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手が感じる味 12月6日
「あなたは味を何で感じますか?」と聞かれたら、迷わずに「舌」と答えるだろう。ところが、「本当に舌だけだろうか?」と聞かれたら「目」と言う。でも、友達と、子どもたちと、知り合いと、先生方と何度か手で食べていると実は「手」は味を感じるのではないかと思う。手で料理をさわっているその瞬間からこちらの人はもう、「おいしい」と思っている気がする。なんと得な感覚だろう。そして、手で食べた方が絶対おいしい。それはなんでかわからない。けれども、京料理なんかを手で食べたらきっとおいしくないだろうなあ。おにぎり・すし以外はやっぱり「はし」を使いたい。
「先生も手でたべているの?え~~!」といったメールを子どもからもらった。その後の文は想像におまかせ。子どもが好きなのはまだまだ自分を飾れないところかもしれない。そして、自分を飾れない子どもの方が柔軟な気持ちを持っている。「え~~!」
と言っているその子もまだまだ反応するだけ感心があるのだと思う。この分岐点が大人になるまで山ほどあると思う。
そして、「きたないなあ~~最低」か「そういうこともあるねんなあ。やってみたいなあ。」と思えるか?前者の考え方はいろんなところで道がすくなくなり、後者になると道が増える気がする。
そんな、子どもの「やってみたい」根性、子どもは元々持っていると思う。いつしか、大人が挫いている気もする。人の迷惑や命に関わらんかったら好きなだけ好きなことやらせたら満足する。この満足感、大人でも大事だと思う。「好きなこと」するのに、どれだけその障害と戦ってる小学生がいることか?そして、いつしか戦う事に疲れてあきらめる。満足感を知らない子どもの多いこと。時々、そんな嫌な大人になってないだろうかと自分を心配する。学校で時々出る昼ご飯。
「なかなか、上手に手が使えるようになりました。えらい、えらい。」と校長先生に褒められると、1年生が上手に鉛筆が使えた気分になる。う~~ん満足。
手は味を感じる。