安部公房の小説「第四間氷期」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1959年、文庫本におけるページ数は324ページ

ページ	元樹種	掲載樹種	掲載言葉
5	マツ	古松	数キロメートルにわたって古松の根のような枝をひろげた。
5	根	古松の根	数キロメートルにわたって古松の根のような枝をひろげた。
5	枝	枝	数キロメートルにわたって古松の根のような枝をひろげた。
5	柱	柱	巨大な蒸気の柱が、海雪(マリンスノウ)をつらぬいて
8	サンダル	サンダル	頼木のサンダルの音が遠のいていく。
8	木	木のサンダル	どうしてああ必ずといっていいくらい木のサンダルをはきたがるのだろう?
0	サンダル	サンダル	どうしてああ必ずといっていいくらい木のサンダルをはきたがるのだろう?
46	板	板	私は両頬が板のようにこわばる思いをした。
47	板塀	板塀	板塀でかこった、ビルの工事場があり、
54	木	木のサンダル	調査室の連中がやかましく木のサンダルを鳴らしながら、
54	サンダル	木のサンダル	調査室の連中がやかましく木のサンダルを鳴らしながら、
106	木戸	木戸	乱暴に開けた木戸の音を聞きつけて、
139	接ぎ木	接ぎ木	鱶と犬の接ぎ木なんてことが、お考えになれますか。
156	木造	木造	がっくり方を落とした木造の家並みが、こともなげに窓の外を流れていく。
157	木造	木造	小さな木造の平屋だった。《山本研究所》という木札が、玄関のわきに、
157	木札	木札	小さな木造の平屋だった。《山本研究所》という木札が、玄関のわきに、
159	積木	積木細工	よごれた氷塊の積木細工のようだった。
161	木片	木片	浮かんでいた木片をかかえこむと、噛みくだきなから腹を上にして、
190	森	森の中	なにしろ、魚という魚が、さえずりまくっていますから。森の中の小鳥みたいにね・・・・」
201	格子	格子	幾分ひろく、四方に格子のついたくぐり穴が開いている。
220	棒	飴ん棒	床屋の飴ん棒のようにじれった。
236	枝	枝	からみあった枝の中から、木の幹がその正体を現すのだ。
236	木	木の幹	からみあった枝の中から、木の幹がその正体を現すのだ。
236	幹	木の幹	からみあった枝の中から、木の幹がその正体を現すのだ。
260	板	板	顎の下あたりで板のようにつっぱった。
265	フジ	藤棚	藤棚からこぼれる日差しに洗われた、縁先の光景だったのだから・・・・
265	縁	縁先	藤棚からこぼれる日差しに洗われた、縁先の光景だったのだから・・・・
277	木片	木片	水面に浮かんだ、大小の木片。
297	丸鋸	丸鋸	自動丸鋸です・・・・
310	柱	柱	だからその柱も、海面にとどくはるか手前で
310	林	チューリップの林	海底油田の立ち並ぶ、チューリップの林の上を、そよ風のように
312	根	根	根も葉もない噂というわけでもなかった。
312	葉	葉	根も葉もない噂というわけでもなかった。
312	林	海藻の林	海底第一区の岩沙漠(いわさばく)と海藻の林にかこまれた、
314	林	海藻の林	色とりどりの海藻の林もあり・・・・