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木材流通

第4章 木材供給の変化をどう見るか

アメリカ、カナダの原木、製品コストと国産材対比

アメリカ、カナダの原木、製品コスト(昭和五八年下期時点)を計算すると、ほぼ以下の表A、表B、表Cのようになります。 原木の取引基準や製材の考え方が根本的に異なるほか外為相場の変動もあるので、正確な対比は不可能ですが、部分的に抜き出して対比すると、表Dのようになります(日本は国産杉の中目)。

 以下から見ても、立木代金手取り金額は、国産材と米材ではほぼ倍、カナダ材から見れば国産材の場合は一五倍になります。これで海上運賃が高くなればなるほど、この差は開きます。その上に、日本の伐採搬出費を合理化すればするだけ、日本の方に軍配が上がることになります。 昭和五七年の時点でアメリカから日本までの運賃+チャージ一万二、六〇〇円が、昭和五八年一二月時点で一万〇六二円と運賃が下がった分だけ国産材がしんどくなったのです。しかし、運賃はここらが底でしょう。

表A 米材原木の生産輸入想定価格例
表B 米ツガ製材の生産輸入原価試算
表C 国産杉中目製品の原価試算
表D 日本、アメリカ、カナダの木材スト比較コ
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