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ユスラウメ 

解説

学名:Prunus tomentosa
バラ科サクラ属の落葉低木の果樹、漢名毛桜桃。梅桃、山桜桃梅、ユスラゴともばれている。
和名は牧野富太郎博士の説では「枝葉が繁茂して、少し風が吹いてもゆれやすいから」という説があるが、「枝をゆさぶって果実を落として取る」を推されている。
現在ではサクラを表す『櫻』は元々はユスラウメを指す字であった。ユスラウメの実がなっている様子は首飾りを付けた女性に見立てて出来た字という
原産地は中国北西部、朝鮮半島、モンゴル高原。江戸時代初期にわが国に渡来し、現在、広く庭園に栽植されている落葉低木。よく分枝し、高さ3~4m、樹皮は暗褐色で、若枝にはたくさん毛がある。
葉は楕円形で、長さ5cm縁にはきょ歯がある。葉脈に沿って凹凸があり、全体に細かい毛を生じる。葉の表と葉柄にには細かいちぢれた毛が密生している。4用上旬、葉と同時かまたはそれより早く桜に似た白色または淡紅色の直径約1.5cmの花が葉腋に1つずつ咲く。
果実は6月ころ小ぶりの赤または白の丸い果実をつける。果実はほぼ球形ながら、桃の実のようにかすかな縦割れがあり、表面には毛がない。。中に1個の核がある。
直径約1cmの球形で、わずかに毛がある。6月頃に赤く熟し、光沢があり、生で食べられる。実は変種に実が黄色く熟すものがある。
果実は薄甘くて酸味が少なく、サクランボに似た味がする。そのままでの生食、あるいは果実酒などに利用される。大分県豊後大野市清川町(旧清川村)では、ユスラウメにモモを接ぎ木して栽培した「クリーンピーチ」が特産品となっている。
盛熟した果実を採取し、水洗いして水けをとって使用する。また、果実の核の中の仁を取り出して日干しにする。果実には、クエン酸、果糖、蔗糖を、仁にはアミグダリンを含んでいる。消化促進に、ユスラウメ酒をさかずきに1杯、毎食前に飲む。便通、利尿に、乾燥した仁4~10gを1日量として、コップ1.5杯の水で1/3量になるまで煎じ、食間の空腹時に飲むい。(薬になる草と木424種)
木の性質は強健で、耐寒性・耐暑性ともに強く、病害虫にも強い。土は過湿を嫌うので、水はけの良い日当たりの良い場所に植える。3月頃と果実の収穫後に化成肥料を、また11月頃には有機肥料の寒肥を施すとよいようだ。普段の剪定は特に必要ないが、日当たりの悪い枝は枯れやすいので、込み合う枝の間引きと、長く伸びた枝の切り戻しを必要に応じて行う。
増やし方は、タネを採取しての実生。その他、挿し木、接ぎ木で増やすことができる。1年生接木苗では植え付け後2~3年、実生でも3~4年で果実がなり始める。

ユスラウメ
通勤途中 2023年5月31日
ユスラウメ
通勤途中 2023年5月31日
樹形
ユスラウメ
通勤途中 2023年5月31日
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