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管理番号　　科・属: 1873208―1　　ヒノキ科（Cupressaceae）　　ヒノキ属　針葉樹
和名・商業名: サワラ
学名: Chamaecyparis pisifera
英名・商業名: Sawara cypress

樹木・木材の別名、産地、解説

別名、現地名: 代表和名「サワラ」、代表英名「Sawara Cypress」。堪、椹、日本花柏(中国)、サウスアメリカンシーダー、サワラギ、Spanish cedar、
主たる分布: 本州・四国・九州北部
樹種解説: 常緑高木樹高30～50m、胸高直径１ｍ。幹は直立。本州の岩手県より以西と九州には自生をしているのに、四国は野生がなかったという樹です。湿度の高い肥沃地を好むので、渓合に治って帯状に生育しています。ヒノキより生育が早いので、庭木や生垣にも使われます。ヒノキによく似ているが、材が黄みを帯び、スギよりも軟らかいため、建築用にはあまり使われなくなった。水湿に強いので、風呂桶や手桶によく使われ、匂いがないところから飯台としても珍重される。植林は少なくなったが、庭木としての利用度は高く、生産も多い。ヒノキよりも耐寒性があり、北海道まで植栽できる。材は軽く、屋根板に適し、最近行われた桂離宮の修復にはサワラの屋根板が使われている。枝葉に香気があって、α－ピネンが主成分。また幹材にも香気はあるが、こちらはカジネンが主な香気成分で、葉と幹では香りが異なる。心材はくすんだ黄褐色ないし紅色をおびた黄褐色で、辺材は淡白色で、区別は明瞭。木年輪はややわかる程度で、肌目は緻密であるがヒノキよりやや粗い。保存性は中庸だが水湿によく耐える。乾燥容易。無節材がとりやすい。軽くて軟らかな材で御飯のあひつ、寿司の飯台、手桶、たらい、風呂桶など、水湿に強い面を生かした使い方がされますが、精油分が殺菌作用を持っていますから、衛生面からも大いに役立っていることでしょう。用途は建築、器具、包装など、桶、台所用品、浴室用品などの日用雑貨の類、また造作・建具・家具・船舶。生垣・庭園樹として園芸品種として改良されている｡

主要な材質・強度性質表・グラフ

1.比重: 15
2. 1%当り収縮率: 接線方向; 14; 半径方向; 14
3.全収縮率: 接線方向; 13; 半径方向; 13
4.曲げヤング係: 15
5.縦圧縮強さ: 17
6.縦引張り強さ: 15
7.曲げ強さ: 15+
8.せん断強さ: 14

環境関係項目　レッドリスト・ワシントン条約

レッドリスト取扱: IUCNレッドリスト1994年版 Ver. 2.3版には「低リスク」　Least Concern (LR/lc) 「軽度懸念」と指定されている。
基準解説: －情報なし－
ワシントン条約: －情報なし－
参照・参考: 世界の木材９００種（1975）、世界の針葉樹(1987)、AleenCoombesTrees500、Eyewitness Companion Trees（2007）Simon&Schutrer's guide toTREES(1989)、039、IUCNレッドリスト（国際自然保護連合1994,2000.）

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