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屋外での木造構築物

屋外で木材を遊具やデッキその他の構築物に利用するには様々なハードルがあります。しかしあえて木を利用した方がよいと判断し作る場合があります。 景観にはコンクリートや他の人工的なものよりも自然素材である木材を利用した方が感性的に良いことは一般によく知られています。生活が余裕のある国ほど、人が見えるところ、触れるところは自然素材を利用します。この点は日本は木の国と言われますが、欧米諸国よりも少し遅れています。現在の日本での屋外の木造施設の一覧にまとめました。


テーマパーク
大型テーマパーク(東京のディズニーランド、ディズニーシー、大阪のUSJ)など屋外での木製施設です。テーマパークの考えにより木材の利用は大きくことなりますが、USJ)の場合は多くの木材が利用されています。使用材種は、外国産5種、国産材3種。加圧防腐薬剤2種、総木材使用量1200m3(4トン車で200台分)

ウッドデッキ
住宅用ウッドデッキ
レッドシダー、イペ、ウリン等のオーダーメイドデッキ、ガレージやカーポートと併設したデッキのように金属との混合デッキも多くあります。多くの施工会社が存在しますが、技術レベルも様々です。
重歩行用ウッドデッキ
国産杉、桧の加圧防腐処理タイプ、イペ、ウリン、ジャラ等のハードウッド、樹脂木タイプ、高耐久仕様。場所に合わせてさまざまな業者が提案します。

ステージ

野外劇場、ステージ。イベント用に仮設で作るものもあります。最近ではあまり見られなくなりました。耐久性とメンテナンスに問題があると思われます。


階段
間伐材利用のものから、ハードウッドを使った高耐朽仕様のものまでさまざまあります。既製品として製造しているメーカーはありません。
フェンス
大きくわけて公共工事用と住宅用の2種類あります。どちらも多くのメーカーから製造されています。アルミ支柱使用の住宅用フェンスや個人が製作する目隠し木製フェンスもあります。公共工事では山の中のハイキング道の転落防止柵、テーマパークの観客誘導路などがあります。

ベンチ テーブル
業務用ベンチテーブル、公園用、学校施設用、遊園地のテーブルなど。公園用、学校施設用などは複数のメーカーが製造しています。
サイン 看板
ゴルフ場、公園、園名板、案内板、ハイキング道標識、店舗看板など。米国、カナダ、オーストラリア、ニュージランドなどよりは少ないですが、日本でも多くなってきています。
パーゴラ
藤棚や、総木製のもの、構造材の金属柱に木材をラッピングしたものなど、さまざまなものが製造されています。エクステリア業者独自で企画施工する場合も多いです。
あづまや
純和風のもの、南太平洋風、カナディアンタイプ等、イメージにより企画設計製作する場合が多いです。不思議なことにカタログに掲載されている普及タイプのものの方が高価です。
バス停
メーカーが既製品として量産しているものはありません。ほとんどが現場に合わせ企画、設計するものです。街の雰囲気に合うととても素晴らしいものになります。堺市の木材団地周辺には3基のものがありますが、現在でも利用されています。

木造橋
オール木造から、構造が鉄骨やコンクリート構造体に木材をラッピングものもあります。日本の伝統的な木造橋もあります。一時海外から高耐久のものが入ってきましたが、短期間で倒壊した例もあり、実績のある業者に依頼しないといけません。

門、ゲート
門、ゲート、エントランス。モニュメントを兼ねたもの、公園、幼稚園、イベント会場、ハイキング道などで利用されます。

遊具

木製遊具の元祖、フィールドアスレチックから生まれました。公園、自然公園、キャンプサイト、幼稚園・学校等日本ではいくつかのメーカーがあります。またメンテナンスも大切でこれを怠ると大事故になりかねません。

環境配慮施設
防腐剤を用いない木の施設、景観と環境問題の両立をねらって考えられましたが、やはり耐久性に問題があり、現在ではあまりありません。
イベント関係
博覧会、イベントなどの展示品、施設など。神戸森林植物園の世界最大の丸太展示(ポート博覧会での展示後移転)、花博グリーンミュージアムの米松丸太展示など。
その他特殊工事
休憩施設、目隠しパネル、 クラフト利用の工事、水車、水車小屋、炊事棟、トイレ、ログハウス、小物商品。国際花と緑の博覧会政府館のトラスなど。

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