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世界の有用木材950種から英名で検索の結果
- 管理番号 科・属
- 3339012-―8 マツ科(Pinaceae) モミ属 針葉樹
- 英名・商業名
- Pikhta
- 学名
- Abies sachalinensis
樹木・木材の別名、産地、解説
- 別名、現地名
- 代表和名「トドマツ」、代表英名「Pihuta」。アカトド、アカトドマツ、アカドマツ、チューリップツリー、リオグランデパリサンダー、Badi、Fir wood、Pikhta(ロシア)、Sakhalin fir、Todofir、Zelkova
- 主たる分布
- 日本、シベリア(この地区を材質表に掲載 )
- 樹種解説
- ロシアから輸入されている木材のなかにも含まれている。北海道では、本州などのスギ・ヒノキと同様に、エゾマツとともにエゾ・トドと呼ばれて代表的な木材。樹高25m・胸高直径50cm。幹は直立し、樹冠は卵状の円錐形で先が尖っている。葉は線形。樹皮は淡褐灰・灰白色。種々の斑紋がある、やや平滑。年輪ははっきりとしている。心辺材の区別はなく、白色~黄白色である。肌目は粗で、木理は通直。やや軽軟である。比較的欠点が出やすく、入皮・脂つぼ・大きい生節・目廻り・あて・水喰いなどのキズがあらわれる。保存性は低いが、土木用に用いた場合には、エゾマツよりも腐りにくいといわれている。切削加工は容易で、表面の仕上がりは普通である。乾燥は容易である。用途は建築、土台・杭木・小割・板類・包装。蒲鉾の板、土木、パルプ材、包装、電柱、抗木など、主に北海道で用いられている。エゾマツとともに住宅の柱や板に使われている。淡色で、軽軟なことを利用する用途が多い。果実を食用、枝葉を水蒸気蒸留をして、アビエス油を採っていた。浴用剤、石鹸の付香に使われていた。
主要な材質・強度性質表・グラフ
- 1.比重
- 5+
- 2. 1%当り収縮率
- 接線方向
- -
- 半径方向
- -
- 3.全収縮率
- 接線方向
- -
- 半径方向
- -
- 4.曲げヤング係
- 6+
- 5.縦圧縮強さ
- 6
- 6.縦引張り強さ
- -
- 7.曲げ強さ
- 5+
- 8.せん断強さ
- -
環境関係項目 レッドリスト・ワシントン条約
- レッドリスト取扱
- IUCNレッドリスト1994年版 Ver. 2.3版には「低リスク」 Least Concern (LR/lc) 「軽度懸念」と指定されている。
- 基準解説
- -情報なし-
- ワシントン条約
- -情報なし-
- 参照・参考先
- 世界の木材900種(1975)、Tree of Britain &Northern Europe(1982)、Simon&Schutrer's guide
toTREES(1989)、世界の針葉樹(1987)、新輸入原木図鑑(1980)、IUCNレッドリスト(国際自然保護連合1994,2000.)