丸太材を造る

①伐採予定林の決定と山分け


山林所有者等は伐採予定林が決まると林を一巡し、面積がほぼ同じくらいになるよう、目分量でコンターに沿って幾つかの伐採区に分け、立木に印をつける(山分けと呼んでいた)。



②伐木、造材作業希望者を集め、山案内をする


 伐木作業を希望する人に集まってもらい、所有者または山番人が山分けした区画ごとに案内し、各伐採区画の状態を知ってもらう(各作業員が受け持つ伐採区画は籤引(くじび)きで決めるため)。
③丸太生産単価の取決め


 伐木造材費は日当賃金にしないで、丸太生産量に対する出来高払いとした。その基準として、まず丸太(3m材)1本の生産単価について話し合う。次に間丸太(2m材)と2間丸太(4m材)の取り扱いについては、慣習どおり間丸太1本は丈丸太1本分とし、2間丸太1本は丈丸太3本分としてそれぞれ換算し計算する事を採用する。
また、当地方の山々は急峻(きゅうしゅん)で、山裾と山頂では木の生育が異なるため立木1本当りの丸太生産本数の差が大きいことと、実質作業時間にも大きな開きができるので、山裾の区画での丸太1本当たりの生産単価は低く、山頂のほうへ行くのに従って少しずつ高くしていき、場所による作業員の損・得の差を少なくすることを目的に、区画ごとに試算単価を提示し作業員それぞれの意見を聞いたうえで調整し、全員の同意を得て決定した。



④各作業員の伐採受持ち区域


 各作業員の伐採受持ち区域は、上記①で幾つかに山分けしたうちの1区画とし、その場所は籤引きによって決めた。