂き、私自身、早い機会に副会長をお願いせねばと考えて居りました。
本当に惜しい人を失いました。
忽然として此の世を去った親友の………今更言葉もありませんが、全国の同志である工業団地の百八拾名に余る理事長を代表して、業界に尽された業績を偲び、その遺志を果さん事を念じつつ、又御遺族によってその志を完うされん事を、ひたすら願うや切。