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神谷のインドネシア点描

『インドネシアの篤志家、スヘンドリおじさん』の巻き

世の中には凄い人が居ります。
インドネシアに居られるスヘンドリーおじさんもその一人だと小生は確信します。

篤志家スヘンドリおじさん 篤志家スヘンドリおじさん 一年前の10月、名古屋大学とムラワルマン大学の共同研究覚書調印に立ち会うためインドネシア東カリマンタン州のテンガロン地区へお邪魔しました。かつて南洋材の筆頭産地だった地区です。そこで凄い人に出会いました。
ムラワルマン大学林学科アブバカール教授の指導を受けて一人で植林公園を作ってしまったおじさんです。

お名前はスヘンドリー・ヘンドリックさん。ここでは親しみを込めてスヘンドリーおじさんと呼びましょう。

スヘンドリーおじさんの名刺 名刺の裏に記したスヘンドリーおじさんの想い 年のころは定かならず、奥様の御容貌から察しても70歳に手が届くご老体でしょう。このスヘンドリおじさんが自分の土地に植林のアガティスを植え続けとうとう植林公園の様相を呈するほどになっているのです。スヘンドリおじさんは入り口に看板を掲げ中には東屋を設けて美味しいコーヒーを飲みながら休息できる様にしてくれております。

スヘンドリーおじさんは言います。
『地球の自然は皆のもの、自分の都合で壊してよいものではない』
『地球を守る方法の一つが植林ならば、やってみようではないか』
『誰かがやらなければならないことならば、自分がやろう』
『先生の言うことを一つ一つ実行しているうちに植林公園になった』
スヘンドリおじさんの私設植林公園 純真です。使命感のみで私設植林公園を作ってしまうのですから。こんな小さな植林公園を作って何ぼのものか?と、その効果を疑問視する前に、やれることをやろうとする行動力に感じ入ります。

おじさんは聞きかじりの論を唱えます。大学の先生から教えられた論ですので間違いはありませんが果たしておじさんがどの程度理解しているのか疑問です。

でも、おじさんは植えたのです。『誰かがやらねばならぬことなら自分がやってみよう!』と、行動したのです。欲得でなく人間としての使命感から行動したのです。なんやかんやと論は唱えるものの、実際は何もしない現代の日本人に行動の凄さを教えてくれているように思えます。

世の中エコ一色。
原発がこけてからエコに拍車が掛かりました。猫も杓子もエコ。エコを唱えることが正義。『エコって何だ?』、と問われたエコ展開始当初に比べると隔世の感です。木材業界でも大手建材メーカーも大手住宅メーカーも大手商社も『インドネシアのファルカタ』、『中国のポプラ』、『日本の杉』をエコ化のターゲットに据えております。苦節10年、ようやく我々の唱えるエコ(植林木の使い込み)が世の主流となってきたようです。大手が社運を賭けて必死になっているのですからもう我々が声高にエコを唱える必要もないでしょう。。

岩は転がりだしたのです。

その影にゼロからエコを唱え木を植え製品つくりをしてきたスヘンドリーおじさんや我々エコ展21が居るのです。(が…、世の中にその姿は見えません。)
往往にして世の中は、『真似した電気』の名の如く、生みの苦しみを味わった人ではなく真似した2番手が脚光を浴び様に出来ているのです。それでもいいでしょう。結果は出せたのですから。石の上にも3年、エコを唱えて10年。苦節10有余年、世の中の流れが変わる潮目に立ち会えたのですから…。

インドネシアに我々と意思を同じくするおじさんが居ることを知って下さい。おじさんが丹精こめて育て上げたアガティス丸太を製品化させてもらいました。おじさん丹精の結晶をエコ展のムラワルマン大学の小間でご覧下さいませ。



スヘンドリおじさんの丹精1 スヘンドリおじさんの丹精1 測定を見守るスヘンドリおじさん

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