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タウン 

解説
 

ムクロジ科ポメティア属の常緑高木で有用木材と果樹木を兼ねます。学名:Pometia pinnata マトア(Matoa)、タウン(Taun) 、カサイ(マラヤ)、カユサピ(Kayu Sapi)、マルガイ(Malugai)トーンツリー(taun tree)、ソロモンマホガニー、ニューギニアマホガニー、蕃竜眼(バンリュウガン)、アイランドライチ(Island lyche)、タバ(tava) 、Truong(ベトナム)、パシフィックメープル(Pacific maple・オーストラリア)、パシフィックライチ(Pacific lychee) などがあります。木材業界ではマトアあるいはタウンと呼ぶのが一般的。
台湾、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、スリランカ、アンダマン諸島、インド亜大陸などに分布する。
木材として日本へはソロモン諸島やニューギニアから入ってきている。
樹高は30~40メートル、直径0.5~1メートル。ときには樹高50メートルあるものもある。板根が発達しており、伐採された時に断面が四角くなっているものもある。花はインドネシア西イリアンジャヤ州の州花。
葉は偶数羽状複葉で小葉は4~9対の披針形鋭尖頭。白色の小さな花をつけ、2-5センチの果実は白い果肉が入り甘味あり美味しく、そのまま食べれる。
木材としては地区によるものや、同じ地区でも個体差が激しいが、辺材の厚さ3~5センチで淡褐色から赤褐色、心材は桃褐色から濃赤褐色。辺心材の境目はやや明瞭から明瞭まであり。
木理通直、ときに交錯。肌目はやや精からやや粗い。材面に光沢がある。気乾比重は個体差が激しいが0.58~0.79で重硬な木材。
加工性に優れ、釘打保持力は良い、塗装性は普通、接着性は良好だが乾燥は困難、狂い易い。磨耗耐久性は強い、地面に接して耐久力がある。
従来、この種はいくつかの樹種の集合体と見られていたが、研究の結果同一の樹種であることがわかり、材質の違いは環境などの要因によるものと考えられている。
果実は同じムクロジ科のライチに似た白い半透明の果肉で、種子は焼いて食用にされ、また樹皮は民間医薬として利用されるなど、有用な植物になっています。
木目や色調が似ていることなどより、マホガニーの代替材として住宅や家具に用いられる。日本の家具によく使われている。その他用途は床柱、造作材、床材、化粧単板、内装部材、表具、キャビネット、椅子、テーブル、ボート建造用、帆柱や帆桁、車地棒、丸太返えしの柄、跳板、桶、樽類、曲木細工その他道具の柄類、繊維板材、合板など。

なお、国ごとの呼び名は、マトア(ニューギニア・インドネシア)、カサイ(タイ・マラヤ・ブルネイ・インドネシア)、マルガイ(フィリピン)、タウン(パプアニューギニア・ソロモン)


マトア
タウン
▲▲シンガポール植物園 2008年5月19日

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