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オウギヤシ 扇椰子

解説

オウギヤシ(扇椰子)、学名:Borassus flabelliferは、ヤシ科パルミラヤシ属に属する常緑高木です。英名:Palmyra palm、ミャンマー、インド、スリランカ、バングラデシュではタディパーム(Toddy palm)と呼ばれ、インドネシアではロンタール(Lontar)、カンボジアではタノート(Thnaot) として知られています。他にもパルミラ椰子、シュガーパーム、doub palm、palmyra palm、tala(tal)palm、wine palm、ice apple、ー扇叶糖棕、糖棕という名前でも知られています。原産地は熱帯アフリカであり、東南アジアからインド東部にかけて栽培されています。

オウギヤシは高温で乾燥したモンスーン地方に生育し、高さは約30メートルになります。幹は灰色で丈夫であり、葉にはリング状の痕跡があります。葉は放射状(団扇状)で、長さは約3メートルで、葉柄の縁には黒色の鋭い歯があります。乾燥に強く、内陸部の乾燥地帯でもよく育ちます。果実は直径10-18センチ程度で、それぞれに1〜3個の種子が含まれます。果実は黒色から褐色で、甘くて繊維質が多く、各種子は木質の内果皮に包まれています。内果皮の内側の胚乳や新芽は食用にされます。花序の液を煮詰めてパームシュガーが作られます。ミャンマーではトッティー(パームワイン)がこのヤシから作られます。幹から甘い樹液を採取し、これが主要な原料となります。樹液は酵母によって発酵させられ、アルコールを含む飲み物になります。

葉は「貝多羅葉(ばいたらよう)」と呼ばれ、古代から仏教経典の写経の際の紙代わりとして用いられてきました。横長の葉を約5cm×50cm程度に切り、表面に鉄筆で文字を書きます。日本のタラヨウの葉に書くのと似ていますね。実Naskah Sunda tina lontar際に見るとかなり細かい文字で書かれています。貝多羅葉に書かれた写本を「貝葉(ばいよう)写本」と呼びます。また、家屋の屋根の材料として使用されたり、笠や敷物、カゴなどの工芸品に利用されます。木の幹も建材や家具の材料として使用されます。

オウギヤシの切手

セネガル共和国

マリ共和国
樹形
オウギヤシ(扇椰子)
ở Hòn Đất, tỉnh Kiên Giang, Việt Nam. Author:Bùi Thụy Đào Nguyên 1.January 1980,
貝多羅葉
貝多羅葉
Naskah Sunda tina lontar 23 July 2011 Author: Aditia.Gunawan 古代スンダ時代のもの Kawih Pangeuyeukan.

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