1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 8.樹木
  4. 世界の樹木TOP

ユリノキ

解説
モクレン科ユリノキ属。落葉高木。北アメリカ東部原産で北米に分布する。明治8、9年頃渡来した30粒の種が渡来した。別名にハンテンボク(半纏木; 葉の形が半纏に似ることから)、レンゲボク(蓮華木; 花が蓮の花を思わせることから)、チューリップツリー(同じく花がチューリップを思わせることから。)などという。原産地では高さが60メートルにもなるものがある。花の形は、ユリと言うよりはチューリップであり、渡来当時は、英名の元のチューリップも、日本では珍しかったので、「ユリ」になった。樹皮は、若木では平滑だが、のちに不規則な裂け目ができて灰黒褐色になる。葉は互生し、長さ6-15センチで、はんてんに似た形に薄くて硬く淡緑色平滑で、浅く掌状に2-4裂する。主脈の先端が、裂片の凹部になるのが特徴的である。この葉の形から、ヤッコダコノキ、グンバイノキともいわれる。秋の黄葉が見事である。5-6月頃に鐘形で、枝先に直径6センチほどのチューリップに似た形で、付け根近くにオレンジ色の斑紋のある淡い黄緑色の花を咲かせる。果実はローソクの炎のような形状をした集合果で、一つの花に約100個の実がなる。一つ一つの実は翼果で、扁平の翼状になってマツカサ状に集まり、直立する。生長が速く、街路樹・庭木・公園樹として利用され、材としては、器具・建築・合板・楽器・ソーダパルプに利用される。
木材性質としては、木理はやや精。比重は0.47。直径は3m。散孔材。材は鮮やかな 黄色~黄褐色~繚褐色だが、往々にして紫・暗繚・青・黒色を帯びる。
辺材は黄白色~灰白色。 乾燥が楽であり、割れにくい。狂い、ねじれもない。 ただし生のままの持ち運びは、腐りやすいので 禁物。刃物の通りはよく、釘も打ちやすく、糊や塗料の着きもよい。
ただし着色だと吸いこみが まばらなのでむらになる。粘りがないので曲げのあるデザインは無理。あし物などで細くして使うと 強度がなく、あっさりと折れてしまう。
木の表情が魅力的ではなく、木目がはっきりせず安っぼい印象で、見栄えがよくない。
写真 写真
大阪市立大学植物園 2002年5月
ユリノキの葉
大阪市 長居植物園 2013年5月19日
ユリノキの葉
大阪市 長居植物園 2013年5月19日
ユリノキの葉 ">ユリノキの葉 /
▲▲  大阪公立大学付属植物園 2023年4月16日
落葉したユリノキとおち葉
写真
大阪市立大学植物園 2008年11月
新緑のユリノキ
写真
神戸森林植物園 2005年8月
黄葉した葉
+ ユリノキの葉
黄葉したユリノキと樹形
写真 写真
神戸森林植物園 2008年11月
表皮
写真
写真
年輪
写真
 中川木材産業のインスタグラム キットデッキ日本製の紹介です。
キットデッキ

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
古物営業法に基づく表示  特定商取引法表示  ご利用ガイド 
ご質問・問い合わせ  著作権・サイト関係  カテゴリーサイトマップ  迷子になった場合

©1996-2021 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.