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木の書籍いろいろ

自然を守るとはどういうことか

自然を守るとはどういうことか

  守山弘 著 社団法人農山漁村文化協会  1400円 昭和63年2月25日第1刷発行m序説 雑木林が消えていく  ・雑木林はいま・人為を必要とする雑木林・照葉樹林と硬葉樹林・雑木林は自然破壊の産物か・雑木林を考える三つの視点 第一章 照葉樹林の北上と縄文人  1 照葉樹林の北上   ・最終氷期後の自然史・日本海の誕生と裏日本型植生の成立  2 照葉樹林の北上を支えた生物たち   ・花粉が語る北上速度・ドングリを運ぶ動物・最終氷期の照葉樹林  3 残された落葉広葉樹林   ・人為が考えられる可能性・縄文中期の人口と焼畑農耕の可能性・ソバ栽培の可能性・アワ.ヒエ栽培の可能性・アワ.ヒエはどこからきたか・焼畑に必要な山林面積・退行する落葉広葉樹林と二次林性の落葉広葉樹林  4 二次林性落葉広葉樹林は焼畑の適地だったか・縄文中期以降の二次林の消長・狩猟のための火入れと農耕のための火入れ・遺跡周辺に二次林があった・自然林はどこまで破壊されたか  5 食糧供給源としてまもられた自然林   ・まもられたトチノキ林・トチノキ林の共有・共有制度の発達・トチノキをめぐる動物との競争・縄文人とトチノキ林・食糧としてのシイ.カシ類・民族にみるシイ.カシ類 第二章 雑木林に結びついて生き残った生物  1 カタクリ--雑木林の春植物   ・春植物の生活史・カタクリは照葉樹林では生き残れない・種子を運ぶアリ・アリ散布型植物の移動速度・カタクリはなぜ照葉樹林帯に生き残れたか  2 ミドリシジミ類--落葉広葉樹林に密着した生活史   ・春先のはかないいのち・クヌギだけを食べる遺存的なチョウ・照葉樹に食性を広げたチョウ.広げなかったチョウ・ウラナミアカシジミにみる人と林の関係・武蔵野台地のウラナミアカシジミ  3 ギフチョウ--「暖帯落葉樹林」の住人   ・カタクリに似た生活史・照葉樹林のカンアオイを食べる矛盾・日の当たる場所のカンアオイを食べる・ギフチョウはどこまで分化したか・新たな環境には進出しにくい・本来の住み家は「暖帯落葉樹林」・なぜ南関東に生き残れたか  4 まとめ--雑木林がまもったスプリング.エフェメラル 第三章 焼畑にみる人と自然の結びつき  1 焼畑耕作が植物に与えた影響   ・二次林を更新してきた焼畑農耕・焼畑の輪作形態と地域差・火入れ時の温度上昇・火入れ時の土壌の温度・火入れに強い落葉広葉樹・焼畑耕作と春植物  2 焼畑跡地の積極的な植生回復   ・ススキ、ハチジョウススキの播種.植栽・ハンノキ属植物とヌルデを植える・クリ.コナラ.クヌギを植える・マツ.カラマツを植える・極相林の優占種を植える  3 焼畑跡地に植物を植える技術の起源   ・ハンノキ属植物を植える技術の分布・ヌルデを用いる民俗・照葉樹林焼畑農耕文化と木でつくる正月飾り・「若木迎え」をともなうヌルデの民俗・正月飾りに使われるヌルデ以外の木・「塩の木」としてのヌルデ・ヌルデ以外の「塩の木」・特別に重要なヌルデ  4 焼畑跡地に木本作物を栽培する技術の起源   ・栄養繁殖・火入れと萌芽更新技術・木本作物栽培と根栽農耕文化・古い起源をもつ木本作物栽培・雑木林は「半栽培型植生」・「半栽培型植生」は代償植生か・半栽培という人為による植生の安定 第四章 後氷期の遺存生物は焼畑をどう生きたか  1 焼畑跡地への遺存植物の広がり   ・遺存植物の拡散の可能性・アリによる種子の運び込み・アリによる運び込みが可能な面積と休閑期間  2 焼畑の面積はどう決まるか   ・伝統的な農業形態での焼畑の役割・─九五0年当時の南郷村の農業・明治の農業形態・一戸当たりの畑地面積・アサ栽培の多さ・食用作物栽培の場としての焼畑・クワ栽培の場としての焼畑  3 農事カレンダーにみる焼畑と稲作の競合・春から夏の労働競合・次.三男を集めてのカノガリ  4 稲作導入以前の焼畑面積   ・主穀生産型焼畑の場合・競合を避ける複数タイプの焼畑並存・東南アジア焼畑農耕民の場合・複数筆の焼畑・石斧の伐採可能面積・縄文時代の焼畑の規模・二次林化率・縄文時代の焼畑の造成可能な面積・遺存的な種の生存は可能だったか 第五章 人と雑木林の過去.現在.未来  1 過去--耕地は雑木林と固く結びついていた   ・照葉樹林の大樹海に点在する群島・焼畑から雑木林への変遷・雑木林と水田の結びつき・水田は同面積以上の山野を必要としていた・慣行にみる山林必要面積・畑にも山野が必要だった・苅敷段階以降・何が遺存的な生物をまもってきたか  2 現在--農耕と雑木林の結びつきの解消   ・雑木林の荒廃とギフチョウの消滅・ミドリシジミ類も消えた・樹林の「生長」がもたらしたもの・孤立した雑木林での遺存種の消滅  3 未来--文化としての自然保護   ・群島から孤島へ・「保護区」で自然がまもれるか・環境を全体としてまもる農業・豊な生態系とは・自然保護はなぜ必要か・文化としての自然保護m

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