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アガチス

解説

アガチス属(ナンヨウスギ科) 学名: [Agathis spp 一般にアガチス(Aga) カウリ(Kauri) またはダンマラ(Dammara) として知られています。別名アガチス、アルマシガ(Almaciga フィリピン)、ダマールプチ(Damar putih インドネシア)、タマールミニャ(マレーシアのDamar minyak)、カウリパイン(Kauri pine パプアニューギニア)]、カウリ(Kauri、オーストラリア、ニュージーランド)。日本では利用する分野によって、ナンヨウヒノキ、あるいはナンヨウカツラなどと呼ばれることも多い。ただし、これらは商業名であり、ヒノキやカツラとはまったく関係がありません。

分布はオーストラリア(クイーンズランド州)、ニューカレドニア島、ニューヘブリデス諸島、フィジー諸島、ニューギニア、ソロモン諸島、フィリピン、ボルネオ、ジャワ、スマトラ、マラヤ、インドシナ半島などに広く分布しています。南洋材なのに常緑針葉樹という変わった木です。ウォレミア(Wollemia)およびアラウカリア(Araucaria)と並んで、アラウカリア科の現存する3つの属のうちの1つです。

この木はすぐにそれとわかります。葉が特徴的な形をしているためです。針葉樹なのですが広葉樹のような形をしています。日本のナギによく似ています。葉は対生し、非常に革質でかなり厚いです。若い葉は銅がかった赤であることが多く、前シーズンの通常の緑または白緑の葉とは著しく対照的です。

通常の樹高は30~40mで、直径は70~100cmです。直径2m以上に達するものもあります。成熟した木は幹が太く、樹冠の下では枝がほとんどまたはまったくないのが特徴です。円筒状で通直ということです。対照的に、若い木は通常円錐形ですが、成熟するにつれてより丸い、または不規則な形の樹冠を形成します。樹皮は滑らかで、明るい灰色から灰褐色で、通常は不規則なかけらに剥がれ、成長した木では厚くなります。枝の構造は多くの場合水平か、大きい場合は上向きになります。最下位の枝は、下の幹から切り離されるときに円形の枝痕を残すことがよくあります。

年輪ははっきりとは現れず、このことも広葉樹と間違われることが多いです。木材は辺材・心材ともほぼ黄白色~淡黄紅色です。しばしば、アテ材があり、乾燥時にワレが生じたり収縮したりすることがあります。大きな節を持ちます。耐久性は低く、水や湿気の多い所での用途には不適切です。つまり、エクステリア材としては適さないです。

比重は0.48~0.52で、重量に対する強度があります。肌目は精密で、加工は容易なので、多くの用途に利用されます。用途には造船、ヨットの船体、住宅建設、木製パネル、ドア、家具(引き出しの側板)、ギターやウクレレ、彫刻材、合板用、鉱山支柱、鉄道枕木などが含まれます。

木目

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アガチスの葉
日本のナギの葉に似ている インドネシア ボゴール植物園 2017年10月30日
並木
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▲▲ インドネシア ボゴール植物園 2017年10月30日
樹形
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▲▲ インドネシア ボゴール植物園 2017年10月30日

アガチス写真マレーシア
マレーシア  1970年

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