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小説と木

樹種「リンゴ」の素敵な文章

リンゴは。

すべての小説での出現ランクは16番目ですが、作家の取り上げは18番目でした。

リンゴの名前を小説に入れた作家は29名います。また1つ以上リンゴの名前を使った小説としては60の小説でした。
すべての小説での出現回数は177箇所ありました。
リンゴが一番出現する小説は山本有三の「リンゴのなみ木」です。

最も出現回数の多い作家は宮沢賢治で28箇所、 次は山本有三で19箇所です。
以下、島崎藤村の18箇所、太宰治の*9箇所、室生犀星の8箇所、林芙美子の7箇所(以下省略)でした。(以下省略)

また小説別では、山本有三の「リンゴのなみ木」18箇所、室生犀星の「杏っ子」8箇所、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」6箇所、島崎藤村の「千曲川のスケッチ」6箇所、林芙美子の「浮雲」6箇所、宮沢賢治の「氷と後光(習作)」5箇所、小川未明の「牛女」5箇所、島崎藤村の「破戒」5箇所、太宰治の「ロマネスク」4箇所でした。(以下省略)

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。リンゴに関する情報と写真はコチラ

夏目漱石の「永日小品」
その片頬の真ん中が林の熟した程に濃い。(133頁)
夏目漱石の「硝子戸の中」
Oは 昔し 林檎の ように 赤い 頰と、人一倍大きな丸い眼と、それから女に適したほどふっくりした輪廓に包まれた顔をもっていた。(29頁)
島崎藤村の「若菜集」
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり(157頁)
やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり(157頁)
島崎藤村の「破戒」
林檎畠を彷徨(さまよ)ったような、楽しい時代は往つて了つた。(158頁)
山本有三の「傷病兵の手がみ」
春になれば、まっしろい雪のようにリンゴの花が咲くのを見ることができます。(153頁)
芥川竜之介の「歯車」
のみならず彼の勧めた林檎はいつか黄ばんだ皮の上へ一角獣の姿を現していた。(224頁)
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」
女の子はまるで絹で包んだ苹果のような顔いろをしてジョバンニの見る方を見ているのでした。(206頁)
宮沢賢治の「楢ノ木大学士の野宿」
大学士はあふむいて空を見る。太陽はまるで熟した苹果のやうで そこらも無暗に赤かった。(266頁)
リンゴの花

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