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ヒバ

解説
学名 Thujopsis dolabrata、別名 ヒバ、翌檜、羅漢柏(らかんはく)、アステ、アテ、ヒ、明日桧、ヒノキアスナロ、ボヤ、クサマキ 
日本特産の針葉高木。
青森県以南,奥羽山脈系山地,中部山岳地帯に多く自生している。近畿地方の一部,三重県・滋賀県・和歌山県,中国地方では兵庫県,鳥取県の一部,四国は徳島県の一部,四国は徳島県の一部,九州は福岡県・大分県・熊本県・鹿児島県の一部に自生がみられる。
樹高は20~30cm。直径60~80cm。、直径100cmに及ぶものもある。 樹形は広円錐形になる。主幹は直上し、側枝は太く水平に伸び、小枝は平面的で羽状になる。鱗葉はヒノキに比べて厚く大きく、濃緑色で光沢がある。葉の裏面は白色の気孔線が目だち、一見シャモの脚の皮に似ている。年間30 ~50cm 伸びる。
用材としては、能登半島では広く造林されており、アテと呼ばれている。このアテのなかにはマアテ、クサアテ、カナアテなどの品種があり、この類の木材は、今まではどちらかといえば、産地および周辺の地域で用いられており、名前が知られている割に、木材そのものの知名度は高くはない。 木材の特徴は、独得の強い臭気があることで、それにより他から容易に区別出来る。独特の成分ヒノキチオールを含んでおり、養毛剤の原料とされている。耐久性が高く、水湿にも耐えるので、土台などに用いられることが多く、平泉の中尊寺のように、周辺にヒノキの良材がない場合には仏閣などの建築にもよく用いられた。(地中・水中での耐性はヒノキに優る)比重は平均として0.47。強さがあり、かつ耐久性があるため、産地以外でも、木造住宅の土台に使う角材としての需要がある。
心材は、淡黄色で、辺材は黄白色で、色の差は少ない方。肌目は精。
用途は 建築、器具、風呂桶、漆器素地(津軽塗、輪島塗)、橋梁、枕木、船舶、車両。樹皮は屋根葺・火縄に、精油はポリマード・歯磨に使う。
井上靖の小説『あすなろ物語』でこの木は有名に。「明日はなにものかになろうというあすなろたちが、日本の都市という都市からまったく姿を消してしまったのは、B29の爆撃が漸く熾烈を極めだした終戦の年の冬頃からです。日本人の誰もがもう明日という日を信じなくなっていた。そして新聞社にもアスナロはいなくなった」とある ヒノキアスナロ ひば ひば・ヒノキアスナロ
▲▲▲ 天照寺のアスナロ 三重県伊賀市霧生2559番地 2007年7月22日
ひば・ヒノキアスナロ
喜良市の十二本ヤし(ひば・ヒノキアスナロ)  青森県北津軽郡金木町喜良市字相野山 町指定天然記念物
テレカ
ヒバのテレカ

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