この撮影は、上之保村への木壁画施工〔98年9月4-5日〕の際に山道3時間走り訪れた地である。
途中、国道沿いの白鳥町の木遊館に立ちより木製品などを購入した。
きれいな川、杉、ヒノキが美しい山のシルエット、道には多くの花という、自然のすばらしい所である。
いとしろ大すぎの周辺の杉もかなりの大きさで市町村の指定の樹木以上の大きさがある。
車で近くまで行けるとのことであったので、白山登山道まで車でいった。
10台ぐらい駐車できるりっぱ駐車場とトイレなどがあり、これは楽だと思った。
この巨樹は山頂ということで階段を上りは始めたら、20段ほどのところで息切れがしてきた。
途中で4人の老人男女にすれ違い「こんにちは」と声をかけられ、あわてて「こんにちは」と応える。
20分ほどで頂上に着くと 巨樹がみえてきた。
「ウソ!ウソ!」というのが最初のひとりごとだった。
目の前に、いきなり太いものがにょきと立っているという感じである。
頂上にもかかわらず、湿気がいつぱい、あるくと大地がミシミシと音をだしている。
夕刻にもかかわらず、付近の感覚からは早朝のようにすがすがしかった。
余談だが、駐車場には先ほどすれちがった4人の老人男女がいて、「おや、はやいね、木をみてこなかったのかい」と
話しかけられた。写真をとってきたことを話すと「それにして早いもんだ、若い人はちがうな」 といわれ、私も大先輩から
みれば、若者かと内心喜んだ次第です。
付近の景色
下記、白鳥までの途中、あまりにも綺麗な景色だったのでおもわずシャッターをきった。
長良川鉄道 ぼくのう駅から直線距離で8.4キロ
、長良川鉄道 ぼくのう駅から道路に沿って
駅から徒歩3時間30分
撮影日、撮影者
98年 9月4日 中川勝弘撮影
撮影機材
エプソン EP-100、日立 MP-EG
交通
駐車場あり
一般的な解説
スギ科。常緑針葉高木。日本特産で青森県以南の日本各地に分布する。
土質の種類を問わずによく育つので全国各地に生育しているが、一番よい
場所は、西日のあたらない谷間や北及び北東に面した山谷、山腹である。
さらに、土壌が深く、肥沃で適度の湿気を有する所を好み、乾燥地には不
向きである。スギの語源には諸説があるが、「すぐ木(真っすぐな木)」という説
が有力である。有史以来、伐採とともに盛んに植林が行われたため、もともとの
天然分布は定かではない。東北地方の太平洋側から四国・九州に分布する
スギをオモテスギ、日本海側から北陸・山陰地方に分布するスギをウラスギと
いって区別することがある。人工造林樹種としてのスギは、日本でヒノキの次
に多く、1988年の統計では人工造林全体の約33%である。造林の北限は札
幌あたりで、函館付近でもかなり良いスギ林ができている。特に有名な林業
地をあげると、奈良県吉野、三重県尾鷲、静岡県天竜川筋、大分県日田、鳥
取県智頭などがあり、それぞれが樹葉だや材質等に特長を持つ品種をいく
つか育成している。 スギという名のごとく幹はまっすぐで枝ぶり全体でいうと
円錘状のシルエットになります。成長の衰えたものは先が円くなって卵形に
近くなります。枝下が長く、枝は一般に細めです。樹皮は、赤褐色から暗褐色
で縦に長井割れ目が入り、繊維質で細長くはがれる。木口から見ると辺材は
白色に近く中央の心材は淡紅色から暗褐色で、時には黒っぽいものもあり、
辺材と心材の区別は大変はっきりしている。
年輪幅の広い狭いやその整い方などは、それぞれの樹の成長状態によって
様々である。板目から見ると木理展型的な山型をしていて肌目はややあらい。
又、柾目から見て、細かくて細い平行線がたくさん並んだような材は、年輪が密
ということで、堅くて均一で良い材と評価され糸柾と呼んで珍重される。スギ材
特有の匂いも大きな特長の一つです。材質は、天然木であるか否かによって
かなり違い、またそれぞれの成長経過によって随分左右される。比較的軽く軟
らかく、加工や乾燥も容易でかつ一程程度の強度があるというのがスギの特長
である。 又、縦(繊維方向)に加わる力に対して強く、木理がまっすぐである事や
乾燥や加工がしやすいという点で、建築用材として柱などに適用している。
さらに、赤みは水や虫にも比較的強いので外壁や雨戸にも使うことがある。